更新日時 2017年09月05日

 加越能鉄道加越線は、かつて富山県砺波地方にあり、小矢部市の石動駅と東礪波郡庄川町(現砺波市)の庄川町駅を結んでいた鉄道路線。1972年9月16日に全線が廃止された。1915年に福野駅 - 青島町駅(後の庄川町駅)間が開業。1919年に、金沢と福野を結ぶ目的で設立された金福鉄道を合併し、加越鉄道に改称した。「加越」は加賀国と越中国の頭文字をつなげたものであり、金福鉄道の計画を引き継いで金沢までの路線の敷設を目指しての命名であった。1922年に残りの石動駅 - 福野駅間が開業し、全線が開通した。1943年の交通大統合で富山地方鉄道(地鉄)に合併されて同社の加越線となり、1950年の加越能鉄道(現在の加越能バス)設立の際に同社に譲渡された。庄川のダム建設のための資材運搬によって一時活況を呈したが、ダム建設が終わると、不況も加わって営業成績は悪化の一途をたどった。加越能鉄道は加越線の赤字の埋め合わせのために、1959年に親会社の地鉄から高岡軌道線の譲渡を受けている。その後も様々な合理化が為されたが、1972年9月15日を以って全線が廃止され、翌日よりバス化された。余剰となった車両は関東鉄道に譲渡された。加越線の廃線跡は富山県に買い上げられ、現在はほぼ全線が自転車専用道路(富山県道370号富山庄川小矢部自転車道線のうち、小矢部市石動町 - 砺波市庄川町青島間)となっている。ゴールデンウィークには、砺波地方の小学生が一堂に会してサイクリングロードを舞台に駅伝大会が開かれる。
加越能鉄道 加越線(廃線)
石動駅 - 南石動駅 - 四日町駅 - 薮波駅 - 津沢駅 - 本江駅 - 野尻駅 - 柴田屋駅 - 福野駅 - 焼野駅 - 高瀬神社駅 - 井波駅 - 東山見駅 - 庄川町駅
 キハ126 1957年東急車輛製造製。1957年の車庫火災による焼失車補充のために急遽増備されたもので、1954年に同じメーカーで製造されていた東武鉄道キハ2000形とほぼ同型。DMF13形(120PS)搭載、正面を湘南型2枚窓、側窓をバス窓とした16m級車体と、短いホイールベースの菱枠形台車とを備えた軽快な中型気動車である。加越線初の液体式気動車で、名古屋鉄道運転士の液体式気動車運転研修にも使われた経歴がある。廃止後は関東鉄道キハ432となり、鉾田線に所属。鉾田線が鹿島鉄道線となった後も2007年に同線が廃止されるまで運用され、加越線車両「最後の生き残り」であった。(鹿島鉄道廃線跡近くの小川南病院に展示されている:2008年12月26日撮影)
 キハ125 関東鉄道キハ431となり、鉾田線に所属。鉾田線が鹿島鉄道線となった後も2007年に同線が廃止されるまで運用され、加越線車両「最後の生き残り」であった。(2008年01月09日撮影)
 @石動駅(いするぎえき)は、富山県小矢部市石動町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。難読駅名で知られる。小矢部市の代表駅で、特急列車も一部停車する。富山県内の北陸本線の駅では最も西にあり、金沢支社富山地域鉄道部の管轄駅もこの駅が西端である(隣の倶利伽羅駅から先は支社直轄。書類上の境界は当駅)。かつては加越能鉄道加越線の起点駅でもあった。
 @石動駅構造は単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線を有する地上駅である。単式の1番のりばに駅舎があり、島式の2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。なお、上り本線と下り本線の間にはホームに面していない下り中線があるが、全く使用されていない。場内、出発信号機も設置されているが使用停止状態である。
A加越能鉄道加越線の石動駅 - 南石動駅間の廃線跡。北陸本線の踏切より撮影。
B加越能鉄道加越線の石動駅 - 南石動駅間の廃線跡。
 C加越能鉄道加越線の南石動駅跡。南石動駅(みなみいするぎえき)は、かつて富山県小矢部市綾子にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。
D加越能鉄道加越線の南石動駅 - 四日町駅間の廃線跡。
E加越能鉄道加越線の南石動駅 - 四日町駅間の廃線跡。渋江川に架かる橋梁。
F加越能鉄道加越線の南石動駅 - 四日町駅間の廃線跡。
G加越能鉄道加越線の南石動駅 - 四日町駅間の廃線跡。
H加越能鉄道加越線の南石動駅 - 四日町駅間の廃線跡。県道273号線を横断。
 I加越能鉄道加越線の四日町駅跡。四日町駅(よっかまちえき)は、かつて富山県小矢部市矢水町(やすいちょう:旧西砺波郡砺中町四日町)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。
J加越能鉄道加越線の四日町駅 - 薮波駅間の廃線跡。
K加越能鉄道加越線の四日町駅 - 薮波駅間の廃線跡。
L加越能鉄道加越線の四日町駅 - 薮波駅間の廃線跡。
M加越能鉄道加越線の四日町駅 - 薮波駅間の廃線跡。
 N加越能鉄道加越線の薮波駅跡。薮波駅(やぶなみえき)は、かつて富山県小矢部市(旧・西砺波郡砺中町)浅地にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。
O加越能鉄道加越線の薮波駅 - 津沢駅間の廃線跡。
P加越能鉄道加越線の薮波駅 - 津沢駅間の廃線跡。
Q加越能鉄道加越線の薮波駅 - 津沢駅間の廃線跡。国道359号線を横断。
R加越能鉄道加越線の薮波駅 - 津沢駅間の廃線跡。廃線跡に津沢小が建っている。
S加越能鉄道加越線の薮波駅 - 津沢駅間の廃線跡。
