廃線探索 西濃鉄道市橋線

更新日時 2014年07月13日

 西濃鉄道市橋線は、岐阜県大垣市の美濃赤坂駅から猿岩駅までを結ぶ、西濃鉄道の鉄道路線。東海道本線支線(通称、美濃赤坂支線)の美濃赤坂駅を起点とする貨物線で、同駅構内の大垣方から分岐している。金生山から産出される石灰石を運ぶ貨物列車が運行されているが、戦前の1930年から1945年まで旅客営業を行っていたことがあり、大垣駅から市橋駅まで(のちに赤坂本町駅までに短縮)鉄道省初となるガソリンカー(キハニ5000形)が直通運転していた。乙女坂駅から名古屋臨海鉄道の名古屋南貨物駅に専用線が接続する新日本製鐵名古屋製鐵所に向かう定期貨物列車が1日2往復、臨時が1往復運行されている。乙女坂駅では矢橋工業が石灰石の発送を行っている。猿岩駅はフタムラ化学向け二硫化炭素の名目上の着駅であったが、2006年(平成18年)3月31日 - 猿岩 - 市橋間廃止。
駅一覧  ()内の駅は廃駅。
美濃赤坂駅 (0.0km) - (赤坂本町駅) - 乙女坂駅 (1.3km) - 猿岩駅 (2.0km) - (市橋駅) (2.6km)
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 @美濃赤坂駅(みのあかさかえき)は、岐阜県大垣市赤坂町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)・西濃鉄道の駅である。付近の金生山が石灰石を産出するため、美濃赤坂駅は石灰石輸送の中継地点となっており、1日2〜3本貨物列車が発着している。
 @美濃赤坂駅構造は単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームに隣接する線路が美濃赤坂駅の本線となっている。また付属する機回し線が現存している。ホームは駅構内の西端にあり、その北端に駅舎が置かれている。旅客駅としては大垣駅が管理する無人駅で、隣の荒尾駅と同様にTOICA導入は見送られている。自動券売機は設置されていない。ただし、当駅を発着する列車はワンマン運転を行っていないため、電車は当駅に着くと車掌が切符を回収し、発車後に車掌が切符を発券する。副本線は7番線と機回し線隣の2番線の2線。7番線は貨物列車の着発線で、ここに市橋線が接続している。この他、駅構内には複数の側線があり、貨車留置などに使用されていた。2番線東隣の3番線には貨物ホームが設置されているが、現在では鉄道貨物の積み下ろし作業は行われていない。一部が西濃鉄道運輸のコンテナ留置場として使用されている。構内南側には西濃鉄道の機関区が設置されている。分岐器操作などの駅業務はJR東海より委託された西濃鉄道が行っている。
@美濃赤坂駅構内のDE10 501とEF64 1023。
 @美濃赤坂駅構内のEF210-107とホキ9500型貨車。国鉄ホキ9500形貨車は、砕石輸送用の私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)・日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を有する 35 t 積の貨車(ホッパ車)である。私有貨車として製作されたが、社名及び専用種別は標記されず、車体も私有貨車では初の赤3号で塗装された。 空港工事終了後は社名及び専用種別を標記のうえで石灰石輸送用として転用・譲渡された。奥多摩工業所有の車両は1998年(平成10年)の石灰石輸送終了後に矢橋工業などに移籍のうえで使用中である。西濃鉄道乙女坂駅より新日鐵住金名古屋製鉄所内への石灰石輸送。2014年07月12日撮影。
Aかつて美濃赤坂駅東側の矢橋大理石工場へ続く専用線も存在し、レールはそのまま残されている。
Aかつて美濃赤坂駅東側の矢橋大理石工場へ続く専用線も存在し、レールはそのまま残されている。
B西濃鉄道市橋線の美濃赤坂駅 - 赤坂本町駅間の農業会入口踏切より撮影。
C西濃鉄道市橋線の美濃赤坂駅 - 赤坂本町駅間の工場入口踏切より撮影。
