更新日時 2015年07月29日

 上田温泉電軌青木線は、長野県上田市と青木村を結んでいた、上田温泉電軌(温電、上田交通の前身事業者の一つ)の軌道路線。1938年に廃止された。青木線は開業した当初は上田市の千曲川左岸、上田橋から少し離れた三好町(初代)を基点とし、小県郡川辺村(現・上田市)の中心地にある上田原から、さらに現在の国道143号線に沿って西に進み青木を結んでいたが、千曲川鉄橋が開通すると起点は鉄道省線(現・JR東日本、しなの鉄道)上田駅に変更。さらに三好町 - 上田原間が路線変更・変則複線化されると上田 - 上田原間は専用軌道で、上田原 - 青木間は併用軌道で結ばれるようになっていた。上田交通の前身は上田丸子電鉄、さらにさかのぼると上田温泉電軌(のちに(株)上田電鉄)と丸子鉄道(株)となるが、2社は設立目的が違っていた。後者が丸子町の製糸業者が生糸を輸送する目的で設立した産業企業、前者は千曲川左岸の温泉地、別所温泉・田沢温泉・沓掛温泉を結ぶ目的で設立された観光企業のイメージが強い。当然設立された当初は、上田市と温泉地を結ぶ路線を開通させるのが目標となる。従って青木線が別所線(開通当初は川西線)と共に最初の路線として開通したのは当然といえよう。青木線は当時、長野県道2号線と呼ばれていた現在の長野県道77号線→国道143号線を借用して建設された軌道線で、ポール集電による四輪単車が主力のいわゆるチンチン電車だが、千曲川鉄橋が開通すると上田 - 三好町間が専用軌道になり、さらに路線変更・変則複線化によって上田原にまで伸びた。だが経営不振の影響から終点青木まで全線専用軌道化はならなかった。そのため借用期限が切れた1938年、併用軌道分が廃止になったことにより事実上廃止となってしまった。早く開通しながら早く廃止になったのはまさに皮肉であった。
駅一覧
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 @上田原駅(うえだはらえき)は、長野県上田市大字上田原字屋鋪田697-5にある上田電鉄別所線の駅である。かつては、この駅に電車区があったが、現在は下之郷に移っている。
 @上田原駅構造は島式1面2線のホームを持つ地上駅。待合室が設置されている。上田原車両基地があった頃は駅員が配置され切符を販売していた。駅が現在の場所に移転されて以降も配置されていたが下之郷駅が中間駅としての役割が強化され、自動券売機が設置されると朝夕のみ配置となり現在は無人駅である。別所線では全線でワンマン運転を実施しているため当駅では通常は進行方向1番前のドアしか開閉しないが、朝6時30分〜8時30分の間の上田行きの電車は土日祝日を除きすべてのドアが開閉する。
A上田温泉電軌青木線の上田原駅 - 宮島駅間の廃線跡。川辺農協前バス停付近。
 B宮島駅(みやじまえき)は1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。青木線は軌道法による軽便鉄道であったため正式名称は宮島停留場(みやじまていりゅうじょう)。上田原駅から本線(青木線)と支線(川西線・現在の上田電鉄別所線)が分岐するが、上田原駅以降の本線区間の最初の駅が当該駅である。駅は現在の千曲バスの宮島停留所付近にあった。駅はホームといえる代物は何もなく電柱が目印となっていたという。現在駅のあった付近は国道143号と長野県道65号上田丸子線が交差する区間となっており交通量が激しくなっている。宮島バス停付近。
 C福田駅(ふくだえき)は、1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。軌道法に基づく軽便鉄道であったため正式名称は福田停車→停留場(ふくだていしゃ→ていりゅうじょう)。現在の千曲バス福田停留所付近にあった。当該駅は上田原駅から先が単線の時代は交換設備のある停車場であったが変則複線化されると要らずの長物となり取り払われ停留場に降格している。待合室は近隣の和菓子店にあったとされている。
D上田温泉電軌青木線の福田駅 - 古吉町駅間の廃線跡。
 E古吉町駅は、1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。古吉町バス停付近。
F上田温泉電軌青木線の古吉町駅 - 小泉駅間の廃線跡。
 G小泉駅は、1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。小泉バス停付近。
H上田温泉電軌青木線の小泉駅 - 白銀駅間の廃線跡。川西小入口バス停付近。
I上田温泉電軌青木線の小泉駅 - 白銀駅間の廃線跡。花の木バス停付近。
 J白銀駅は、1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。白銀駅バス停付近。
K上田温泉電軌青木線の白銀駅 - 出浦駅間の廃線跡。寺軒町バス停付近。
 L出浦駅は、1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。出浦バス停付近。
M上田温泉電軌青木線の出浦駅 - 当郷駅間の廃線跡。出浦上町バス停付近。
 N当郷駅は、1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。当郷バス停付近。
 O殿戸駅は、1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。殿戸バス停付近。
P上田温泉電軌青木線の殿戸駅 - 村松駅間の廃線跡。工業団地バス停付近。
 Q村松駅は、1921年6月17日の開業から1938年7月25日の廃止まで設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。村松バス停付近。
R上田温泉電軌青木線の村松駅 - 青木駅間の廃線跡。細谷バス停付近。
 S青木駅(あおきえき)は、1921年(大正10年)6月17日の開業から1938年(昭和13年)7月25日の廃止まで長野県青木村に設置されていた上田温泉電軌青木線の駅。現在の千曲バス、青木村営バスの青木バスターミナルにあった。 現在のバスターミナルの待合室には、大正時代の当駅の写真が飾られている。当時の駅名は「あをき」であった。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『上田市』を掲載」
廃線探索 上田温泉電軌青木線