更新日時 2016年05月11日
歌志内線は、日本国有鉄道(国鉄)、および北海道旅客鉄道(JR北海道)が運営していた鉄道路線(地方交通線)。北海道砂川市(空知支庁管内)の砂川駅で函館本線から分岐し、歌志内市の歌志内駅までを結んでいた。国鉄再建法の施行により第2次特定地方交通線に指定され、1988年(昭和63年)4月25日をもって全線廃止となった。沿線の炭鉱から産出される石炭の積み出しのため、1891年(明治24年)に北海道炭礦鉄道の手で開業した。1906年(明治39年)には鉄道国有法により買収・国有化され、官設鉄道となる。以来運炭輸送を中心に盛況を見せ、1963年(昭和38年)には営業係数64と日本で4番目の黒字路線となる実績を挙げてきたが、炭鉱の衰退に伴って客貨とも輸送量が減少し、廃止対象となった。1980年(昭和55年)の国鉄再建法施行により、1984年(昭和59年)6月に第2次特定地方交通線に指定された。一時期第三セクター化される予定だったが、鉄道の存続意義であった空知炭礦の閉山が確定的となり1987年(昭和62年)に日本国有鉄道(国鉄)から北海道旅客鉄道に承継された後、1988年(昭和63年)4月に廃止、バス路線へ転換された。なお、同じように砂川駅から分岐していた運炭路線の函館本線上砂川支線は、「函館本線の一部」とされていたためこの時には廃止対象にならず、1994年(平成6年)に廃止された。なお、1982年度の営業係数は394だった。また、終点の歌志内駅から根室本線の茂尻駅もしくは平岸駅まで延伸する構想もあった。 | |
歌志内線 砂川駅 - 焼山駅 - 文珠駅 - 西歌駅 - 神威駅 - 歌神駅 - 歌志内駅 |
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@砂川駅(すながわえき)は、北海道砂川市東2条北3丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅。 駅番号はA20。電報略号はスナ。砂川市の代表駅で、特急は「スーパーカムイ」の全列車と「オホーツク」の2往復(下り1・7号、上り2・8号)、「スーパー宗谷」1号、「サロベツ」が停車する。 | |
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@砂川駅構造は2面3線の相対式・島式ホームを持ち、乗り場は駅舎側から3、2、1番線と並ぶ。ホームは跨線橋で結ばれているが、エレベーターやエスカレータの設置はない。かつては運炭路線の歌志内線・上砂川支線が発着していたことから多数の側線を有していたが、現在は撤去されている。駅舎は西側に置かれている。みどりの窓口を持つ社員配置駅(6時40分から18時30分まで、夜間連絡先は滝川駅)。自動券売機設置。普通列車のほか、大部分の特急列車が停車する。札幌駅 - 旭川駅間の特急停車駅では、唯一自動改札機が導入されていない駅であるため、窓口営業時間外は車掌によるきっぷの回収が行われる以外は改札口に設置の回収箱による回収となる。 | |
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@歌志内線の砂川駅 - 焼山駅間の廃線跡。 | |
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A歌志内線の砂川駅 - 焼山駅間の廃線跡。函館本線とこの辺で分かれて行く。 | |
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B歌志内線の砂川駅 - 焼山駅間の廃線跡。 | |
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C歌志内線の砂川駅 - 焼山駅間の廃線跡。廃線跡と解る痕跡が残る。 | |
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D歌志内線の砂川駅 - 焼山駅間の廃線跡。廃線跡と解る痕跡が残る。 | |
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E歌志内線の砂川駅 - 焼山駅間の廃線跡。 | |
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F歌志内線の砂川駅 - 焼山駅間の廃線跡。廃線跡と解る痕跡が残る。 | |
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G焼山駅(やけやまえき)は、北海道(空知管内)砂川市焼山にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)歌志内線の駅である。電報略号はヤケ。 駅名はここの地域名から採られた。地域名が「焼山」となった説については諸説があって、蒸気機関車の煤煙が原因で山火事がしばしば起こったからという説や、具体的に1892年(明治25年)に開拓民が初めてこの地に入地した時に列車の煤煙で山火事になったからという説、さらには、空知線の敷設工事が進められていた1888年(明治21年)にたまたま付近で山火事があり、鉄道建設関係者により通信上の渾名としてこの地点を「焼山」と名付けたことによるという説もある。 | |
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G焼山駅の構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する無人駅であった。片流れ屋根の待合室はホームから少し離れて置かれていた。 | |
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H歌志内線の焼山駅 - 文珠駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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I歌志内線の焼山駅 - 文珠駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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J歌志内線の焼山駅 - 文珠駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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K歌志内線の焼山駅 - 文珠駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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L歌志内線の焼山駅 - 文珠駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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M歌志内線の焼山駅 - 文珠駅間の廃線跡。廃線跡の痕跡は残っていない。 | |
