更新日時 2014年07月25日

 新潟臨海鉄道:新設された新潟港東港区(新潟東港)の輸送手段として貨物鉄道を敷設するため、1969年4月、旧国鉄、新潟県、新潟市、荷主企業などの共同出資により第三セクターによる貨物専業の鉄道会社「新潟臨海鉄道」が設立された。まず1970年10月に、黒山 - 藤寄間が開通。更に1972年3月に藤寄 - 太郎代間が開通して全通した。この路線が、新潟臨海鉄道太郎代線である。非電化で全線単線。同線は、太郎代埠頭からの化学薬品などの輸送などにあたり、保有するディーゼル機関車は線内の他、新潟貨物ターミナル駅や中条駅などJR線内でも入換作業等に充当された。また新潟鐵工所(現・新潟トランシス)が新潟市の大山工場を老朽化と狭隘化に伴い閉鎖し、鉄道車両等の製造プラントを東港工場に移転してからは、新造の電車・ディーゼルカーを工場からトラック輸送した後、藤寄駅北側で鉄道に積み替える作業を行っていた。しかし、新潟東港の西側に福島潟放水路を設置する計画用地に藤寄 - 太郎代間の線路敷が掛かったこと、周辺企業がトラック輸送への切り替えを行ったこと、更には大口の顧客であった新潟鐵工所が2001年11月27日に会社更生法の適用を受けて経営破綻し、2002年春の段階ではまだ鉄道車両部門の譲渡先が決まっていなかったことなど、貨物鉄道としての経営に将来的な見通しが立たないことを理由に、県、JR貨物などは廃線を決定。2002年9月30日を以って太郎代線の営業を終了。新潟臨海鉄道は会社としても同年10月31日を以って解散した。
新潟臨海鉄道
黒山駅 - 藤寄駅 - 西ふ頭駅 - 太郎代駅
 @黒山駅(くろやまえき)は、新潟県新潟市北区太田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)白新線の駅である。
 @黒山駅構造は相対式ホーム2面2線を有する地上駅。一線スルー方式を採用し、1番線が本線、2番線が副本線となっている。そのため通常1番線が使用されている。なお、2つのホームは跨線橋で連絡している。ホーム北側には側線が4本ある。かつては新潟臨海鉄道と貨車の受け渡しをするために使用されていたが、新潟臨海鉄道の廃止により稼動機会は激減し、4線とも新発田方面のポイントは撤去されている。1番線側に駅舎はあるが、無人駅となっている。駅舎内は簡易自動券売機(Suicaへのチャージは不可)などがある。駅舎内は禁煙となっているが、駅前にはトイレと待合スペースを内包した駐輪場があり、この待合スペースが喫煙所を兼ねている。簡易Suica改札機が入場・出場各1台設置されている。
 @JR貨物の駅は臨時車扱貨物の取扱駅となっており、定期貨物列車の発着はなくなっている。現在は、当駅に接続する黒山駅分岐新潟東港専用線(新潟東港鉄道、専用線)から、新潟トランシスで製造された鉄道車両を輸送する甲種車両輸送列車が希に発着している。
 AJR貨物の黒山駅。
A黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間。廃線の様に見えますが現役線です。
B黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間の黒山踏切より撮影。
C黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間の第1黒山踏切より撮影。
D黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間で撮影。
E黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間で撮影。
F黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間で撮影。
G黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間の建設事務所前踏切より撮影。
H黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間の藤寄踏切より撮影。
I黒山駅分岐新潟東港専用線の黒山駅 - 藤寄駅間の第2藤寄踏切より撮影。
 J藤寄駅(ふじよせえき)は、かつて新潟県豊栄市(現・新潟市北区)浦ノ入字用水溜にあった新潟臨海鉄道太郎代線の貨物駅(廃駅)である。新潟臨海鉄道の中枢駅として機能していたが、2002年(平成14年)10月1日に廃止された。ただし廃止後も施設自体は黒山駅分岐新潟東港専用線(通称:新潟東港鉄道)の終点として残っている。
 J藤寄駅構造は地上駅。廃止時は2階建ての駅舎や機関区、貨物ホームがあるのみで、貨物の発着はなくなっていた。貨物ホームには海上コンテナ荷役用のトップリフターが1台配備されていたが、有効活用されていなかった。1998年(平成10年)10月、駅から4kmほど北方の北蒲原郡聖籠町東港5丁目に新潟鐵工所新潟構機工場が新設された。同工場で製造された鉄道車両は工場から駅に持ち込まれた後、藤寄駅から甲種輸送列車として発送されることとなり、その第1号となる列車が1999年(平成11年)3月24日に出発した。新潟鐵工所は鉄道車両を新潟市内の大山工場で製造し、隣接するJR東新潟港駅から発送していたが、工場の統廃合に伴い藤寄駅からの発送に変わった。新潟鐵工所新潟機構工場は2003年(平成15年)以降新潟トランシス新潟事業所となっているが、新潟臨海鉄道の廃止後も旧藤寄駅から新造した車両を発送する体制を継承している。
K新潟トランシス(株)の車庫。
L新潟臨海鉄道の藤寄駅 - 西ふ頭駅間の廃線跡。金清水踏切跡より撮影。
M新潟臨海鉄道の西ふ頭駅 - 太郎代駅間の廃線跡。
 N太郎代駅(たろうだいえき)は、かつて新潟県新潟市(現・北区)太郎代にあった新潟臨海鉄道太郎代線の貨物駅(廃駅)である。太郎代線の廃線に伴い、2002年(平成14年)10月1日に廃止された。駅構造は地上駅。駅周辺のコープケミカル新潟工場や小野田化学工業新潟工場、全農グリーンリソース新潟支社、三菱ガス化学の専用線が接続していた。廃止時まで使用されていたのは三菱ガス化学の専用線とコープケミカルの専用線、クラレのアセトン荷役線であった。三菱ガス化学専用線ではメタノールを中条駅に向けて発送していた。クラレのアセトン荷役線では、海外からタンカーで輸入されたアセトンを貨車に積み替えて中条駅に発送していた。コープケミカル専用線では濃硫酸の発送が行われていたほか、1999年以降は毎年9月頃に限りコンテナを使用した肥料の発送が行われていた。
O新潟臨海鉄道の太郎代駅先の三菱ガス化学専用線の廃線跡。
P新潟臨海鉄道の太郎代駅先の三菱ガス化学専用線の廃線跡。
新潟トランシス(株)の車両工場を外から撮影。
新潟トランシス(株)の車両工場を外から撮影。
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廃線探索 新潟臨海鉄道