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更新日時 2019年11月11日

煉瓦構造物 矢納発電所跡
 矢納発電所は武蔵水電株式会社が鉄道軌道(川越電氣鉄道)の原動力のほかに、東松山市・小川町・秩父方面への電力の供給を目的として、大正3年に建設した埼玉県初の水力発電所である。昭和41年、水資源公団による下久保ダムの建設に伴い廃止となった。許可出力1,100KW、有効落差70.85m、使用水量2.23m3/S、水車HE-2SR 950KW ホワイト製2台、発電機1,375KW 芝浦2台。1909年(明治42年)、出力900kWの水力発電所を秩父郡矢納村の神流川水系に建設して営業地域を埼玉県秩父地区や比企地区、群馬県南部へも拡張することを計画した。1913年(大正2年)、資本金70万円で神流川水力電気が設立され、同年に社名を武蔵水電と改称した。同年7月に川越電気鉄道から50kWを受電して武蔵水電は開業し、水力発電所の完成を受けて翌年12月に川越電気鉄道と武蔵水電は合併し、川越東線となった。1922年(大正11年)6月、武蔵水電の電灯電力事業は帝国電灯に合併されるが、鉄軌道事業は新設会社の武蔵鉄道に譲渡されることになった。武蔵鉄道は事業譲受の直後に西武鉄道(旧)に改称した。帝国電灯の電灯電力事業は現在では東京電力に統合されている。
@矢納発電所跡。
@矢納発電所跡の外壁の碍子。
@矢納発電所跡内部。
@矢納発電所跡内部。
@矢納発電所跡内部には所々に穴が空いている。
@矢納発電所跡内部の地下ピット。
@矢納発電所跡内部の地下ピットに降りる木製の階段。
@矢納発電所跡の煉瓦はイギリス積み。
@矢納発電所跡の腰壁部分に煉瓦の平面が出ている場所が有る。
@矢納発電所跡外部。
@矢納発電所跡外部にメンテナンス小屋が残る。
@矢納発電所跡外部のメンテナンス小屋内部。
@矢納発電所跡外部。
@矢納発電所跡外部。
@矢納発電所跡外部の腰壁部に煉瓦の刻印を発見。機械成型で楕円なので上敷免製と思われる。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『神流町』を掲載」