更新日時 2015年09月24日

ローカル線の旅 黒部峡谷鉄道
 黒部峡谷鉄道は、富山県黒部市の宇奈月駅から欅平駅までを黒部川に沿って走る黒部峡谷鉄道の鉄道路線である。1926年(昭和2年)、日本電力(日電)が黒部川沿いの電源開発を目的として宇奈月駅・猫又駅間を開通させたのが始まりである。1937年(昭和12年)に、現在の終点の欅平駅まで開通した。当初は建設用の資材や作業員を輸送するための専用鉄道だったが、登山客や一般観光客からの乗車希望が絶えなかったので、便乗という形で乗車を認めることにした。乗客に発行した「便乗券」(乗車券)には、「生命の保証をしない」旨が書かれていた。この鉄道は、1941年(昭和16年)10月に日本電力から日本発送電へ、1951年(昭和26年)5月に日本発送電から関西電力へと引き継がれた。乗客の増加と地元の強い要望から、1953年(昭和28年)に地方鉄道法による免許を受けて、同年11月16日から正式な鉄道路線として営業を開始した。1971年(昭和46年)7月1日に関西電力から分社化され、黒部峡谷鉄道となった。黒部峡谷は冬期の積雪が多く、雪崩による被害の危険性が高いことから冬期(12月 - 4月中旬)は運休する。一部区間では線路や鉄橋が撤去され、トンネルの中に保管される。トンネル区間を除き、ほぼ全線にわたって線路沿いにコンクリート製のシェルター状のものが並行しているが、これは冬期の運休期間中に関西電力関係者がダムや発電所との間を徒歩で移動するための「冬期歩道」である。
黒部峡谷鉄道本線
旅客列車 : 宇奈月 - 黒薙 - 鐘釣 - 欅平
関西電力専用列車 : 宇奈月 - 柳橋 - 森石 - 黒薙 - 笹平 - 出平 - 猫又 - 鐘釣 - 小屋平 - 欅平
新黒部駅に保存されている、ED凸型機関車とハ型二軸客車。
 富山地方鉄道本線の新黒部駅は北陸新幹線の建設に伴う黒部市内の駅整備計画に基いて、黒部宇奈月温泉駅とほぼ同時期に設置された。
 黒部宇奈月温泉駅東口の南側に所在し、線路北側に単式ホーム1面1線を有する地上駅。新幹線駅開業に先がけ2015年(平成27年)2月26日に開業した。 黒部宇奈月温泉駅との乗り換えに必要な標準時分は10分とされているが、実際には黒部宇奈月温泉駅改札口から新黒部駅ホームまで徒歩3分ほどである。ホーム西側には鉄骨作り平屋建て、延床面積58.3平方mの駅舎があり、ホームとは階段およびスロープで連絡する。上下線で共用するホームは全長85 mで、このうち電車2両分に該当する40 mには上屋が架設されている。無人駅扱いであるが9時から18時まではアテンダントが常駐し、一部乗車券の販売(17時30分まで)、乗換案内や観光案内を行う。またホーム西端には構内踏切があり、歩行者が線路南側の駐車場と行き来することができる。ホームの整備や路盤の勾配修正などの駅設備整備には約1億7千万円を要し、国と富山県、黒部市が事業費の3分の1ずつを負担している。駅舎はホームなどの駅設備とは別事業として、黒部市が事業費全額を負担して整備された。
富山地方鉄道の車両です。新黒部駅から宇奈月温泉まで乗車。
車両は特急車両でこの車両は指定席です。缶ビールも買えます。
 宇奈月温泉駅(うなづきおんせんえき)は、富山県黒部市宇奈月温泉にある、富山地方鉄道本線の駅。同線の終点である。
 宇奈月温泉駅構造は島式ホーム1面2線の地上駅で、橋上駅舎を有している。2007年8月現在、終日駅員が配置されている。1階がホームとトイレと食堂(道路側)、2階が改札口と売店、3階がレストランとなる。
 EB形 (1 - 3, 5 - 7,12) 1925年から走っていた機関車である。凸形機だったEB3以外はL字型の車体で、登場当初は集電用のトロリーポールを人力で操作して運転していた。1984年廃形式。EB5は登場当初の姿に復元の上、宇奈月駅前の黒部川電気記念館の正面入口前に保存されている。
宇奈月駅(うなづきえき)は、富山県黒部市黒部峡谷口にある黒部峡谷鉄道本線の駅。
 宇奈月駅構造は島式ホーム1面2線をもつ地上駅。構内に引込み線が多数ある。駅舎は三角屋根の大きなもので、団体客等の利用に対応している。改札を通って階段を下ったところにプラットホームがある。駅前には駐車場がある。 規格が異なるため、富山地方鉄道から直接車両が乗り入れることは出来ないが、貨物の運び入れのためレールが当駅ホームまで延びている。
黒部峡谷鉄道の宇奈月駅。
 EDM形1990年にED形のうち箱型車体で登場したED22 - ED30の歯車比を変更したことから、本形式に改形式されて登場した。1990年製造のEDM31と1991年製造のEDM32は当初からEDM形として登場している。EDM24 - EDM29は再度下回りを改造され、EDR形になっている。現在、EDM22, EDM23, EDM30 - EDM32 の5両が在籍する。
 客車はトロッコらしく無蓋車に簡便な雨除けの付いたものもあるが、屋根とガラス窓がついている豪華な車両も多い。
