更新日時 2013年12月20日

 魚梁瀬ダム (やなせダム)は高知県安芸郡北川村、二級河川・奈半利川(なはりがわ)本流最上流部に建設されたダムである。電源開発株式会社が管理する発電用ダムで、ダムの高さ115.0メートルは四国地方で最も高い。型式はロックフィルダムで同型式としては西日本最大。ダムによって形成された人造湖は魚梁瀬貯水池(やなせちょすいち)と呼ばれ、通称などはないが、人造湖の規模としては早明浦ダム(吉野川)のさめうら湖に次ぎ、ダム・貯水池とも四国では屈指の規模がある。ダムは北川村に建設されたが、貯水池の大部分は安芸郡馬路村(うまじむら)に属している。魚梁瀬ダムの計画が発表されると、北川村北部及び馬路村魚梁瀬地区の235戸が水没する。とくに集落の大部分が水没する魚梁瀬地区の住民は電源開発案に強硬に反対した。それはコミュニティの崩壊もさることながら、ダム建設により魚梁瀬森林鉄道の軌道が方々で水没することにより木材運搬が不可能になり、住民最大の生業である林業が崩壊することにあった。このため住民だけでなく魚梁瀬営林署、魚梁瀬森林鉄道及び労働組合である全林野もダム建設に反対の姿勢をとった。計画発表から16年の歳月を費やして1970年(昭和45年)6月19日にダム及び魚梁瀬発電所は完成し、運用を開始した。魚梁瀬地区は、かつて源平合戦に敗れた平家の落人が住み着いて以来800年続いた歴史に幕を閉じ、水の底に消えた。ダム名はこの魚梁瀬地区から命名された。
@魚梁瀬ダムのパノラマ撮影。
魚梁瀬ダム
@
魚梁瀬ダムのダム湖(魚梁瀬貯水池)
@魚梁瀬ダム。
ダム型式 中央土質遮水壁型
ロックフィルダム
堤高 115.0 m
堤頂長 202.0 m
堤体積 2,800,000立米
流域面積 100.7 ku
湛水面積 291.0 ha
総貯水容量 104,625,000立米
有効貯水容量 72,500,000立米
利用目的 発電
事業主体 電源開発
電気事業者 電源開発
発電所名 (認可出力)
魚梁瀬発電所 (35,000kW)
施工業者 鹿島建設
着工年/竣工年 1962年/1970年
@魚梁瀬ダムのロックフィルダムの堰堤。
@魚梁瀬ダムのロックフィルダム。
@魚梁瀬ダム直下の魚梁瀬発電所が見える。円形の発電所建物が特徴的である。
A魚梁瀬大橋は魚梁瀬集落、丸山台地へ架かる高知県道54号線の魚梁瀬大橋。魚梁瀬ダム建設以前は橋の直下が魚梁瀬の中心部であり、魚梁瀬森林鉄道の魚梁瀬停車場が設置されていた。
B久木ダム:魚梁瀬ダムの直下流に建設された久木ダム(くきダム)である。高さ28.0メートルの重力式コンクリートダムであり、1963年(昭和38年)に完成した。ダムに付設する二又発電所は認可出力72,100キロワットと奈半利川水系最大、四国地方の一般水力発電所でも屈指の出力を持つ水力発電所である。魚梁瀬ダム完成後はダムの放流水を調節して奈半利川の水量を安定化させる逆調整池の役割も担っている。
B久木ダムは立入禁止のため見学が出来なかった。
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魚梁瀬ダム