更新日時 2017年11月01日
神通川第一ダムは、富山県富山市、一級河川・神通川水系神通川に建設されたダム。高さ45mの重力式コンクリートダムで、北陸電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・神通川第一発電所および庵谷発電所に送水し、合計最大13万2,000Kwの電力を発生する。富山市片掛に神通川第一ダを建設し、左岸に取水口を設置。大きく屈曲している川の流れを短絡する形で導水路を掘削し、ダムに貯えた水を富山市庵谷に建設する発電所に送水する。発電所構内にはフランシス水車を採用した2台の水車発電機が設置され、最大150立方m毎秒の水を使用し、合計最大8万Kw(のちに8万2,000Kwに増強)の電力を発生することができる。電気の消費量が多い時間に集中して発電するピーク運用を想定し、下流には逆調整のための神二ダムが計画された。その後、さらに下流に神三ダムが建設されることになり、逆調整は神三ダムが担当することになったことから、神二ダム直下の神通川第二発電所においてもピーク運用が行われるようになった。神通川第一発電所の建設工事は1952年(昭和27年)3月に着工し、1954年(昭和29年)1月に1号発電機が運転を開始。着工からわずか22ヶ月という短期間で運転開始までこぎ着けたとして注目を集めた。2号発電機は同年2月に運転を開始。神通川第二発電所も同年に運転開始し、1955年(昭和30年)に神通川第三発電所が、1956年(昭和31年)には神通川第三左岸発電所がそれぞれ運転を開始している。 | |
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@神通川第一ダム。 ダム型式:重力式コンクリートダム 堤高:45.0m 堤頂長:344.4m 堤体積:108,000立米 流域面積:1960.0ku 湛水面積:78.0ha 総貯水容量:5,742,000立米 有効貯水容量:3,194,000立米 利用目的:発電 事業主体:北陸電力 電気事業者:北陸電力 発電所名(認可出力) 神通川第一発電所(82,000kW) 庵谷発電所(50,000kW) 施工業者:佐藤工業 着工年:1951年 竣工年:1954年 |
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@神通川第一ダム。 |
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@神通川第一ダム関連の水路跡か? |
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A神通川第一ダムを左岸ダム湖側から見る。 |
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A神通川第一ダム左岸の取水口。 |
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A神通川第一ダム左岸。ダム堤頂上は人道橋になっている。 |
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A神通川第一ダムのダム湖。 |
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A神通川第一ダムの左岸取水口。 |
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A神通川第一ダム堤頂上は人道橋になっている。 |
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A神通川第一ダム堤頂上は人道橋になっている。 |
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B神通川第一ダム右岸より下流側を見る。全長20km弱の渓谷。「県定公園神通峡」として富山県の県定公園に指定されている。神通川のなかでも富山湾の河口から富山市笹津付近までの幅の広さとは対照に、大きくうねりながら深く切り立った断崖が特徴的で、国道41号が並走している。庵谷峠の展望台からは一番の見所であるV字谷の片路峡をはじめ、神通峡を一望することができるが、峠への連絡路である林道が落石が頻発する隘路であるのに加え、峠付近はクマの出没区域であるため、観光客の姿はほとんど見られない。 |
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