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N文珠駅(もんじゅえき)は、北海道空知管内歌志内市にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)歌志内線の鉄道駅である。電報略号はモユ。駅の構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する無人駅であった。この地域には三井文珠炭礦や住友歌志内炭礦の炭鉱住宅地が作られていた。この地への駅設置の陳情は、昭和13年12月の当時の村長によるもの以来数度に渡って行われてきたが、戦前は実現せず、戦後になって両鉱業所関係者からの強い要望により設置された。 | |
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O歌志内線の文珠駅 - 西歌駅間の廃線跡。 | |
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P歌志内線の文珠駅 - 西歌駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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Q西歌駅(にしうたえき)は、北海道(空知管内)歌志内市字文殊にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)歌志内線の駅である。電報略号はニタ。駅構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する無人駅であった。「西歌志内」を略して、この駅名になったといわれている。 | |
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R歌志内線の西歌駅 - 神威駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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S歌志内線の西歌駅 - 神威駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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@歌志内線の西歌駅 - 神威駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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A神威駅(かもいえき)は、北海道(空知管内)歌志内市字神威にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)歌志内線の鉄道駅である。電報略号はモイ。駅構造は廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する無人駅であった。有人駅時代の駅舎が残っていた。北海道炭礦鉄道が1893年(明治26年)に申請した鉱区名の神威(カムイ)から採られた。当会社が鉱区をこの名前にした由来はよくわかっておらず、近くの「カムイヌプリ」(神威岳)もしくはペンケウタシナイ川の支流「カムイシンレルマップから「カムイ」を採ったのではないかとされる。また「かむい」ではなく「かもい」と訛っている理由は不明。ちなみに地区の名前は「かむい」で訛っていない。 | |
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B歌志内線の神威駅 - 歌神駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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C歌志内線の神威駅 - 歌神駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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D歌神駅(かしんえき)は、北海道(空知管内)歌志内市字歌神にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)歌志内線の駅である。電報略号はウミ。駅構造は廃止時点では、単式ホーム1面1線を有する無人駅であった。当初は踏切側に2階建ての駅舎を有していたが、後に片流れ屋根の平屋の駅舎を踏切から少し奥まった位置に建て直している。近隣の商店に乗車券の販売を委託した簡易委託駅であった。当駅が置かれている地区名を採用した。「歌神」は明治36年4月に歌神炭礦がこの地に開坑したことが始まり。この炭砿名は歌志内と神威の中間であることより名付けられた。 | |
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E歌志内線の歌神駅 - 歌志内駅間の廃線跡。廃線跡は自転車道に転用されている。 | |
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F歌志内線の歌神駅 - 歌志内駅間の廃線跡。自転車道はここまで。 | |
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G歌志内駅(うたしないえき)は、北海道歌志内市字本町1027番地にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅。歌志内線の終着駅であった。電報略号はウタ。駅構造は単式ホーム1面1線を有していた地上駅。ホームに接して駅舎があった。数本の側線が敷設されており、空知炭礦株式会社の空知炭鉱へ続く専用線も存在した。当鉄道敷設時までこの地は正式な名前がなく、ライマンの空知炭田調査以来「オタシナイ炭山」と呼ばれていた。「オタシナイ」(オタ・ウシ・ナイ)とはアイヌ語で「砂の多い川」という意味で、当地を流れるペンケウタシナイ川やパンケウタシナイ川から来ており、本来砂川駅周辺の地名であった。鉄道開業時になって当駅側にオタシナイに当字をした「歌志内」の駅名が決定され、砂川駅は「オタシナイ」の意訳の方を宛てられて、それぞれ駅名がその地の地域名となった。 | |
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H空知炭礦株式会社の空知炭鉱へ続く専用線跡。 | |
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I空知炭礦株式会社。 | |
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J石炭の山があるのでまだ採掘しているようですね。 | |
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