更新日時 2014年10月29日
弥彦線(やひこせん)とは、新潟県西蒲原郡弥彦村の弥彦駅から三条市の東三条駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である。弥彦線は、越後線とともに私鉄の越後鉄道により建設された鉄道路線である。西吉田 - 弥彦間は、越後一の宮である彌彦神社への参詣鉄道として1916年に、西吉田 - 一ノ木戸(東三条)間は、現在の越後線と信越本線を連絡する目的で1922年から1925年にかけて開業し、さらに南方の越後長沢に延長された。いずれは福島県まで路線を延ばす計画の下、建設が進められたが、越後長沢駅まで開業した時点で国有化され計画は消滅した。このうち、通称「弥彦東線(やひことうせん)」と呼ばれていた東三条 - 越後長沢間は、沿線の人口密度が低かった上、終点の越後長沢駅も当時の長沢村(のちの下田村、現在の三条市)の中心地から若干離れていたこともあり、太平洋戦争以前の段階から利用客数は低迷。太平洋戦争中は不要不急線となり、軌道が撤去され営業休止に追い込まれている。戦後に営業を再開するものの同区間は、通学客以外は乗客も少なく赤字続きであり、またこの区間に並行する県道(のちの国道289号)を経由する越後交通の路線バスが運行されていることもあって、1968年にいわゆる赤字83線に指定された。弥彦線のうち弥彦駅から東三条駅までの区間(弥彦西線)は1984年に電化されたものの、東線は廃線が決まっていたことから電化されず、西線の電化後は、新潟から気動車を毎日回送して運行が継続され、翌1985年に廃止された。 | |
弥彦線の1985年廃止区間 東三条駅 - 越後大崎駅 - 大浦駅 - 越後長沢駅 |
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@東三条駅(ひがしさんじょうえき)は、新潟県三条市東三条一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。弥彦線はかつては途中駅であったが、1985年に当駅から越後長沢駅の間が部分廃止されてからは、当駅が終点となっている。 | |
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@東三条駅構造は単式ホーム(一部切欠式)1面2線、島式ホーム1面2線を持つ地上駅。両ホームは跨線橋で連絡されており、さらに無人改札の南口に通じている。直営駅(駅長・助役配置)である。正面口駅舎(北側)内にはみどりの窓口(営業時間 6:00 - 22:00)、自動券売機、待合所、コンビニエンスストア(NEWDAYSミニ)、トイレなどがある。自動改札機が正面口に3通路、南口に2通路設置されており、全通路でSuicaが利用できる。ちなみに過去、コンビニエンスストアが入る前は駅内食堂があった。 | |
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@現役の弥彦線区間を走る115系。 | |
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A弥彦線の東三条駅 - 越後大崎駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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B弥彦線の東三条駅 - 越後大崎駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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C弥彦線の東三条駅 - 越後大崎駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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D弥彦線の東三条駅 - 越後大崎駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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E越後大崎駅(えちごおおさきえき)は、かつて新潟県三条市東大崎2丁目に存在した日本国有鉄道弥彦線(通称、弥彦東線)の駅である。駅構造は1面1線の単式ホームのみを持つ地上駅で、越後鉄道時代からそのままの木造平屋建ての駅舎があった。廃線後の軌道敷は国道289号として整備され、かつて駅舎が建っていた場所には三条警察署大崎駐在所がある。 | |
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F弥彦線の越後大崎駅 - 大浦駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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G弥彦線の越後大崎駅 - 大浦駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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H弥彦線の越後大崎駅 - 大浦駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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I大浦駅(おおうらえき)は、かつて新潟県南蒲原郡下田村(現在の三条市下大浦)に存在した日本国有鉄道弥彦線(通称、弥彦東線)の駅である。駅構造は単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅で、木造平屋建ての駅舎があった。無人駅だった。廃線後の軌道敷は国道289号として整備され、かつて駅舎が建っていた場所には「ひめさゆりパーク」という名称の休憩所が整備されている。また国道沿いには越後交通高岡バス停留所が併設され、付近には「弥彦線大浦駅跡」の石碑が立っている。 | |
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J弥彦線の大浦駅 - 越後長沢駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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K弥彦線の大浦駅 - 越後長沢駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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L弥彦線の大浦駅 - 越後長沢駅間の廃線跡。軌道跡は道路に転用。 | |
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M越後長沢駅(えちごながさわえき)は、かつて新潟県南蒲原郡下田村(現在の三条市荻堀)に存在した日本国有鉄道弥彦線(通称、弥彦東線)の駅である。同線の終着駅であった。駅構造は単式ホーム1面1線と複数の側線を持つ地上駅。越後鉄道時代からの木造平屋建ての駅舎であった。 | |
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M廃止後、越後長沢駅の駅舎も撤去された。駅舎跡には越後交通のバス車庫と路線バスの待合所が設けられており、同所の停留所名は「長沢駅跡」となっている。 | |
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