更新日時 2016年03月26日

廃線探索 阪神武庫川線
 阪神武庫川線は、武庫川団地となっている西宮市高須町にあった軍需工場、川西航空機(現・新明和工業)への従業員および資材輸送のために建設された。軍の要請での路線建設であったため、阪神の一般社員や学生の勤労奉仕隊なども動員した突貫工事が行われた。用地は全線複線分を確保していたが単線で建設され、武庫大橋、武庫川、東鳴尾の各駅で上下列車が交換できるようになっていた。開業当時の洲先駅は現在の武庫川団地前駅付近にあたる。開業後1年経たないうちに川西航空機の工場とともに空襲の被害を受け、期待された目的を十分に果たせないまま終戦を迎えている。西ノ宮駅(現・西宮駅)から国鉄貨車の乗り入れのため武庫大橋 - 洲先間は三線軌条化されていた。国鉄の貨物列車のみが乗り入れる西ノ宮 - 武庫大橋間は、阪神の路線としては未開業(未成線)扱いとされ、貨物列車は全線にわたって国鉄の管理の下に運行されていた。なお、貨物輸送は川西航空機工場を接収した進駐軍の要請もあって戦後も続けられたが、1950年代には運行が停止され1958年(昭和33年)に正式に休止となった。旅客営業としては、戦後すぐに全線の旅客営業が休止とされた後、1948年10月に武庫川から現在の洲先駅までの1.1kmのみ運行が再開された。その後、武庫川団地の開発にともなって武庫川団地駅まで延伸され、現在に至っている。なお、廃止された区間のうち、武庫川 - 武庫大橋間1.5kmは、本線との合流のための引き上げ線の部分とその先の100mほどの敷地を除いて民間に売却され、駐車場や住宅となっているが、住宅が武庫川沿いに細長く均一に連続している状態から、往時の軌道敷の跡を想像することもできる。武庫大橋 - 西ノ宮間は、甲子園口駅東方の東海道本線(JR神戸線)との合流部であった場所までは空き地が目立つが、その合流部には阪神園芸所有の建物が建てられていた。現在は取り壊され、その跡地に分譲マンションが建っている。また、甲子園口駅では、武庫川線の廃線跡が下り外側線に転用され、内側線には折り返し設備が設けられている。
阪神武庫川線廃止区間
西ノ宮駅 - 甲子園口駅 - 武庫大橋駅 - 小松駅 - 武庫川駅
 @武庫川駅(むこがわえき)は、阪神電気鉄道の駅。駅番号はHS 12。兵庫県尼崎市と西宮市に跨っている。急行・区間急行停車駅で、平日の朝晩を除き快速急行も停車する。
 @武庫川線ホームは西宮市側の地上部にあり、島式ホーム1面2線を有する。西側の線路は行き止まり、東側の線路は引き上げ線および本線への連絡線に続いている。ただし、旅客列車は東側の線路しか使用されず、西側の線路には場内・出発信号機とも設置されていない。実質的には単式ホーム1面1線である。
A武庫川線の引き上げ線および本線への連絡線に続いている。武庫川駅第一踏切より撮影。
B阪神武庫川線の小松駅 - 武庫川駅間の廃線跡。廃線跡は連絡線に利用されている。
C阪神武庫川線の小松駅 - 武庫川駅間の廃線跡。廃線跡は連絡線に利用されている。
D阪神武庫川線の小松駅 - 武庫川駅間の廃線跡。廃線跡は宅地に成り住宅が建っている。
E阪神武庫川線の小松駅 - 武庫川駅間の廃線跡。廃線跡は宅地に成り住宅が建っている。
F阪神武庫川線の小松駅跡。駅跡は小松デイサービスセンターが建っている。
G阪神武庫川線の武庫大橋駅 - 小松駅間の廃線跡。廃線跡は宅地に成り住宅が建っている。
H阪神武庫川線の武庫大橋駅 - 小松駅間の廃線跡。廃線跡は宅地に成り住宅が建っている。
 I武庫大橋駅(むこおおはしえき)は、かつて兵庫県にあった阪神電気鉄道の駅。相対式ホーム2面2線の地上駅であった。有効長は当時の車両(電車としては小型車)の2両分(戦時中は3連2本、4連1本で運行)程度で、周囲を石垣で組み、土を充填した構造であった。1両分の木造上屋も設けられていた。国道線の浜側に並行してコンクリート製の跨線橋が架けられた上に木造の出札設備、そこから地平の武庫川線ホームに下りる木造専用通路で連絡していた。国道線から武庫川線への乗り換えを考慮した本格的な設備でありながら、実際の使用期間は1年あまり(1944年(昭和19年)8月17日 - 1945年(昭和20年)8月23日)にとどまった。甲子園口駅側に向かって左側のホームは旅客営業をしていた洲先駅方面への折り返しに使用され、標準軌が敷かれていた。一方、右側のホームはもっぱら国有鉄道貨物列車の通過線として使用された。そのため三線軌条になっており、終端は国道線をくぐったところにあった。その地点は直流600V電化の終端でもあった。武庫大橋山側には国道線専用の巨大な架線柱(通称ハエたたき)があり、き電線はここで武庫川線と接続していた。
J阪神武庫川線の甲子園口駅 - 武庫大橋駅間の廃線跡。
K阪神武庫川線の甲子園口駅 - 武庫大橋駅間の廃線跡。廃線跡は武庫川の築堤を上がって行く。
L阪神武庫川線の甲子園口駅 - 武庫大橋駅間の廃線跡。廃線跡は武庫川の築堤と共用。
M阪神武庫川線の甲子園口駅 - 武庫大橋駅間の廃線跡。武庫川の築堤道路より一段下がっている。。
N阪神武庫川線の甲子園口駅 - 武庫大橋駅間の廃線跡。廃線跡は武庫川の築堤と共用。
O阪神武庫川線の甲子園口駅 - 武庫大橋駅間の廃線跡。廃線跡はマンションになっている。
P阪神武庫川線の甲子園口駅 - 武庫大橋駅間の廃線跡。
 Q甲子園口駅(こうしえんぐちえき)は、兵庫県西宮市甲子園口二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
 Q甲子園口駅構造は盛土上に島式ホーム2面4線を有する高架駅である。開業当初は1番のりばが下り外側線、2番のりばが下り内側線だったが、1964年10月1日に駅構造が変更され、1番のりばが下り内側線、2番のりばが大阪方面への折り返し線となり、下り外側線は戦時中に建設された阪神武庫川線(阪神はこの駅の構内で武庫大橋駅方面に分岐していたが、阪神にはホームは設置されず)を転用して敷設されている。そのため下り外側線にはホームがない。なお、運転取扱上ではホームのない下り外側線を「1番線」とするため、1 - 4番のりばはそれぞれ2 - 5番線として扱われている。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『西宮市・尼崎市』を掲載」