 D赤坂本町駅(あかさかほんまちえき)は、かつて岐阜県大垣市の西濃鉄道市橋線上にあった鉄道駅である。西濃鉄道は、現在旅客扱いを行わない貨物専業鉄道となっているが、戦前・戦中にあたる1930年 - 1945年の間は鉄道省初のガソリン気動車を用いて、東海道本線支線(大垣駅 - 美濃赤坂駅)に乗り入れる旅客列車を運行していた。赤坂本町駅は、そのような同線の旅客営業開始の際に開設された旅客専用駅であった。旧中山道と市橋線の交点に設置され、単式ホーム1本のみのシンプルな配線だったと言われる。旅客列車は当初市橋駅までの運転を行っていたが、利用客がいないことから1935年より赤坂本町駅を折り返し駅とするようになった。戦時中の燃料統制により気動車の運行ができなくなったことから、旅客営業が廃止になったことで駅も廃止になった。廃駅後も、現在に至るまで石垣造りのプラットホームが残存しており、駅跡を示す碑も建てられている。
E西濃鉄道市橋線の赤坂本町駅 - 乙女坂駅間の栄町踏切より撮影。
F西濃鉄道市橋線の赤坂本町駅 - 乙女坂駅間の踏切より撮影。
G西濃鉄道市橋線の赤坂本町駅 - 乙女坂駅間の元町踏切より撮影。
H西濃鉄道市橋線の赤坂本町駅 - 乙女坂駅間の踏切より撮影。
H西濃鉄道市橋線の赤坂本町駅 - 乙女坂駅間の踏切より撮影。石引神社境内を通過する。
I西濃鉄道市橋線の赤坂本町駅 - 乙女坂駅間の踏切より撮影。
J西濃鉄道市橋線の赤坂本町駅 - 乙女坂駅間の産業道路踏切より撮影。
 K乙女坂駅(おとめさかえき)は、岐阜県大垣市南市橋町の西濃鉄道市橋線の貨物駅である。乙女坂駅構内は本線と3本の側線がある。側線の一部はそのまま本線と平行して猿岩駅手前まで延びている。乙女坂駅に隣接する矢橋工業のホッパーからホッパ車へ石灰石を積載する。市橋線の貨物輸送は、2003年以降は矢橋工業の石灰石のみである。貨物列車は美濃赤坂駅から東海道本線を経由し、笠寺駅から名古屋臨海鉄道東港線南港線に入り、名古屋南貨物駅からの専用線で新日本製鐵名古屋製鐵所内の矢橋工業名古屋事業部へ送られる。かつては旅客駅でもあった。
L西濃鉄道市橋線の乙女坂駅 - 猿岩駅間の踏切より撮影。
 M猿岩駅(さるいわえき)は、岐阜県大垣市の西濃鉄道市橋線の貨物駅である。市橋線は美濃赤坂駅 - 市橋駅の路線であったが、2006年(平成18年)3月31日に猿岩駅 - 市橋駅間が廃止され、猿岩駅が市橋線の終着駅になっている。
 M猿岩駅は、大垣市内のフタムラ化学向けの二硫化炭素の着駅となっていたが、2008年頃に終了している。二硫化炭素は実際には石灰石ホッパ車に併結されたタンク車で美濃赤坂駅へ到着し、そこからタンクローリー車で運ばれていた。猿岩駅は名目上の着駅であった。貨物駅としての機能はほとんど無いといえる。側線と本線との分岐ポイントがあり、機関車の折り返しの機能のみである。そのため、駅というよりは分岐ポイントとしての存在である。かつては本線と2本の側線があり、上田石灰工業から石灰石が積み込まれていた。積み込み設備は現存せず、線路は取り払われている。
 N西濃鉄道市橋線の猿岩駅 - 市橋駅間。市橋駅側の河合石灰工業からの石灰石発送は2003年までに終了している。こちらの積み込み設備は残存する(廃止区間)
O西濃鉄道市橋線の猿岩駅 - 市橋駅間(廃止区間)
P西濃鉄道市橋線の猿岩駅 - 市橋駅間(廃止区間)ここから先は線路も撤去されている。
 Q市橋駅(いちはしえき)は、かつて岐阜県大垣市の西濃鉄道市橋線上にあった駅である。貨物駅であり、石灰石輸送が行なわれていた。また、戦前の一時期は旅客駅でもあった。西濃鉄道は、現在旅客扱いを行わない貨物専業鉄道となっているが、戦前・戦中にあたる1930年 - 1945年の間は鉄道省初のガソリンカー(キハニ5000形)を用いて、東海道本線支線(大垣駅 - 美濃赤坂駅)に乗り入れる旅客列車を運行していた。そのときのこの市橋駅まで乗り入れていた。美濃赤坂駅の構内配線の関係上、市橋線に乗り入れる旅客列車は美濃赤坂駅のホーム(行き止まり式)に発着できず、同駅を通過扱いにしていたという。旅客駅の営業を辞めた後も貨物駅としては引き続き営業していたが、1990年代後半からは実質上休止となり、2006年に廃駅となった。旅客駅当時の駅施設は不明であるが、1線1面のホームと推測される。貨物取り扱いが実質休止した当時は、本線と3本の側線があり、石灰石を積むためのホッパーが存在した。引き込み線は貨車や緩急車の留置場として使用されていた。
 R市橋駅構内の踏切跡にレールが残る。
S市橋駅構内の終端が石垣あたり。 S鉱山施設が残る。
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