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更新日時 2016年06月17日

 東海道本線 小田原川橋梁 ねじりまんぽ:東海道本線は、東京都千代田区の東京駅から兵庫県神戸市中央区の神戸駅までを結ぶJRの鉄道路線である。熱海駅から米原駅までは東海旅客鉄道(JR東海)の管轄となっている。1884年(明治17年)には大垣駅 - 関ケ原駅 - 長浜駅間が開業している。この時に小田原川橋梁「ねじりまんぽ」も竣工したと推測される。ねじりまんぽ(アーチのレンガが螺旋状に積まれたトンネル)、正式には斜拱渠(暗渠タイプのアーチ橋)と呼ばれている。通常、拱渠等のアーチ部に煉瓦やコンクリートブロックを用いるときは、まっすぐに積むのが普通であるが、鉄道線路とその下の道路や川が斜めに交差する場合などに、アーチ部を斜めにねじって積まれることがあった。斜めに積まれたアーチ内部におて、その景観はかなり奇妙なものとなる。そのためそのトンネルをくぐった時には、タイムマシンに乗ったような不思議な感じを覚える人も多い(ドラえもんの影響?)「ねじりまんぽ」は、日本では約28件ほど確認されており、コンクリートブロック製の六把野井水拱橋を除いてあとは煉瓦拱渠である。なお、コンクリートによる構造物が発達する大正時代以降の構造物には見られない。鉄道の黎明期と煉瓦の黎明期が一致するため、鉄道黎明期の構造物には煉瓦造りの構造物が多く現存する。
ねじりまんぽ
@小田原川橋梁。
開業:1884年(明治17年)
場所:岐阜県不破郡関ヶ原町野上
東海道本線 垂井駅 - 関ヶ原駅間
2016年06月12日探索。
@小田原川橋梁の北側の坑口。
@小田原川橋梁の北側の坑口。
@小田原川橋梁の北側の坑口。
煉瓦が3重以上に積まれているのが解る。積み重ねた煉瓦の継ぎ目を少しずらして施工されているのが解る。外側のコンクリートは南側坑口形状より後年補修されたと思われる。
@小田原川橋梁の北側の坑口の下部水路部はコンクリート製になっている。後年にコンクリート補修されたのか?
@小田原川橋梁内部。
水路部の配管は後年に施工された物と思われる。
@小田原川橋梁の「ねじりまんぽ」傾斜角は約70度。
@小田原川橋梁の下部は石積みになっている。下部が石積みなのは煉瓦が水に濡れて劣化するのを防止するためか?
@小田原川橋梁の南側坑口。
@小田原川橋梁の南側は下部水路は石畳になっている。北側も当初はこの状態だったと思われる。
@小田原川橋梁の南側坑口。
上部にはプラスチック製の銘板が設置され、422K010M55と起点からの距離が記載されている。南側の坑口を見ると煉瓦は四重になっているのが解る。煉瓦の上は石積みの様に見える。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『関ケ原町』を掲載」
出典: 組積造による斜めアーチ構造物の分布とその技法に関する研究
東海道本線 小田原川橋梁 ねじりまんぽ