廃線探索 山形交通三山線

更新日時 2010年05月23日

 三山線(さんざんせん)は、山形県寒河江市の羽前高松駅と西村山郡西川町の間沢駅を結んでいた山形交通の鉄道路線である。1974年に全区間が廃止された。出羽三山への参詣客の輸送や、永松・幸生・高旭など鉱山との物資の運搬を目的に、1926年(大正15年)12月23日に三山電気鉄道として、鉄道省線左沢線羽前高松駅と海味駅の間8.8kmで営業を開始した。1928年(昭和3年)9月17日、海味駅から間沢駅まで延長。白岩発電所・沼山発電所など、寒河江川水系の水力発電による豊富な電力資源をバックに、三山電気鉄道当初の経営は順調であり、鶴岡までの延伸が提案された程だという。1935年(昭和10年)10月には谷地軌道を買収し、神町 - 谷地間のバスの運行も始めている。また、間沢の菊まつりの開催や、間沢スキー場への誘客など、沿線の観光資源開発にも熱心であった。実際、菊まつり期間中の日曜日などは、どの列車も満員になったという。三山線の乗客の大半は、地域住民の通勤・通学客であった。特筆すべきは出羽三山信仰の参詣者も非常に多かったことで、今日では想像できない。また、近くに金及び銅の鉱山として著名だった見立鉱山、小山鉱山があったことから、西海味駅からは大量の鉱産物が輸送され、同線の経営を支えた。1943年(昭和18年)10月1日、戦時統合により三山電気鉄道は、高畠鉄道(高畠線)、尾花沢鉄道(尾花沢線)および山形県内陸地域の各バス会社を合併し、山形交通と社名を変更、同社の三山線となった。だが、相次ぐ鉱山の閉山と、1960年代以降のモータリゼーションの進行により業績が悪化し、1974年(昭和49年)11月18日、羽前高松駅 - 間沢駅間11.4kmの全線を廃止した。
駅一覧
羽前高松駅 - 新田駅 - 白岩駅 - 上野駅 - 羽前宮内駅 - 石田駅 - 睦合駅 - 海味駅 - 西海味駅 - 間沢駅
 @羽前高松駅(うぜんたかまつえき)は、山形県寒河江市大字八鍬字郷ノ目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)左沢線の駅である。かつては山形交通三山線が接続していた。
 @羽前高松駅構造は単式ホーム1面1線を有し列車同士の行き違いが出来ない地上駅。かつては相対式ホーム2面2線と切欠きホーム1線の計2面3線という構造で、現在は切欠きホームのあった駅舎側のホームが残されている。山形交通三山線はこの切欠きホームに発着しており、山形交通は左沢線ホーム側に乗り換え窓口を持っていたほか、外に向かっても独自の駅舎を持っていた。現在ではわずかにホームの南側に線路の跡のみが残っている。旧駅舎は1940年竣功の木造建築だった。老朽化に伴い建て替えられ、2010年2月28日に新駅舎が完成した。新駅舎は重要文化財に指定されている地元の慈恩寺のイメージを取り入れたもので、鉄骨作り平屋建て37.1 平方メートルとなっている。寒河江駅管理の無人駅。
@この石碑が有ったところに山形交通三山線の駅舎が有ったと思われる。
 A昭和34年3月竣工の丸山堰橋。高松停車場清助新田線の名称が欄干に残っているが、国土変遷アーカイブを見ると、山形交通三山線の線路跡とは違うようだ。
B新田停留所跡の羽前高松駅寄り側に「三山広場」があり、鉄橋の橋脚や解説看板などが置かれている。
 B1926年(大正15年)12月23日に羽前高松駅-海味駅間8.8kmを営業を区間として開通し、昭和3年9月に海味駅から間沢駅間2.6qが延伸され、総延長11.4qの営業路線として昭和49年11月に廃線されるまで、沿線住民の足として、又、観光の路線として地域に密着した鉄道として愛されてきました。三山線の名は、出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)に由来し、三山詣での参拝客を運ぶ交通手段として大きな役割を担ってきました。さらに寒河江川の風景、新田停留所付近より見える月山の姿、海味駅の桜、終点間沢周辺の紅葉や菊の美しさ等、四季折々の風景が美しい路線としても地元住民や観光客に愛されてきました。
C新田駅 - 白岩駅間の寒河江川を渡るみやま橋。
D新田駅 - 白岩駅間の寒河江川を渡るみやま橋。
 E白岩駅間跡周辺:白岩駅(しらいわえき)は、山形県西村山郡白岩町大字白岩字中町(現・寒河江市大字白岩)にあった山形交通三山線の駅である。相対式ホームを持つ交換可能駅(停車場)であった。白岩駅の周辺部は白岩町の中心街をなすところであったため、昔も今も商店や住宅が多く建っている。1974年に全区間が廃止されたのちは、跡地に中町公民館が建っており(白岩駅跡の石碑もある)、線路跡は農道となっている。駅当時の面影はない。
F白岩駅 - 上野駅間の国道112号線と交差する部分に山形交通三山線の築堤跡が残る。
G山形交通三山線の上野駅跡周辺。遺構らしき物は何にも無い。
H山形交通三山線の上野駅 - 羽前宮内駅間の廃線跡。
I羽前宮内駅跡:地元の方がここが羽前宮内駅跡と言っておりました。
J山形交通三山線の廃線跡の下には導水管が埋設されているようだ。
J熊野川に架かる橋梁跡は導水管の橋梁に変わっている。
K山形交通三山線の廃線跡は山形自動車道の下を潜る。
L羽前宮内駅 - 石田駅間の山形交通三山線の廃線跡。
M山形交通三山線の石田駅跡。
N山形交通三山線の廃線跡は国道112号線に転用されている。
O山形交通三山線の 睦合駅周辺。駅跡の痕跡は全くない。
P山形交通三山線の廃線跡は国道112号線から左側へ入り廃線跡が解るようになる。
Q山形交通三山線の海味駅跡。
R海味駅 - 西海味駅間の山形交通三山線の廃線跡。
S海味駅 - 西海味駅間の山形交通三山線の跨線橋の橋台が残る。
@海味駅 - 西海味駅間の山形交通三山線の橋梁が残る。
A海味駅 - 西海味駅間の山形交通三山線の廃線跡。
B山形交通三山線の西海味駅跡。
C西海味駅 - 間沢駅間の山形交通三山線の廃線跡。
D西海味駅 - 間沢駅間の山形交通三山線の廃線跡。西川町役場裏。
E西海味駅 - 間沢駅間の山形交通三山線の廃線跡。
E跨線橋?と思ったら排水(下水)橋?高さ的に廃線後の施工か?
F西海味駅 - 間沢駅間の山形交通三山線の廃線跡。
G西海味駅 - 間沢駅間の山形交通三山線の廃線跡。
H間沢川に架かる間沢橋。
H自転車道はここで終わり。
H山形交通三山線の間沢駅跡。
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