箱根登山鉄道(箱根湯本−強羅)

更新日時 2009年05月17日

 箱根登山鉄道株式会社(はこねとざんてつどう、HAKONE TOZAN RAILWAY Co., Ltd.)は、神奈川県小田原市・箱根町を中心に鉄道路線などを有する鉄道会社。鉄道路線としては鉄道線と鋼索線(箱根登山ケーブルカー)を有する。現在の鉄道線は、1919年に箱根湯本駅 - 強羅駅間が、1935年に小田原駅 - 箱根湯本駅間が開業した。鉄道線(てつどうせん)は、神奈川県小田原市の小田原駅から箱根町の強羅駅までを結ぶ箱根登山鉄道の鉄道路線。箱根湯本駅と強羅駅の間は粘着式鉄道(普通鉄道)としては日本最急勾配の山岳鉄道である。対外的に「箱根登山電車」・「箱根登山線」等と社名の略称を強調した案内呼称、あるいは社名での案内が多い(鋼索線は「箱根登山ケーブルカー」)。また、建設時、スイスのレーティッシュ鉄道ベルニナ線を参考にしており、それが縁で箱根登山鉄道はレーティッシュ鉄道と友好鉄道提携を結んでいる。箱根湯本駅 - 強羅駅間は、車輪とレールの間の粘着力だけで走る鉄道としては日本で最も急な勾配(80‰)を登る。3両編成 (45m)では前後の高低差が3.6mにも及ぶという急勾配で、単に小田急電鉄の車両とは軌間や電化方式が異なるためだけではなく、そのための性能と装備を持った専用の車両のみが運行可能なのである。この区間に3か所(出山信号場・大平台駅・上大平台信号場)あるスイッチバックも山岳鉄道的な特徴である。このほか、カーブの最小半径も30mと小さく、車輪とレールの磨耗を防ぐために散水(一般的な鉄道で使用されている潤滑剤方式では急勾配区間の走行の安全性に問題があるため)を行いながら走行する。小田原駅 - 箱根湯本駅間は、現在は小田急電鉄の車両のみでの運行となっているため、箱根湯本駅で完全に系統が分断されており、小田原 - 箱根湯本間は車両運用上は小田急小田原線の延長のような形態をとっている。箱根登山鉄道の車両に掲示されている路線図では、小田原 - 箱根湯本間を「小田急電車」、箱根湯本 - 強羅間を「箱根登山電車」としている。小田原駅 - 箱根湯本駅間は、1950年から小田急の電車が乗り入れを開始した。これに伴い、乗り入れ対応の工事を実施した。箱根登山鉄道の軌間は1435mm(標準軌)であるのに対し、小田急電鉄は1067mm(狭軌)であるため、小田原駅から箱根湯本駅までの区間は三線軌条により双方の軌間に対応していた。また、架線電圧も箱根登山鉄道の600V(1993年からは750V)に対し、小田急電鉄の車両は1500Vであるため、片乗り入れ開始に併せて箱根登山鉄道の電車に600V(1993年からは750V)/1500Vの複電圧対応改造を施し、小田原駅 - 箱根湯本駅の区間を1500Vに昇圧した。こうしてこの区間では、箱根登山鉄道と小田急の乗り入れ車両の両方によって列車が運転されることとなった。
箱根登山鉄道(鉄道線)
小田原駅 - 箱根板橋駅 - 風祭駅 - 入生田駅 - 箱根湯本駅 - 塔ノ沢駅 - (出山信号場) - 大平台駅 - (上大平台信号場) - (仙人台信号場) - 宮ノ下駅 - 小涌谷駅 - 彫刻の森駅 - 強羅駅
トコトコきっぷ1日券。\1,500
箱根登山鉄道と箱根登山ケーブルカーが乗り放題
小田原から箱根湯本まで
小田急の1000形 1,067(狭軌)mm
小峰隧道東口 箱根板橋駅
箱根板橋駅 - 風祭駅間の鉄橋 風祭駅
風祭駅の駅銘板  20000形電車は、小田急電鉄の特急形車両(ロマンスカー)。愛称は「RSE(Resort Super Express)」。1991年(平成3年)3月16日に営業運転を開始した。1992年度鉄道友の会第35回ブルーリボン賞受賞。
入生田駅 右側の線路は3本レール  小田急5000形電車は1969年(昭和44年)に営業運転を開始した小田急電鉄の通勤形電車。
 箱根登山鉄道の軌間は1435mm(標準軌)であるのに対し、小田急電鉄は1067mm(狭軌)であるため、小田原駅から箱根湯本駅までの区間は三線軌条により双方の軌間に対応していた。
 入生田駅 - 箱根湯本駅間は現在も三線軌条が残っており、箱根登山鉄道が入生田駅の車庫まで行けるようになっている。
箱根湯本駅にて標準軌と狭軌に別れる  小田急7000形電車は、小田急電鉄の特急形車両(ロマンスカー)。車両愛称は「LSE(Luxury Super Express)」。
