更新日時 2012年03月28日

 丸岡線(まるおかせん)は、かつて福井県坂井郡丸岡町(現在の坂井市)の本丸岡駅と春江町(同じく現在の坂井市)の西長田駅とを結んでいた京福電気鉄道福井支社の鉄道路線である。1968年(昭和43年)に全線が廃止された。丸岡線は、丸岡鉄道の手によって開業した路線である。当初は丸岡町から吉田郡森田村(現:福井市森田)を経て福井市に至る路線として計画されていたが、九頭竜川の架橋に多額の費用を要するので、丸岡町 - 北陸本線丸岡駅間に改めた。1915年(大正4年)6月22日に本丸岡駅 - 上新庄駅(後の丸岡駅)間4.3kmが開通した。当初は762mm軌間、蒸気動力の軽便鉄道で、1930年(昭和5年)に1067mmに改軌、電化した。1931年(昭和6年)6月15日に上新庄駅 - 西長田駅間3.3kmが開通し、三国芦原電鉄(後の三国芦原線)と接続した。1944年(昭和19年)12月1日に、永平寺鉄道とともに京福電気鉄道に吸収合併され、同社の丸岡線となった。1948年(昭和23年)の福井地震被害と復旧によって債務が圧迫した上にモータリゼーションの進行で乗客が減少した。そのため、1968年(昭和43年)7月10日限りで西長田駅 - 本丸岡駅間の丸岡線全線が廃止された。1963年(昭和38年)に、北陸本線の電化のため国鉄(当時)からの要請で、国鉄北陸本線を跨ぐ跨線橋のかさ上げ工事を行っている。また、同時期に京福電気鉄道は丸岡線の廃止を検討していたが、この時は地元自治体からの猛烈な反発に会い、廃止を免れている。本丸岡駅は廃止後、本丸岡バスターミナルとして丸岡地域の交通の中心となっている。また、坂井市坂井町福島の北陸本線には丸岡線との立体交差の跡である橋脚が残っているのをはじめ、沿線の各所に遺構が残されている。
京福電気鉄道 丸岡線(廃線)
本丸岡駅 - 一本田駅 - 舟寄駅 - 新福島駅 - 丸岡駅 - 東長田駅 - 西長田駅
 @丸岡駅(まるおかえき)は、福井県坂井市坂井町上新庄にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅。かつては京福電気鉄道丸岡線が接続していた。駅構造は地上駅。2面4線のうちそれぞれのホームの片側を撤去した変則的な配置の2面2線の構造である。撤去された線路の一部は保線車両の引上線として再利用されている。また、2面2線になって以降も場内・出発信号機は残されており、閉塞の境界となっている。上りホーム側に駅舎があり、下りホームへは跨線橋で連絡している。開業当初からの木造の駅舎が残る。福井地域鉄道部が管理し、自治体へ窓口業務が委託された簡易委託駅。窓口ではPOS端末による発券が行われている。
A坂井市坂井町福島の北陸本線には丸岡線との立体交差の跡である橋脚が残っている。
A北陸本線との交差部の橋脚が残る。
A北陸本線との交差部の橋脚が残る。
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