更新日時 2013年09月25日

ローカル線の旅 紀州鉄道線
 紀州鉄道線(きしゅうてつどうせん)は、和歌山県御坊市にある御坊駅から西御坊駅までを結ぶ紀州鉄道の鉄道路線である。街外れにある紀勢本線御坊駅と御坊市街地とを結ぶ目的で、1928年12月24日に御坊臨港鉄道が設立され、1931年に御坊駅 - 御坊町駅(現在の紀伊御坊駅)間が開業、1934年に日高川駅まで開業し全通した。1973年に紀州鉄道が事業を買収したが、今でも地元では「りんこう」と呼ぶ人が多い。すべて御坊駅 - 西御坊駅間の運転で、1時間あたりの本数は日中時間帯でおおむね1本程度、朝夕の一部時間帯のみ2本の運転間隔で1日あたり23往復運転されており、主にJR紀勢本線の普通列車に接続するダイヤパターンとなっている。特急列車との接続はほとんど考慮されていない。また最終列車が西御坊発20時56分、御坊発21時10分と早い。経費削減の観点から2010年10月1日のダイヤ改正で5往復が減便されたが、2011年3月12日のダイヤ改正で以前の本数に戻っている。しかし、2012年3月17日のダイヤ改正で再び3往復の減便となった。
紀州鉄道線
御坊駅 - 学門駅 - 紀伊御坊駅 - 市役所前駅 - 西御坊駅 - (廃)日高川駅
 御坊駅(ごぼうえき)は、和歌山県御坊市湯川町小松原にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・紀州鉄道の駅である。御坊市の代表駅で、JR西日本の管轄駅である。特急「くろしお」を含むすべての定期列車が停車し、当駅を始終着とする列車も多い、紀勢本線の主要駅である。なお、紀州鉄道紀伊御坊駅付近にある御坊市の中心部からは離れている。
 ①御坊駅構造は2面4線の地上駅になっている。単式と島式混合の2面3線を有する構造だが、駅舎に接する単式ホームに切り欠きの0番のりばがある。0番のりばを紀州鉄道が、それ以外をJRが使用する。駅舎は1984年(昭和59年)に竣工したもので、鉄骨造り平屋建て436平方メートルの近代的な建築である。JR西日本直営駅で駅長が配置されており、管理駅として紀勢本線(きのくに線)の切目駅 - 初島駅間の各駅を管轄している。駅レンタカー、駅レンタサイクル業務も行っている。マルス端末設置駅。自動券売機が設置されているが、自動改札機は非設置であるほか、紀州鉄道の乗車券は自動券売機では発売していない。また、2012年2月24日よりみどりの券売機が設置されている。
紀州鉄道線の御坊駅 - 学門駅間の湯川第2踏切より撮影。
紀州鉄道線の御坊駅 - 学門駅間の湯川第3踏切より撮影。
紀州鉄道線の御坊駅 - 学門駅間の湯川第4踏切より撮影。
紀州鉄道線の御坊駅 - 学門駅間の湯川第6踏切より撮影。
紀州鉄道線の御坊駅 - 学門駅間の湯川第8踏切より撮影。
紀州鉄道線の御坊駅 - 学門駅間の市の坪踏切より撮影。
 ⑦学門駅(がくもんえき)は、和歌山県御坊市湯川町財部にある、紀州鉄道紀州鉄道線の駅である。ホームの横に「学門地蔵」が設置されており、ホーム内から拝むことができる。
 学門駅構造は1面1線の単式ホームのみを持つ地上駅。無人駅である。ホームの御坊方面側に出入口があるが、無人駅のため改札口はない。また、ホームに上屋があるのみで駅舎や便所もない。駅名が「学問」に通じることから、学業御守として当駅の入場券や入場券を形取ったキーホルダーなどを隣の紀伊御坊駅で販売している。なお、当駅は無人駅であるため、入場券や乗車券を持っていなくても駅構内に入場することができる。
紀州鉄道線の学門駅 - 紀伊御坊駅間の御坊第1踏切より撮影。
紀州鉄道線の学門駅 - 紀伊御坊駅間の御坊第2踏切より撮影。
 紀伊御坊駅(きいごぼうえき)は、和歌山県御坊市薗にある紀州鉄道紀州鉄道線の駅。御坊市中心部に最も近い鉄道駅である。
 紀伊御坊駅構造は単式ホーム1面1線を持つ地上駅。直営駅のため、終日駅員が配置されている。側線が2本あり、それぞれ検車と車両の留置に使われている。また、運用を終了したキハ603が当駅構内側線に留置されている。夜間滞泊設定駅でもある。かつては交換設備を有した相対式ホーム2面2線の構造であった。現在のホームは駅舎側のホームを交換設備を廃止して広げたものである。現在も現行ホームの向かい側のホームが残されており、駅名標もこの廃ホームに設置されている。1979年竣工の駅舎は、1978年3月に開業50周年記念切符の売り上げでおよそ2,000万円を得て新築したものである。駅舎には紀州鉄道鉄道部事務所が入っている。