1980年(昭和55年)12月に営業運転を開始した。
1981年度鉄道友の会第24回ブルーリボン賞受賞。各運転席の入口付近にブルーリボン賞受賞記念プレートを貼付している。(箱根湯本駅にて)
箱根湯本駅の1番線乗り場 箱根湯本駅のコンコース
箱根湯本駅の駅名看板  箱根登山鉄道2000系電車は、箱根登山鉄道の直流用電車である。
箱根湯本駅をでる電車 湯本隧道東口
塔ノ沢駅の駅銘板  塔ノ沢駅(とうのさわえき)は、神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤にある箱根登山鉄道鉄道線の駅である。標高165m。
 箱根登山鉄道モハ1形電車とモハ2型の混合編成。
 1950年(昭和25年)の小田急電鉄からの直通列車運転開始に伴い、小田原駅〜箱根湯本駅間の架線電圧を直流1,500Vに昇圧した際、複電圧車として6両が製造された。車籍上は箱根登山鉄道の前身である小田原電気鉄道が1919年(大正8年)に箱根湯本駅〜強羅駅間を開業した際に製造した木造ボギー車チキ1型(1〜7)を前身とする。その理由はチキ1型のうち、1926年(大正15年)に事故廃車となったチキ5以外の6両の台車と主電動機を流用し、車体と制御装置を新しく製造しているためである。台車の流用元の車両番号に100を足した番号が与えられているため、105号は存在しない。モハ101、102は東芝製で他4両は汽車製造(現・川崎重工業)製。なお新造された車体は1935年(昭和10年)製のモハ2形(モハ111〜112)および3形(モハ113〜115)に酷似している。
塔の峰隧道 1993年5月に拡幅したようだ。
塔ノ沢駅 箱根湯本方面を見る  深沢銭洗弁財天:箱根登山鉄道塔ノ沢駅の上りホームのはずれに祀られている銭洗弁財天。大正8年に登山鉄道は開業しているが、銭洗弁財天は大正15年に地元の人の手で建立された。深沢の清流を引き込んでいるのでその名があるが、鎌倉の銭洗弁財天と同じようにひしゃくとざるが置かれ、お金を洗い福徳を祈願することができる。
塔ノ沢駅 強羅方面を見る 大ヶ獄隧道東口
 箱根登山鉄道早川橋梁(-はやかわきょうりょう)は、神奈川県足柄下郡箱根町の箱根登山鉄道鉄道線塔ノ沢駅〜出山信号場間にあり、早川に架かる鉄道橋である。1917年(大正6年)6月1日に完成した。箱根観光名所の1つとして多くの観光客に親しまれており、1991年(平成3年)にかながわの橋100選に選ばれている。
 現存する唯一の錬鋼混合200ft桁で、日本の鉄道橋としては現存最古の鉄橋でもあり、1999年(平成11年)には登録有形文化財に登録されている。一般には「出山鉄橋(でやまてっきょう)」として知られている。
 深さ43m・幅60mという深い谷に架橋するため、大規模な総木製の足場を組んで作業を行なった。無事に架橋工事が終わり、明日からは足場の解体にかかるというその夜、暴風雨により早川が氾濫し、足場は全て流失してしまった。しかし、鉄橋本体には全く影響がなかったという。
 出山信号場(でやましんごうじょう)は、神奈川県足柄下郡箱根町大平台の箱根登山鉄道鉄道線塔ノ沢駅 - 大平台駅間に設置されている信号場である。標高234m。
 頭端式2線の構造を持つ列車交換、スイッチバックのための信号場。昼間は当信号場で全列車、交換も行う。
箱根登山鉄道早川橋梁が眼下に見える  スイッチバックで車両の進行方向が逆向きになるため、運転士と車掌が入れ替わります。出山信号場と上大平台信号場のスイッチバックでは、乗客の乗降はできません。
大平台駅の駅銘板 大平台駅 駅舎
 大平台駅(おおひらだいえき)は、神奈川県足柄下郡箱根町大平台にある箱根登山鉄道鉄道線の駅である。標高349m。
 頭端式ホーム2面2線を有する地上駅。スイッチバックを行う。国道1号沿いに駅舎があるが無人で、駅員はホーム上の事務室に常駐している。乗車券類の発売もホーム上で実施している。箱根登山鉄道線で唯一、スイッチバックでの列車交換を外部から観察することが可能である。かつて昼間時は全列車が列車交換を行わない時期もあった。
スイッチバック 71.4‰の勾配標
 上大平台信号場(かみおおひらだいしんごうじょう)は、神奈川県足柄下郡箱根町大平台の箱根登山鉄道鉄道線大平台駅 - 宮ノ下駅間に設置されている信号場である。標高359m。
