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更新日時 2016年08月23日

煉瓦構造物 山田八幡神社 手水鉢
@山田八幡神社 手水鉢(ちょうずはち)
住所:埼玉県川越市山田
往昔旧山田庄府川郷等十ヶ村(志垂・宿粒・石田・石田本郷・谷中・網代・菅間・向小久保・高畑・角泉)の総鎮守であったが、江戸中期以降、各地で社殿が創立されたため、志垂・府川二村の鎮守となる。口伝によれば、社家は「原摂津」と称し、摂津より隠棲、志を垂れるとして、地名を『志垂』とした。天長年間(824〜834)摂津に大洪水ありし時使者を遣ったとの口碑あり、当社はその頃の創建と考えられる。
@山田八幡神社本殿。
本殿は中規模の一間社流造で、屋根はこけら葺です。全体にわたり造りは堅実で、地方色を感じさせません。装飾は蟇股・紅梁・木鼻の絵様程度で格調の高さを感じます。造営年代は棟札により元禄10年(1697年)と判明します。また、宝暦13年(1763年)に板書きされた造営記録が残っています。これによれば、元禄8年正月に普請初があり、宝暦13年にかけて屋根葺替、御宮塗替、境内の整備などの修理を行っています。
@山田八幡神社の本殿手前の祠の脇に手水鉢(ちょうずはち)が置かれている。
@手水鉢(ちょうずはち)埼玉県川越市府川、八幡神社。明治28年(1895年)に奉納された煉瓦造りの手水鉢。幅(上端96cm、下端90cm)、奥行き47cm。使われている煉瓦は手抜き成形の赤煉瓦。隅部は鼻黒、アーチ部(直径55cm)は20個の異形煉瓦(楔形)で組まれている。アーチ部の曲率が大きいために、楔の形は上幅が53mm、下幅が30mmと極端である。煉瓦は形が歪んだ物が多く、平均実測寸法は222×108×55mm。目地厚は約9mm、仕上げは丁寧だ。
@手水鉢の手水部分はモルタルで覆われている。
@手水鉢には奉納と書かれている。
@手水鉢のアーチ内部。
@手水鉢の脇には奉納者名と奉納年月日が書かれている。
@奉納者名と年月が記された煉瓦。明治廿八年十二月 府川煉化工青木里吉。文献などから推測するに、府川(当時は山田村府川)には、煉瓦工場があった可能性が高い。煉瓦の原材料である土砂は入間川から採取したと思われる。なお、大正末期に設置された山田村の道路元標が今も残っている。
@手水鉢の手水部分はモルタルで覆われている。現在は使われていないため、モスタルの一部は剥がれている。
@手水鉢の背面部には排水用の穴が開いている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『川越市』を掲載」
出典: フカダソフト\きまぐれ旅写真館\埼玉の煉瓦水門