更新日時 2014年01月26日

池原ダム
 池原ダムは奈良県吉野郡下北山村、一級河川・熊野川(新宮川)水系北山川に建設されたダムである。電源開発(J-POWER)が管理する発電用ダムで、高さ110.0メートルのアーチ式コンクリートダム。アーチダムとしては国内最大の総貯水容量と湛水(たんすい)面積を誇り、日本における大規模なダムの一つである。下流にある七色ダムとの間で揚水発電を行い、最大35万キロワットの電力を生み出す。ダムによって形成される人造湖は池原貯水池(いけはらちょすいち)または池原湖(いけはらこ)と呼ばれ、ブラックバス釣りのメッカで日本における代表的なバス釣りスポットでもある。2005年(平成17年)には財団法人ダム水源地環境整備センターが選定するダム湖百選の一つにも選ばれている。吉野熊野国立公園に指定されている。池原ダムは当初重力式コンクリートダムとして計画されていた。しかし設計の段階でアーチ式コンクリートダムに変更している。それは重力式とした場合、毎秒8,000トンと予想された北山川の計画高水流量に対応できるだけのダムの体積を算出した場合、奥只見ダムに匹敵する140万立方メートルとなり、コンクリートが決して安価ではなかった時代でもあって工事費が高騰することが判明した。一方アーチ式であれば体積を半分以下に抑制可能で、かつ毎秒8,000トンの洪水に耐えられる。さらにアーチダム建設の絶対条件であるダム両岸の基礎岩盤も堅固であったことから、経済性を追求してコンクリート量を極力減らすことが可能なドーム型アーチ式コンクリートダムに決定した。この時期は宮崎県の上椎葉ダム(耳川)や宮城県の鳴子ダム(江合川)など大規模アーチダムが建設され、アーチダム施工に対するノウハウが蓄積されていたことも、アーチダム採用の決定打となった。
左岸所在地 奈良県吉野郡下北山村上池原。河川 新宮川水系北山川。ダム湖 池原湖(池原貯水池)
【ダム湖百選】
ダム諸元:ダム型式 アーチ式コンクリートダム。堤高 111.0 m。堤頂長 460.0 m。堤体積 647,000 立米。流域面積 300.0 ku。湛水面積 843.0 ha。総貯水容量 338,400,000立米。有効貯水容量 220,100,000立米。利用目的 発電。事業主体 電源開発。電気事業者 電源開発。発電所名:池原発電所 (認可出力) (350,000kW) 施工業者 熊谷組。着工年/竣工年 1954年/1964年 。
池原ダム
@下北山村スポーツ公園側から池原ダムを望む。
Aアーチ式コンクリートダム。
池原ダムは当初重力式コンクリートダムとして計画されていた。コンクリートが決して安価ではなかった時代でもあって工事費が高騰することが判明した。一方アーチ式であれば体積を半分以下に抑制可能で、かつ毎秒8,000トンの洪水に耐えられる。さらにアーチダム建設の絶対条件であるダム両岸の基礎岩盤も堅固であったことから、経済性を追求してコンクリート量を極力減らすことが可能なドーム型アーチ式コンクリートダムに決定した。
A池原ダムの堤頂長 460.0 m。
B池原ダムの池原貯水池はダム湖百選に選ばれている。
ダム湖百選は、2005年(平成17年)に制定された制度で、所在する地方自治体首長の推薦を受けて財団法人ダム水源地環境整備センターが認定するダム湖のことである。
B池原ダムから池原貯水池を見る。奥が池原発電所でそちら側から放水されている。
B池原ダムの下流側は完全に放水が遮断され、下北山村スポーツ公園になっている。
B池原ダムの堰堤から下流側を覗き込んでみた。堤頂部がオーバーハングしているため、、真下が見えますね。このようなオーバーハングはどのように工事したのですかね?
C池原ダム左岸から池原ダム堰堤を見る。
D途中の道路脇に穴ポコ発見。
D中を覗いてみたら、埋め戻されて閉塞していた。ダム工事用のトンネル跡か?
E表面取水設備。
表面取水設備とはダム湖の中層が濁っているときに、ダム湖の表面付近にある綺麗な水を取水出来る設備です。濁水は、洪水時に池原ダムに流れ込むと中層に漂うことになります。現在の取水口は、この中層から取水していますが、表面取水設備は表層の綺麗な水を取水して流す方式です。
E新宮川の清澄化を目指して。
近年新宮川水系北山川は、上流域の開発事業や山腹崩壊等により、洪水時には池原ダム湖に、濁流が流入して下流の濁水長期化現象が著しくなってきました。この濁水現象を軽減し、豊かな清流に戻そうとする設備です。
E池原発電所側の洪水吐ゲートの堰堤。
E池原発電所側の洪水吐。
E池原発電所側から池原ダム堰堤を見る。
E池原発電所側の洪水吐ゲートの堰堤。
E池原発電所側の下流域を見る。
右側の川は本来の池原ダム下流から来るルート。
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