 頭端式2線の構造を持つ列車交換、スイッチバックのための信号場。昼間時は全列車、交換も行う。
2007年1月23日から同年1月26日まで、初電から終電までの列車をすべて運休して、レールを30kg/mのものから50kg/mのものに交換する工事が施工された。
上大平台信号場  仙人台信号場(せんにんだいしんごうじょう)は、神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下の箱根登山鉄道鉄道線大平台駅 - 宮ノ下駅間に設置されている信号場である。標高410m。
 2線の構造を持つ列車交換のための信号場。昼間時は全列車、交換を行わないが、交換を行わない場合も必ず一旦停車する。
 80パーミル(1000分の80)の勾配の勾配標
1000分の80の勾配というのは1m走る間に、80mmの高さを登る勾配のことです。つまり、12.5m進むだけで1mもの高さに登ってしまうのです。このような急勾配を車輪の力だけで登るのは、日本では箱根の登山電車だけです。
 R30の曲線:曲線半径30mのカーブです。まるで直角に折れ曲がるようです。この急カーブのために車体の長さは短かくできています。新幹線は25mありますが15mたらずしかありません。この曲線を曲がることができるのも、安全な連結器が取り付けられているからです。
宮ノ下駅手前のR45のカーブ 宮ノ下駅
宮ノ下駅の駅銘板 宮ノ下駅 駅舎
宮ノ下駅 駅舎 道路は行き止まりでここでUターンする 宮ノ下駅 箱根湯本方面を見る
宮ノ下駅 強羅方面を見る  箱根登山鉄道1000形電車は、箱根登山鉄道の直流電車。箱根登山鉄道と姉妹提携を結ぶスイスのレーティッシュ鉄道のベルニナ線にちなんで、ベルニナ号の愛称がある。
 1982年(昭和57年)に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した。
 箱根登山鉄道モハ2形電車は、箱根登山鉄道の直流電車。(詳細は上記に)  箱根登山鉄道2000系電車は、箱根登山鉄道の直流用電車である。
宮ノ下駅 - 小涌谷駅間
 登山電車には散水タンクがあり、走行中、車輪とレールの間に水をまきながら走ります。レールの磨耗を防ぐためですが、普通の鉄道なら、油を塗りますが、急勾配で車輪がすべって危険なため、水をまいて走ります。 ひとつの車両の前後に容量約350リットルの散水タンクが2個備え付けられていますが、小田原〜強羅間の1往復でほぼ空になってしまいます。現在は主に強羅駅で給水しますが、この水は山の湧き水を使用しているため飲むことはできません。
55.6‰の勾配標 小涌谷駅
小涌谷駅の駅名看板 小涌谷駅 駅舎
小涌谷駅 箱根湯本方面を見る 小涌谷駅 強羅方面を見る
  箱根登山鉄道2000系電車は、箱根登山鉄道の直流用電車である。箱根登山鉄道と姉妹提携を結ぶスイスのレーティッシュ鉄道の経由地サンモリッツにちなみ、サンモリッツ号の愛称がある。
彫刻の森駅の駅名看板 彫刻の森駅 駅舎
彫刻の森駅 強羅方面を見る  箱根登山鉄道1000形電車は、箱根登山鉄道の直流電車。
強羅駅
 箱根登山鉄道モニ1形電車は、箱根登山鉄道の直流電車。1975年に製造された。荷物車扱いの「モニ」という形式を名乗るが、実際には工事用の資材などを運搬する電動貨車である。開業当時から使用されていた電動貨車ユ1形の代替として東横車輛電設(現・東急テクノシステム)で製造された。車体は無蓋車の両端に運転室を置き、屋根を載せたような形状である。両端の運転室は、他の鉄道線車両と同様に中央に運転台があるが、運転室の幅は車体幅より狭くなっている。両端の運転台を渡すように屋根が設けられ、パンタグラフと抵抗器を搭載している。荷台の荷重は10t。駆動方式は吊り掛け駆動方式。台車は当初はモハ3形114号から流用した川崎車両製の板台枠台車を使用していたが、114号廃車時に廃車発生品の東急車輛製TS110-A型台車に交換している。 工事用車両のため、定期運用はなく、日中に走行することは少ない。通常は強羅駅構内に留置されている。
強羅駅降車専用ホーム  強羅駅では降車専用ホームから乗車専用ホームへと電車がスイッチバックする。そう言う意味ではスイッチバックは4カ所?
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