更新日時 2020年02月18日

畑薙第二ダム
 畑薙第二ダムは静岡県静岡市葵区小河内地先、一級水系 大井川本川上流部に建設されたダムである。 畑薙第二ダムは堤高69.0mの中空重力式コンクリートダムである。上池である畑薙第一ダムも堤高125.0mの中空重力式ダムであり、揚水発電所のダムで両者とも同じ中空重力式というのはこのダムが唯一である。また、下流の井川ダムも同型式であり、同一河川に3基も中空重力式が連なる例は世界的にも稀有な存在である。1961年(昭和36年)畑薙第一ダムに先立ち完成している。このダムは畑薙第一発電所の下部調整池であり、河川の自流水を利用した自流混合式揚水発電を行う。昼間は畑薙第二ダムに貯水し、夜間は第二ダムの水を上部調整池である第一ダムへ汲み上げる。こうした方法で最大137,000kWを発電する他、第二ダム単独でも発電を行い、直下にある畑薙第二発電所において認可出力85,000kWの電力を発電する。
@畑薙第二ダムの堤体。
@畑薙第二ダムのクレストゲート。
 @畑薙第二ダムの河川維持放流。なお、2001年(平成13年)よりダム直下左岸部に東河内発電所を新設した。この発電所は認可出力170kWと極めて小規模な発電能力であるが、河川維持放流を利用した水力発電であるというのが特徴である。大井川は1961年、第二ダムと同年に塩郷ダムが完成、それ以降下流20km区間にわたって大井川が枯渇した。この為流域の自治体・住民は中部電力に対し発電用水利権の一部返還を水利権更新時に要求、塩郷ダム直下の人文字デモなどで強硬に訴えた。住民の声に後押しされた静岡県の要求により中部電力は1989年(平成元年)、毎秒3トン〜5トンの河川維持放流を実施する事を表明。畑薙第二ダムにおいても毎秒0.55トンの維持放流が義務となり、これ以降無水区間は解消された。この維持放流を有効に活用すべく極めて小規模な水力発電施設の建設が発案され、中部電力としては初となる河川維持放流用発電所が建設された。これが東河内発電所である。ドイツのオズバーガ社によるクロスフロー水車が使用され、建設費を縮減している。
@畑薙第二ダムの仮排水トンネル跡?
A畑薙第二ダムのダム湖。
A畑薙第二ダムのクレストゲート。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『静岡市葵区』を掲載」