廃線探索 金華山軌道

更新日時 2011年08月08日

 金華山軌道(きんかざんきどう)は、かつて宮城県にあった軽便鉄道。石巻湊 - 渡波駅間に1915年(大正4年)7月10日、牡鹿軌道なる馬車鉄道が開業した。しかしこの営業成績が酷かったため、1924年(大正13年)7月29日に新設会社の金華山軌道へ引き継いだ。金華山軌道が渡波駅止まりであった時代は、渡波から渡船で万石浦を直線的に縦断して浦宿に至り、浦宿から女川の間は馬車で連絡するのが一般的だった。牡鹿軌道の経営不振は自動車の発達が要因であったため、金華山軌道となってからはガソリン機関車の導入と牡鹿軌道時代に計画された女川への延伸を決行する。1926年(大正15年)に実現し、石巻湊 - 女川間13.9kmの路線となった。その後、石巻線が石巻 - 女川間に延伸されることになったため、金華山軌道は1939年(昭和14年)に補償を受けて休止となり、翌年廃止となった。
駅一覧(路線距離:石巻湊 - 女川間13.9km)
石巻湊 - 御所浦 - 伊原津 - 渡波 - 大宮町 - 鳥揚 - 流留 - 沢田 - 折立 - 安住 - 浦宿 - 女川
@金華山軌道の石巻湊が有った周辺。
A金華山軌道の廃線跡。
B金華山軌道の御所浦駅が有った周辺。
鯨大和煮のタンクが東日本大震災の津波で流され倒壊している。石巻のマンホール。
C金華山軌道の伊原津駅が有った周辺。
D金華山軌道の廃線跡。
E金華山軌道の渡波駅が有った周辺。
 F渡波駅(わたのはえき)は、宮城県石巻市渡波町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)石巻線の駅である。金華山軌道の大宮町駅が有った場所。
 F渡波駅構造は相対式ホーム2面2線を有する地上駅。互いのホームは構内踏切で連絡している。石巻駅管理の東北総合サービスによる業務委託駅(早朝夜間駅員不在)。自動券売機、POS端末設置。
G金華山軌道の廃線跡(JR石巻線の渡波駅 - 万石浦駅間)金華山軌道の路線を転用。
 H万石浦駅(まんごくうらえき)は、宮城県石巻市流留字垂水にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)石巻線の駅である。金華山軌道の鳥揚駅周辺。
H万石浦駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。石巻駅管理の無人駅。簡易自動券売機設置駅。
HJR石巻線の万石浦駅 - 沢田駅間の鳥揚踏切より撮影。(金華山軌道の鳥揚駅周辺?)
I金華山軌道の流留駅跡(JR石巻線の万石浦駅 - 沢田駅間)金華山軌道の路線を転用。
 J沢田駅(さわだえき)は、宮城県石巻市沢田字沢田にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)石巻線の駅である。金華山軌道の沢田駅周辺。
 J沢田駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅である。石巻駅管理の無人駅で、設備はベンチだけの小さな待合室と駅入口に運行情報やお知らせを流す案内表示器が設置されているのみで、自動券売機・乗車駅証明書発行機の設置は無い。
 J金華山軌道の廃線跡(JR石巻線の沢田駅 - 浦宿駅間)金華山軌道の路線を転用。沢田第1踏切より撮影。
 K金華山軌道の折立駅跡(JR石巻線の沢田駅 - 浦宿駅間)金華山軌道の路線を転用。おりたて踏切より撮影。
L金華山軌道の廃線跡(JR石巻線の沢田駅 - 浦宿駅間)金華山軌道の路線を転用。
M金華山軌道の廃線跡(JR石巻線の沢田駅 - 浦宿駅間)金華山軌道の路線を転用。安住橋梁。
M金華山軌道の安住駅跡(JR石巻線の沢田駅 - 浦宿駅間)金華山軌道の路線を転用。
N金華山軌道の廃線跡(JR石巻線の沢田駅 - 浦宿駅間)金華山軌道の路線を転用。大沢踏切より撮影。
 O浦宿駅(うらしゅくえき)は、宮城県牡鹿郡女川町浦宿浜字浦宿にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)石巻線の駅である。金華山軌道の浦宿駅跡。
 O浦宿駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅である。石巻駅管理の無人駅で、簡易自動券売機が設置されている。
P金華山軌道の廃線跡(JR石巻線の浦宿駅 - 女川駅間)金華山軌道の路線を転用。浦宿踏切より撮影。
P金華山軌道の廃線跡(JR石巻線の浦宿駅 - 女川駅間)築堤がJR石巻線。
Q金華山軌道の廃線跡(JR石巻線の浦宿駅 - 女川駅間)ここからJR石巻線と分かれて行く。
R金華山軌道の廃線跡。
R金華山軌道の女川駅跡周辺。
R東日本大震災の女川の被災状況。
R東日本大震災の女川の被災状況。
SJR石巻線の浦宿駅 - 女川駅間の女川トンネル。トンネル内も被災している。
SJR石巻線の浦宿駅 - 女川駅間の被災状況。
SJR石巻線の浦宿駅 - 女川駅間の被災状況。
SJR石巻線の浦宿駅 - 女川駅間の被災状況。
 S女川駅(おながわえき)は、宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)石巻線の駅。同線の終着駅となっている。2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による津波で大きな被害を受け休止中である。
 S女川駅構造は頭端式ホーム1面2線を有する地上駅(主に1番線使用)。駅舎とホームの間には10段ほどの階段があるが、1960年5月24日のチリ地震津波到来の際に水が達した段には、青いラインが引かれている。2番線側には機回し線が敷設されており、近年では2009年10月10日 - 12日の間に小牛田駅 - 当駅間で運行された「SLホエール号」のC11形蒸気機関車が機関車を付け替えるために使用された。古くからの駅舎が残っている。東北総合サービス委託の業務委託駅(早朝夜間駅員不在)。POS端末と自動券売機が設置されている。石巻駅管理。最終列車到着後は夜間滞泊せず、石巻駅に回送される(よって当駅発の一番列車も石巻駅から回送される)。
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