 キハ600形(キハ603)1960年新潟鐵工所製。元大分交通耶馬渓線の車両で、同線が廃止された1975年に同社から譲り受けた。正面2枚窓・両運転台の18m級車体だが、側窓がいわゆるバス窓でその下に補強帯(ウインドウシル)を残すこと、DMH17Bエンジン(160PS)搭載、小断面車体など、国鉄キハ10系気動車の影響が強く見られ、近年では珍しくなった古典的気動車として鉄道ファンから人気を集めていた。キハ600形 (603)液体式変速機を搭載するが、新造当初から総括制御が不可能な仕様で、紀州鉄道転入後もそのままであった。座席はボックスシートと、車端部のロングシートとのセミクロスシート。床は油引きの板張り、室内灯は白熱灯、エンジンの排気ガスは屋上ではなく床下で排気するなど、随所に古典的な構造を残す。また、現在の気動車とは異なり、右手でマスコン、左手でブレーキを操作する。形式・車番から塗色や車番、接客設備に至るまで大分交通時代の内容をそのまま踏襲しているが、前面窓は譲受の十数年後にHゴム固定からアルミサッシ化され、天地寸法が小さくなるとともに四隅にあった丸みがなくなり、また前照灯が尾灯の位置に増設されたため、印象が変わっている。また、駆動軸を持つボギー台車は、粘着力を稼ぐ目的で、台車の中心が駆動軸側にオフセットした珍しいものである(マキシマムトラクション台車の一種)。かつては2両とも運行に使われていたが、冷房がなく車齢が高いことからキテツ1形導入後は主力の地位を退き、キハ603のみが主に金曜日から日曜日および祝日に運行していた。製造から50年近く経ち老朽化が進んでおり、上述のキテツ2を導入したため、キハ603は2009年10月25日に定期運行を終了した。定期運行最終日には、前面に地元有志が製作した特製ヘッドマークが装着された。定期運行終了後の2009年11月29日、御坊商工会議所主催の商工祭の一環としてキハ603のさよなら運転が行われた。キハ603については、営業運転復活を視野に車籍は抹消せず休車扱いとしていたが、2012年6月1日付をもって除籍された。しかし、紀伊御坊駅隣接の車庫で動態保存されており、普段は庫内で保管されているものの、イベント時やまれに検修係の計らいにおいて庫外に引き出され、美しく再塗装されたその姿を見ることができる。
 キテツ1形(キテツ1, 2)1985年富士重工業製の軽快気動車である。北条鉄道から大型車導入で余剰となったフラワ1985-2とフラワ1985-1を譲り受けたもの。車体の形式表記は元フラワ1985-2が「キテツ-1」、元フラワ1985-1が「キテツ-2」。キテツ1は2000年7月10日、キテツ2は2009年10月30日から運用を開始した。当初から冷房付きのため、紀州鉄道初の冷房車となり、旅客サービスの改善に貢献した。富士重工業がバス車体をベースとして開発した2軸のレールバス「LE-Car」で、鉄道車両用の台枠に富士重工R15系バスをベースにした車体を持ち、正面スタイルも15型Eボディと同一。機関も日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)製のバス用PE6H(180PS)を搭載する。車内はオールロングシート。キテツ1は紀州鉄道初のラッピング車両として御坊市内のパチンコ店のラッピング広告が施されていたが、2009年7月ごろからラッピングが剥がされ、原型に近い塗装に戻された。キテツ2については塗装変更された以外はほとんど改造されなかった。譲受車2両はいずれもスノープラウを取り付けたまま運用されており、現在日本で唯一の営業用2軸気動車である。キテツ-2の正面に非冷房車の張り紙がある。冷房が故障したのか?
キテツ1形(キテツ1)
紀州鉄道線の紀伊御坊駅 - 市役所前駅間の御坊第3踏切より撮影。
紀州鉄道線の紀伊御坊駅 - 市役所前駅間の御坊第4踏切より撮影。
紀州鉄道線の紀伊御坊駅 - 市役所前駅間の御坊第4踏切より撮影。
 市役所前駅(しやくしょまええき)は、和歌山県御坊市薗にある紀州鉄道紀州鉄道線の駅である。御坊市役所の近くに設けられた駅である。
 市役所前駅構造は単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅。無人駅である。ホームに上屋があるのみで駅舎や便所はないが、公衆電話と自動販売機が設置されている。かつては最初富南鉄道の気動車で後に新宮鉄道、国鉄を経て1943年(昭和18年)8月に御坊臨港鉄道(現・紀州鉄道)に来たキハ103の108号車の廃車体が待合所として使われていた。
紀州鉄道線の市役所前駅 - 西御坊駅間の御坊第6踏切より撮影。
紀州鉄道線の市役所前駅 - 西御坊駅間の御坊第7踏切より撮影。
紀州鉄道線の市役所前駅 - 西御坊駅間の御坊第9踏切より撮影。
 西御坊駅(にしごぼうえき)は、和歌山県御坊市薗にある紀州鉄道紀州鉄道線の駅である。日高川駅までの路線が1989年に廃止された後は、紀州鉄道線の終着駅となるが、廃止された線路や施設は、多くがそのまま残る。
 ⑯西御坊駅構造は単式ホーム1面1線を持つ地上駅である。駅員配置は午前中のみとなっている。駅舎は老朽化している。便所はホームの御坊方面側の端にあり、仮設タイプで男女共用の汲取式がある。夜間滞泊はなく、紀伊御坊駅まで回送される。かつては、駅の西側にあるダイワボウマテリアルズ(当時は大和紡績)和歌山工場へ至る専用線(延長0.85km)が分岐していた。西川を渡る鉄橋があったほか、工場内に大きな貨物上屋があり、神戸港で陸揚げされた綿花などが貨車で到着していた。駅入口には長い間駅名表示がなかったが再塗装と共に「西御坊駅」の表示もされるようになった。現行の駅名標の左上に、「西御坊駅」と書かれた木製の古い駅名標が残されている。入場券及び乗車券は当駅でも駅員から購入できる。2003年7月まで当駅で使われていた「回転式乗車券箱」が、鉄道博物館の収蔵資料となっている。
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