更新日時 2014年11月16日

 高千穂鉄道未成線区間: 1966年に日本鉄道建設公団によって日ノ影 - 高千穂間の敷設工事が着工され1972年に完成、残る高千穂 - 高森間27.0kmの工事も1973年に着工、1977年完成を目指して工事が進められた。ところが1977年2月、掘削中の高森トンネル(予定延長6500m)の入口から2050m地点の坑内で、地下水の水脈を切断してしまったために毎分36tの異常出水が発生、これにより高森町内の湧水8か所が枯れ、井戸水を使用していた約1,000戸もの家庭で水道が断水するという事故が起きた。そのため鉄道公団側はトンネルからの水をポンプで吸い上げ、町内の家に配水するよう処置したが、被害は町内の水田約113haにも及んだ。翌年トンネル工事は一時中止となり、事故を巡って鉄道公団と地元との補償交渉が開始され、事故から10年以上経った1989年に補償協定が成立した。この出水事故が最大の要因となり鉄道敷設工事は中断されたまま、その後のモータリゼーションにより鉄道の必要性そのものが小さくなり、1980年国鉄再建法成立により工事予算が凍結され全面的に中止となった。高千穂 - 高森間の工事の進捗率は30%であったが、当時鉄道公団高千穂鉄道建設所の話では「あと7年あれば全線開通できる」状態であったという。高森線は1986年、高千穂線は1988年それぞれ第三セクター会社へ転換されたものの、結局この2つの鉄道を結びつける工事が再開されることはなく、明治時代からの悲願であった九州横断鉄道の夢は幻と消えた。
高千穂線(未成線)
高森駅 - 日向泊駅 - 河内駅 - 田原駅 - 日向上野駅 - 高千穂駅
廃線探索 高千穂線(延岡駅 - 高千穂駅)  2008年10月
廃線探索 高千穂線(日之影駅 - 高千穂駅)2009年04月
 @高千穂駅(たかちほえき)は、かつて宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井にあった高千穂鉄道の高千穂線の終着駅である。
 @高千穂駅構造は島式1面2線ホームの地上駅で、延岡駅以外では唯一の有人駅。駅の先端には車止めの代わりに車両基地がある。この部分は開業当時線路こそ敷かれていなかったものの、高森方面への延伸に備えてすでに切り通しとなっていた。国鉄時代は列車の滞泊がなく、当駅に夜間到着した列車は日ノ影駅まで折り返していたが、高千穂鉄道になって当駅構内に車庫が設置され、滞泊が行われるようになった。
@高千穂あまてらす鉄道のレールバイク。
@高千穂駅舎内の設備(2008年10月撮影)
@この先は高千穂鉄道未成線区間。
A高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。
A高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。総合公園駐車場になっている。
B高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。境界杭が残る。
B高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。住宅の上の方に坑口が有る。
B高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。葛原トンネルの坑口発見。
 C高千穂町内に建設された葛原トンネル(L=1,115m)は現在神楽酒造が「トンネル貯蔵庫」として利用しており、周辺は「トンネルの駅」として整備されている。このトンネル貯蔵庫は無料で見学できる。またその近くの用地の一部が「夢見路公園」として整備され、夢に終わった九州横断鉄道の敷設時を偲ばせている。
C高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。葛原トンネル。
C高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。葛原トンネル。待避口が有る。
C入れるのは約200m程。長期熟成の樽が並んでいる。
Cトンネルの駅。
Cトンネルの駅の売店。試飲も出来ますが車なので止めました。
 CTR300形(TR301・302)「たかちほ号」用パノラマカー。転換クロスシート装備。トロッコ列車導入に伴い運用終了。廃車後は高千穂町の酒造会社に引き取られ、同社が保有する施設「トンネルの駅」で喫茶店として使用されている。
 C元御召し機48647。熊本県の菊水プラザに展示されていたが、プラザ廃園のため、神楽酒造が引き取った。
Dトンネルの駅の先は夢見路公園になっていて、SLの動輪が飾られている。
D夢見路公園と第1坂ノ下トンネル間の未成線跡。
D第1坂ノ下トンネル。ここも貯蔵庫として使われているのだろうか?L=185m。
E橋台跡が残る。
 E旧国鉄の境界杭が残る。
   
 E高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。
第2坂ノ下トンネル。L=60m。(未成)
   
  F高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。橋台が残る。
  G高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅 - 高千穂駅間の廃線(未成線)跡。橋台が残る。
 