 黒部峡谷鉄道のト形(無蓋車) - チ形同様、関西電力黒部専用鉄道(上部軌道)にも乗り入れできる。現在の貨車の最大勢力でもある。一部の車両はごみ運搬用のコンテナを積み、「峡谷美人号」と名付けられている。また一部の車両にはタンクを積んでタンク車のような形態になっているものもある。
 蓄電池機関車BB形 (1, 2) 1937年製造。凸型の車体を持ち、登場以来ほとんどそのままの姿で使用されている。主に春の営業開始前の線路敷設の際に使用され、営業期間中に利用客が目にすることはまずない。
BB型の手前はオチ形(長物車) - チ形と共にレール輸送用として使用されている。本線のみで使用される。右写真はオト形(無蓋車) - 本線のみで使用される。
新山彦橋を渡ります。 宇奈月湖。
 柳橋駅(やなぎばしえき)は、富山県黒部市宇奈月町舟見明日音澤に所在する黒部峡谷鉄道本線の駅。関西電力専用駅であり、一般客の利用はできない。1面2線の島式ホームをもつ。普段は列車の交換用として使われているため、ホーム上には施設は一切ない。新柳河原発電所ヨーロッパの城のようなデザインの関西電力新柳河原発電所が近くにあり、当駅から線路が通じている。
黒部峡谷鉄道の柳橋駅 - 森石駅間の黒部渓谷の風景。
黒部峡谷鉄道の柳橋駅 - 森石駅間の黒部渓谷の風景。砂防ダムが見えます。
猿が渡る手摺りの無い吊り橋が架けられています。 柳橋駅との間に仏石駅が存在。
出し平ダム。 出平駅。
出し六峰。 排水路。
黒部川第二発電所。
黒部川第二発電所への分岐路線。
 猫又駅(ねこまたえき)は、富山県黒部市宇奈月町舟見明日音澤の黒部峡谷鉄道本線に所在する駅である。関西電力の黒部川第二発電所(通称:猫又発電所)の業務目的で造られた駅で、また工事関係者、発電所の所員達の宿舎がある。猫又駅は標高358メートルの位置にある。関西電力の業務目的で造られた作業員の専用駅であるため、区間運行で当駅折り返しとなる列車であっても一般旅客は下車できない。駅からは猫又発電所への引き込み線がのびている。駅構内には、標識や駅舎がある。旅客列車は、行き違いが主な利用である。工事関係者、発電所所員達の宿舎がある。
黒部峡谷鉄道の猫又駅 - 鐘釣駅間の黒部渓谷の風景。
 鐘釣駅(かねつりえき)は、富山県黒部市にある黒部峡谷鉄道本線の駅。鐘釣駅構造は相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、列車交換対応駅。有人駅。一般旅客駅である。冬季間は営業休止する。勾配の途中に平坦な区間を作って交換設備が設けられたが、停車場の両端から直ちに勾配が始まるために車両の長大化に伴う停車場有効長の延伸が出来ず、やむなく上下線とも衝突待避用の安全側線部分にまでホームを延伸した。その結果、鐘釣駅に進入した列車は本線との分岐機を越えて安全側線上に入った状態で停車し、客扱いの終了後に一旦分岐機の手前まで後退して分岐機を本線側に切り替え、あらためて出発するという運行方法を行っている(停車場形スイッチバックの一種)。なお、上下線とも後方には安全側線を設けていないので、後退時には列車の後部が本線上に出て勾配にかかる。また、スイッチバック時に発する機関車のブレーキ音を緩和するために、レールには散水装置が設けられている。
黒部峡谷鉄道の鐘釣駅 - 小屋平駅間の黒部渓谷の風景。
 小屋平ダム(こやだいらダム)は、富山県黒部市、一級河川・黒部川水系黒部川に建設されたダム。高さ54.5メートルの重力式コンクリートダムで、関西電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・黒部川第二発電所に送水し、最大7万2,000キロワットの電力を発生する。
 欅平駅(けやきだいらえき)は、富山県黒部市にある黒部峡谷鉄道本線の駅。終着駅である。標高599m。旅客の営業は終着駅であるが、「関西電力黒部専用鉄道」として、軌道はさらに先へ続いており、先のトンネルを500mほど進んでスイッチバックした所にはこの駅の構内扱いの通称「欅平下部駅(竪坑下部駅)」がある。高低差約200mの竪坑エレベーター(貨車や客車も1両輸送可能)で、上部軌道の欅平上部駅と結んでいる。「上部軌道」の小型トロッコを介して黒部川第四発電所に至る事ができる。関西電力黒部専用鉄道は原則として関西電力社員等以外は乗車できないが、関西電力が主催し富山県が協賛する「黒部ルート見学会」に応募し、当選すれば乗車することが可能である。
欅平駅改札。 渓谷美人。
黒部峡谷鉄道のトロッコ車内。
 欅平駅構造はホームは非常に長く、2本の列車が同時に停車できる。同時にホームに停車したそれぞれの列車が同時に機関車の付け替えをできる配線となっている。ホームの直上を黒部川第三発電所から通ずる高圧電線が通っている。駅舎はホームの北端にあり、階段を上がったところに改札口がある。駅舎の1階には出札口や売店があり、2階にはレストランがある。屋上は展望台となっているが、近くの奥鐘橋の方が展望は良い。トイレは駅舎を外に出た所とホームの途中に設置されている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『黒部』を掲載」