ローカル線の旅 和田岬線

更新日時 2012年03月04日

 和田岬線(わだみさきせん)は、兵庫県神戸市兵庫区に存在する西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の支線、兵庫駅 - 和田岬駅間の通称である。本線と和田岬の間を結んでいる。和田岬線は、山陽本線の兵庫駅から分岐する全長2.7kmの支線である。元来、鉄道建設のための資材輸送のために1888年に敷設され、その後は長らく貨物輸送が行われており、兵庫臨港線も分岐していた。現在は貨物輸送が鉄道車両輸送をのぞいて廃止されており、朝夕のラッシュ時に通勤客を対象とした列車が走行するのみで、日中の列車の運行がまったくない路線となっている。非電化時代は、1駅間のみでホームは片側のみという当支線の事情をかんがみた特殊な車両が用いられてきたが、2001年7月1日に電化され、電車による運転となった。以前はスタフ閉塞による運行(取り扱いは兵庫駅)だったが、現在は自動閉塞化されている。なお、和田岬線付近の臨海部では兵庫運河を活かした街づくりが進んできており、船の運航や散策を行う際に和田岬線が障害になっているとして、廃線が検討されている。
和田岬線 : 兵庫 - 鐘紡前駅 - 和田岬
 兵庫駅(ひょうごえき)は、兵庫県神戸市兵庫区駅南通五丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)および日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。神戸駅が管理している直営駅で、JR西日本の山陽本線が乗り入れており、当駅は本線と支線(和田岬線)との接続駅となっている。なお和田岬線は朝夕の通勤時間帯のみ運行される。アーバンネットワークエリア内であり、本線は「JR神戸線」の路線愛称設定区間に含まれている。また特定都区市内制度における「神戸市内」エリア、およびICOCAの利用可能エリアに属している。
 JR神戸線の島式2面4線高架ホーム(2階)に加え、和田岬線用の1面1線のホーム(中2階)を持つ。両線の乗換え口には改札が設けられている。和田岬線は当駅 - 和田岬駅間の1駅間のみで、かつ和田岬駅は他JR線と接続していない。したがって和田岬線の利用客は必ず和田岬駅を出発駅もしくは目的地駅としていることとなる。このため和田岬駅には乗車券の販売施設および改札・精算設備が無く、代わりに当駅の乗換口にそれらの機能が置かれている。和田岬駅から乗車する乗客はまず無札で乗車し、当駅での下車時に乗車券を購入し和田岬線用の改札を抜け、当駅で降りる場合は出口改札から出場、JR神戸線に乗り換える場合はその乗車券を持って同路線の列車に乗車することとなる。
和田岬線のコンクリート橋梁。
和田岬線の明治通第一踏切より撮影。
和田岬線が阪神高速3号線神戸線を潜る。
 国道2号と阪神高速3号神戸線の高架橋をくぐると、川崎重工業兵庫工場(川崎重工業車両カンパニー)につながる専用線が直線方向に分岐しているが、和田岬線は左へと分岐して同工場の北東側を真っ直ぐ進む。同社から甲種車両輸送列車が搬出される場合は、当駅で折り返し上記の小運転線を通って神戸貨物ターミナル駅へ送られる。神戸貨物ターミナル駅までは、当駅折返線の車両有効長の限界から、一度に8両までしか輸送できない。1編成9両以上になる場合は2日間に分けて搬送され、神戸貨物ターミナル駅で連結後、全国各地へ出発する。
 川崎重工業車両カンパニー(かわさきじゅうこうぎょうしゃりょうカンパニーは、川崎重工業の鉄道車両製造部門である。1906年に創業以来、9万両以上の鉄道車両を製造している。生産拠点は主力工場である神戸市兵庫区の兵庫工場の他、北米にも工場を有している。川崎造船所時代の1906年に鉄道車両の生産を開始。客車の他に蒸気機関車の製造も早くから手掛け、大型蒸気機関車の国産化では、のち自社と合併した汽車製造と並んで日本の民間メーカーの中でも先駆的役割を果たす技術力を発揮した。大正末期から昭和初期、電車のボディを、木造から安全性の高い鋼鉄製に切り替えるトレンドが起きた時代には、内装まで鋼鉄製とした「川造形」と呼ばれる独特な形態の私鉄向け全鋼製電車を製造、各社に供給している。1928年に鉄道車両部門を川崎車輛として分社化、国鉄や私鉄、地下鉄向けに各種の鉄道車両を生産してきたが、1969年に再び川崎重工業本体に合併された。新幹線車両や特急形電車、公営事業者向け車両などに強みがあり、普通鋼製に限らずステンレス鋼製、アルミ合金製など、あらゆる材質の鉄道車両の製造が可能である。JR向けには、「2シート貼り合わせ工法」と呼ばれる従来工法に見られる骨組みを用いない工法(JR東日本の209系車両向けに開発された)によって製作したステンレス車を、通勤・近郊用途に供給している。
和田岬線の明和通踏切より撮影。
和田岬線の御所通踏切より撮影。
和田岬線の東池尻第五踏切より撮影。
和田岬線の兵庫運河を渡る橋梁。
和田岬線の御崎通踏切より撮影。
和田岬線の御崎本町通踏切より撮影。
和田岬線の笠松通踏切より撮影。
 和田岬駅(わだみさきえき)は、兵庫県神戸市兵庫区にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。駅周辺は三菱重工業・三菱電機(及びその関連企業)の工場が広がる工場街であり、当駅の利用者も工場への通勤者が多数を占める。JR西日本の山陽本線支線(通称:和田岬線)和田岬線は当駅が終点である。JR和田岬線は、朝晩の通勤旅客のための路線という特異性から、日中は全く列車の運行がなく、日曜・祝日も2往復のみとなる。
 和田岬駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅。現在は神戸駅管理の無人駅である。国鉄時代からJR化後にかけて、自動改札機が設置されるまでは駅員が配置されおり、有人改札口や出札窓口があったが、現在は駅内には改札や券売機などはない。代わりに兵庫駅の和田岬線ホームに自動改札機(中間改札)と自動券売機がある。当駅からの乗客は和田岬線乗車後の兵庫駅で乗車券を購入するか、車内で車掌から発券を受ける。また、当駅までの乗車券は兵庫駅で乗車の際に回収される。改札がないことから、主に朝方に降車する多数の通勤客のためにホームの中ほどに横の一般道路に直接接続する出入口が設けられている。線路は構内で車止めになっており、来た列車が折り返すだけの構造となっているが、和田岬線の貨物営業が廃止された1980年までは三菱重工業神戸造船所へ専用線が続いていた。神戸市電が走っていた頃は、この専用線を跨ぐための路面電車としては珍しい立体交差があった。1943年完成の木造平屋建て駅舎が存在していた[1]が、2009年8月31日までに駅舎と付属建物の撤去工事が行われた。この撤去された駅舎の跡地にファミリーマートが同年12月22日にオープンしている。和田岬線沿線では兵庫運河を活かした街づくりが始まっており、同線が障害となっていることから、2012年に廃止を検討するとしている。
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