 G高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅跡。この先左カーブして上野川を渡る。
 H高千穂鉄道未成線区間の田原駅 - 日向上野駅間の廃線(未成線)跡。第1上野トンネル。L=1,360m。
H未成線を渡る跨線橋(上野立体橋)
 I高千穂鉄道未成線区間の田原駅 - 日向上野駅間の廃線(未成線)跡。第2上野トンネル。
 I高千穂鉄道未成線区間の田原駅 - 日向上野駅間の廃線(未成線)跡。第2上野トンネル。
J高千穂鉄道未成線区間の田原駅 - 日向上野駅間の廃線(未成線)跡。橋台が残る。
J高千穂鉄道未成線区間の田原駅 - 日向上野駅間の廃線(未成線)跡。橋台が残る。
 K看板に高千穂線のラインが書かれている。 L高千穂鉄道未成線区間の日向上野駅跡。
M高千穂鉄道未成線区間の河内駅 - 田原駅間の廃線(未成線)跡。
田原トンネルの坑口はこの辺のはずだが痕跡は解らなかった。田原トンネル(未完成)L=1,995m。
N高千穂鉄道未成線区間の河内駅跡。消防団の倉庫の裏側が駅予定地跡(地元の人に確認)
O高千穂鉄道未成線区間の日向泊駅跡周辺。
以下の写真は2010年3月撮影。
 P湧水トンネル公園は高森駅の南側、歩いて10分のところにあります。旧国鉄高森線と高千穂線を結ぶ工事が昭和48年12月から着手されましたが、昭和52年2月、突然トンネル工事で大量の出水に見舞われ、その後も度重なる出水事故が発生して中断となり、その結果、今は高森町の貴重な水源地となっています。トンネルの長さは2,055メートル。常時、毎分32トンの湧水量があり、この大量の湧水を利用して公園化されました。トンネル内550メートルが開放されていて、奥には流れ出る美しい水玉が落ちたり登ったりと不思議な動きをする「ウォーターパール」があります。トンネル内はひんやりと涼しく、夏は納涼スポットとして人気。夏は「七夕まつり」冬は「クリスマスファンタジー」のイベントが開催され、トンネル内は美しく幻想的な雰囲気に包まれます。
【開園時間】4月〜10月 9:00〜19:00 /11月〜3月 9:00〜18:00
【入園料】大人300円・子供100円 【休園日】なし(年中無休)
P高森湧水トンネル公園はトンネル内の湧水で川になるほどの水量が有ります。
P高森湧水トンネル公園トンネル入口。
 P1975年2月、掘削中の高森トンネル(予定延長6500m)の入口から2050m地点の坑内で、地下水の水脈を切断してしまったために毎分36tの異常出水が発生、これにより高森町内の湧水8ヶ所が枯れ、井戸水を使用していた約1,000戸もの家庭で水道が断水するという事故が起きた。そのため鉄道公団側はトンネルからの水をポンプで吸い上げ、町内の家に配水するよう処置したが、被害は町内の水田約113haにも及んだ。翌年トンネル工事は一時中止となり、事故を巡って鉄道公団と地元との補償交渉が開始され、事故から10年以上経った1989年に補償協定が成立した。この出水事故が最大の要因となり鉄道敷設工事は中断のまま、その後の1980年国鉄再建法成立により工事予算が凍結され、全面的に中止となった。高千穂 - 高森間の工事の進捗率は30%であったが、当時鉄道公団高千穂鉄道建設所の話では「あと7年あれば全線開通出来る」状態であったという。異常出水により工事中断となった高森トンネルは、無償譲渡を受けた高森町が親水公園として整備を行い、現在は掘削された2055mの内550mが「高森湧水トンネル公園」として一般に開放されている。
Pかなりの湧水量が有ります。
P鉄道のトンネルの名残で待避口が有ります。 Pウオーターパール。
P湧水トンネルの現在の行き止まり。大量の湧水が有ります。
 Q高森駅(たかもりえき)は、熊本県阿蘇郡高森町大字高森にある南阿蘇鉄道高森線の駅で、同線の終着駅でもある。高森線は国鉄時代、高千穂線(後の高千穂鉄道高千穂線)と結ばれて九州横断鉄道の一部となる予定であったが、高森線開通時には高森〜高千穂間の工事予定がまだ決まっておらず、駅は利便性を考えて町の中心部に造られた。九州横断鉄道全通時には、高森トンネル(現在高森町が運営する高森湧水トンネル公園)の入口付近に駅が移転する予定であったが、高森トンネルの出水事故や国鉄再建法成立などにより九州横断鉄道建設は中止となり、駅移転の話も立ち消えとなった。
Q高森駅構造は単式ホーム1線1面のほかに留置線も持つ地上駅で、列車の停泊もある。
 Q南阿蘇鉄道MT-2000形気動車は、南阿蘇鉄道が1986年(昭和61年)4月1日の開業にあわせて導入した鉄道車両(気動車)である。高森線が第三セクターの南阿蘇鉄道に転換されるのを前に、新潟鉄工所によりMT-2001 - MT-2003の3両が製造された。MT-2001に「りんどう」、MT-2002に「しらかわ」、MT-2003に「はなしのぶ」の愛称名が付けられている。ワンマン運転に対応した構造である。転換開業以来、現在まで使用されている。
Q保線用のモーターカー。
Q高森駅に保存されている C12 241号機。デフレクタは後から付けられたらしい。
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廃線探索 高千穂鉄道未成線区間