 @加越能鉄道加越線の津沢駅跡。駅跡は津沢駅児童公園になっている。津沢駅(つざわえき)は、かつて富山県小矢部市(旧・砺中町)津沢にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。
A加越能鉄道加越線の津沢駅 - 本江駅間の廃線跡。
B加越能鉄道加越線の津沢駅 - 本江駅間の廃線跡。
 C加越能鉄道加越線の本江駅跡。本江駅(ほんごうえき)は、かつて富山県東礪波郡福野町(現南砺市)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。
D加越能鉄道加越線の本江駅 - 野尻駅間の廃線跡。
E加越能鉄道加越線の本江駅 - 野尻駅間の廃線跡。
 F加越能鉄道加越線の野尻駅跡。野尻駅(のじりえき)は、かつて富山県東礪波郡福野町(現南砺市)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。1969年に新設された駅で、加越線の中では最も新しい駅だった。
G加越能鉄道加越線の野尻駅 - 柴田屋駅間の廃線跡。
H加越能鉄道加越線の野尻駅 - 柴田屋駅間の廃線跡。
 I加越能鉄道加越線の柴田屋駅跡。柴田屋駅(しばたやえき)は、かつて富山県東礪波郡福野町(現南砺市)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。
 J加越能鉄道加越線の柴田屋駅 - 福野駅間の廃線跡。ここから城端線をオーバークロスするために、徐々に高度を上げていく。
K加越能鉄道加越線の柴田屋駅 - 福野駅間の廃線跡。
L加越能鉄道加越線の柴田屋駅 - 福野駅間の廃線跡。
M加越能鉄道加越線の柴田屋駅 - 福野駅間の廃線跡。
M加越能鉄道加越線の柴田屋駅 - 福野駅間の廃線跡の跨線橋から城端線を見る。
N加越能鉄道加越線の柴田屋駅 - 福野駅間の廃線跡。県道277号線を跨ぐ跨道橋。
O加越能鉄道加越線の柴田屋駅 - 福野駅間の廃線跡。
 P福野駅(ふくのえき)は、富山県南砺市松原新にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)城端線の駅である。2004年11月11日に周辺市町村の合併により誕生した南砺市の中心駅である。
 P福野駅構造は相対式2面2線のホームを持ち、列車交換が可能な地上駅である。上りホーム側に駅舎があり、下りホームへは跨線橋で連絡している。富山地域鉄道部が管理し、地元のタクシー会社が駅務を受託する簡易委託駅であるが、みどりの窓口や自動券売機もある。駅入口付近には自販機とトイレがある。かつては構内に売店も営業されていたが、現在は閉店している。
P加越能鉄道加越線の福野駅跡。
Q加越能鉄道加越線の福野駅 - 焼野駅間の廃線跡。
R加越能鉄道加越線の福野駅 - 焼野駅間の廃線跡。
 S加越能鉄道加越線の焼野駅跡。焼野駅(やけのえき)は、かつて富山県東礪波郡福野町(現南砺市)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。駅跡はJAとなみ野の玉ねぎ乾燥施設が建っている。
S加越能鉄道加越線の焼野駅 - 高瀬神社駅間の廃線跡。
@加越能鉄道加越線の焼野駅 - 高瀬神社駅間の廃線跡。
A加越能鉄道加越線の焼野駅 - 高瀬神社駅間の廃線跡。
B加越能鉄道加越線の焼野駅 - 高瀬神社駅間の廃線跡。
 C加越能鉄道加越線の高瀬神社駅跡。高瀬神社駅(たかせじんじゃえき)は、かつて富山県東礪波郡井波町(現南砺市)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。越中一宮・高瀬神社の最寄り駅だった。
D加越能鉄道加越線の高瀬神社駅 - 井波駅間の廃線跡。
E加越能鉄道加越線の高瀬神社駅 - 井波駅間の廃線跡。
F加越能鉄道加越線の高瀬神社駅 - 井波駅間の廃線跡。
G加越能鉄道加越線の高瀬神社駅 - 井波駅間の廃線跡。
H加越能鉄道加越線の高瀬神社駅 - 井波駅間の廃線跡。
 I加越能鉄道加越線の井波駅跡。井波駅(いなみえき)は、かつて富山県東礪波郡井波町(現南砺市)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。駅舎は木造寺院風の建物で、登録有形文化財に登録されており、現在は物産展示館、バス停の待合室として使用されている。
I加越能鉄道加越線の井波駅跡に展示されている写真等。
I加越能鉄道加越線の井波駅跡に展示されている写真等。
J加越能鉄道加越線の井波駅 - 東山見駅間の廃線跡。
K加越能鉄道加越線の井波駅 - 東山見駅間の廃線跡。
L加越能鉄道加越線の井波駅 - 東山見駅間の廃線跡。
 M加越能鉄道加越線の東山見駅跡。東山見駅(ひがしやまみえき)は、かつて富山県東礪波郡庄川町(現砺波市)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。
N加越能鉄道加越線の東山見駅 - 庄川町駅間の廃線跡。
O加越能鉄道加越線の東山見駅 - 庄川町駅間の廃線跡。
 O加越能鉄道加越線の庄川町駅跡。庄川町駅(しょうがわまちえき)は、かつて富山県東礪波郡庄川町(現砺波市)にあった加越能鉄道加越線の駅(廃駅)。加越線の終着駅だった。庄川水力電気専用線は1926年(大正15年)1月15日に庄川水力電気が小牧発電所建設の為に青島町駅より発電所工事現場まで専用線の運転を開始した。この資材輸送により青島町駅は活況を呈していた。小牧発電所は1930年(昭和5年)11月に発電を開始したが、専用線は1939年(昭和14年)10月8日まで使用されていた。
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