更新日時 2016年04月19日

廃線探索 丸山水力専用鉄道
 丸山水力専用鉄道は、かつて岐阜県加茂郡八百津町と可児郡御嵩町の境の、木曽川丸山ダム建設のために敷設された、関西電力の専用鉄道である。木曽川に丸山ダム建設が計画された際、国鉄太多線広見駅(現・可児駅)から東美鉄道(後に名古屋鉄道に合併)の広見線、八百津線を経由して資材を運搬することとなり、八百津線の終点である八百津駅から工事現場まで延長線が建設された。これが丸山水力発電所工事用専用鉄道、すなわち、丸山水力専用鉄道である。八百津 - 錦織間を13分で結び1日8往復(但し貨車なき場合は運休)最盛期の1953年3月から10月は月1万トン(貨車数700 - 800)を超え運転回数は140-150回となった。錦織停車場で扱った貨物の合計は1952年3月から1954年5月まで貨車数10,548両、重量159,690トン(内セメント142,143トン)であった。加藤製作所の7トンディーゼル機関車4両(製造番号27755-27758)1952年8月落成。製造番号27757は那珂川清流鉄道保存会で現存。錦織駅側線に平行してセメント倉庫(1062坪)を建築。貨車床面と倉庫床面を一致させ複数の貨車の積卸を同時に出来るようにした。八百津駅 - 錦織駅間は名古屋鉄道が運行し、旅客(工事関係者のみ)運行も行なっていた。
丸山水力専用鉄道駅一覧
八百津駅 - 錦織駅 - 丸山発電所
R名古屋鉄道八百津線の伊岐津志駅 - 八百津駅間の廃線跡。
R八百津駅跡と書かれているが駅構内だが八百津駅はもう少し先。
 S八百津駅(やおつえき)は、岐阜県加茂郡八百津町伊岐津志にあった、名古屋鉄道八百津線(廃線)の駅である。八百津町の中心地からはやや離れていて、木曽川を渡った対岸に位置していた。路線廃止に伴い、2001年(平成13年)9月30日限りで営業を終了し、翌10月1日に廃駅となった。廃線までは御嵩町に向かう広見線と八百津町に向かう八百津線が、明智駅(旧伏見口駅)において2つの線に分岐しており、当駅は長らく八百津線の終着駅であった。プラットホームは1面1線のみの有人駅だった(一部の時間は無人)。かつては丸山ダム方面まで線路(丸山水力専用鉄道)が延びていたため、側線が増設(後に撤去)されており御嵩駅のような頭端式ではなかった。自動券売機等は一切なかった。八百津線は非電化のレールバスの時代になってから、全列車ワンマン運転であったため、ホームの明智方には運転士が安全確認に用いるバックミラーがあった。1984年(昭和59年)に八百津線がレールバスに置き換わるまでは直流電化されており、住民の記憶によると、1970年代には2両編成の電車や7000系パノラマカー4両が当駅まで乗り入れていたという。2001年(平成13年)に八百津線が廃線となり、駅も廃駅になった後は、駅舎等は撤去されている。その後旧駅前ロータリーを含めた敷地が宅地造成され、住宅が建築された。
@丸山水力専用鉄道の八百津駅周辺。
A丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。跨線橋が残る。
B丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。
C丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。桁は当時の物を流用してそうだ。
D丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用。
E丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用。
F丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。道路脇には関西電力の境界杭が残る。
G丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用。
H丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用。
I丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。道路脇には関西電力の境界杭が残る。
J丸山水力専用鉄道の八百津駅 - 錦織駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用。
 K錦織駅跡。錦織駅側線に平行してセメント倉庫(1062坪)を建築。貨車床面と倉庫床面を一致させ複数の貨車の積卸を同時に出来るようにした。関西電力は、太平洋戦争中に日本発送電によって着工されたものの、戦局悪化により建設が中断された丸山水力発電所(丸山ダム)の建設再開を目的として、1951年(昭和26年)11月より名鉄八百津線の終点八百津駅から錦織駅を経て丸山発電所(丸山ダム)へ至る、延長4.1 kmの建設資材運搬用の専用鉄道(丸山水力専用鉄道)の敷設工事に着手した。専用鉄道のうち、八百津 - 錦織間2.6 kmは1952年(昭和27年)3月に開通したが、開通当初は非電化仕様とされ、内燃機関車牽引による資材輸送が行われた。その後、電化工事完成に先立つ同年8月に、日立製作所において30 t級の凸形車体を備える電気機関車モ250形251・252の2両がメーカー製造番号191080-1・191080-2にて新製され、同年9月13日の直流600 V電化工事完成をもって運用を開始した。モ251・モ252とも、当初より資材輸送終了後は名鉄へ譲渡する前提で導入された電気機関車であった。
L丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山発電所間の廃線跡。廃線跡は道路に転用。
M丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山発電所間の廃線跡。
M蘇水峡橋からの風景。
N丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山発電所間の廃線跡。蘇水峡トンネル。
 N丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山発電所間の廃線跡。蘇水峡トンネル内でスイッチバックして丸山発電所まで伸びていた。
O丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山発電所間の廃線跡。丸山発電所側の坑口。
O丸山発電所へはインクラインになっていたようだ。
O発電所の建物内までレールが延びている。
O丸山発電所の導水管。近くで見ると大きさに圧倒されます。
O丸山発電所の発電後の排水路。
P丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山ダム間の廃線跡。蘇水峡トンネルダム側の坑口。
Q丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山ダム間の廃線跡。
R丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山ダム間の廃線跡。
S丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山ダム間の廃線跡。
@丸山水力専用鉄道の錦織駅 - 丸山ダム間の廃線跡。
 @丸山ダム(まるやまダム)は、岐阜県加茂郡八百津町と可児郡御嵩町との境、木曽川水系木曽川に建設されたダム。高さ98.2メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節・不特定利水・水力発電を目的とする多目的ダムである。戦後の大ダム建設の先駆けとして大規模かつ本格的な機械化手法を全工程で行い、後の日本土木技術のいしずえとなった。現在は国土交通省中部地方整備局と関西電力とが共同で管理している。ダム湖(人造湖)の名は丸山蘇水湖(まるやまそすいこ)という。工事に必要な資材を運搬する丸山水力専用鉄道の敷設や、ダム完成に伴い水没する上流の下立(おりたち)地区の集落32戸ならびに農地約24ヘクタールの行方など諸条件は整えられ、1952年(昭和27年)から本体工事に着手し、1955年(昭和30年)に完成した。同時期には丸山ダム下流で丸山発電所が運転を開始し、ダム湖右岸より水を取り入れ最大12万5,000キロワットの電力を発生。さらに1971年(昭和46年)には新丸山発電所(6万3,000キロワット)が新たに増設されている。2発電所の合計最大出力は18万8,000キロワットにものぼり、これは揚水発電を除いた一般水力発電所としては日本国内でも屈指の規模である。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『八百津町』を掲載」