更新日時 2010年08月15日

 東武博物館(とうぶはくぶつかん)は、東武鉄道に関する資料・車両などを収集・展示しているにある博物館・鉄道保存展示施設。東武鉄道創立90周年記念事業として1989年5月20日に東武鉄道伊勢崎線東向島駅高架下に開館した。東武鉄道で実際に使われた蒸気・電気機関車や電車、バスの展示をはじめ、電車・バスの運転シミュレータ、ジオラマなどが展示されている。2009年7月22日 - リニューアルオープン。
開館時間 10:00〜16:30(16:00までにご入館ください)
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料 おとな 200円(100円)  こども(4才から中学生まで)100円(50円)
交通案内 東武伊勢崎線東向島駅下車(駅のとなり)
所在地・電話番号 〒131-0032 東京都墨田区東向島4-28-16
TEL.03-3614-8811(代)
 東向島駅(ひがしむこうじまえき)は、東京都墨田区東向島四丁目にある東武鉄道伊勢崎線の駅。開設当初は白鬚駅(しらひげえき)、そして1924年に営業を再開した際には玉ノ井駅(たまのいえき)の名称であったが、1987年に現行の駅名に改称された。改称後も駅名標には「旧玉ノ井」と表示されている。駅構造は相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。ホーム有効長は10両編成に対応するが、東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線直通列車は通過する。
 1720系デラックスロマンスカー。オール電動車で、居住性・乗り心地に優れた軽量構造の高速運転車両。編成の両端は特異なボンネットで、側窓構成はペアガラスのユニット方式。全車分散式のクーラー搭載。ビュッフェの他、日本初のサロン室を設置。日光・鬼怒川温泉への特急電車として、長く観光客に親しまれましたが、特急スペーシアに世代交代して引退しました。
 けごんの車内及び運転席。1720系は昭和35年に就役し、浅草〜東武日光・鬼怒川方面へと走った特急電車です。当時の車両技術の粋を集めたオール電動車6両固定編成で、昭和48年までに7編成作られました。ジュークボックス付きのサロン室を備えるデラックス車両として長い間東武鉄道の看板特急でしたが、100系特急スペーシアにその女王の座をゆずり平成3年引退しました。
 日光軌道203号。明治末に日光〜馬返間に開業された路面電車、日光軌道は、かつて観光や貨物輸送、また住民の足として1968(昭和43)年まで営業しました。200型は2車体3台車連接式の珍しい電車で、車体の連結部を共通の台車でささえ、資材の節約や軽量化を図る利点があります。
 日光軌道203号の車内及び運転台。日光軌道線は明治43年、日光精銅所の資材輸送を主目的に敷設されました。昭和22年に東武鉄道と合併しましたが、その後、観光客の増加にこたえ、開業以来使用していた旧型車を廃し、昭和28・29年に大型車を導入しました。この車両は昭和29年に汽車会社で造られた2車体3台車連接式の珍しい電車です。日光軌道線は、昭和43年に姿を消しました。
 5号蒸気機関車。東武鉄道が1899 (明治32)年の開業のために、英国のべヤーピーコック社から購入した蒸気機関車12両のうちの1両です。後ろに連結しているのはテンダー車(炭水車)、弁装置はスチーブンソン式で、同社の蒸気機関車は当時一流品として有名でした。ランニングボードや均整のとれた美しい車体、真ちゅう製の金色の蒸気ドーム、第一動輪のスプラッシャー(はねよけ)に付けられた弓形の銘板が特徴です。5号は開業当時の姿に復元しています。 伊勢崎線の貨物列車を牽引していました。
 デハ1形5号電車。東武鉄道が初めて1924(大正13)年10月1日に浅草(現 業平橋)〜西新井間を電化した時に走った木造電車です。正面の5枚窓、側窓降下式、3枚ドア、ダブルルーフ、米国ウェスチングハウス社製パンタグラフおよび電機装置、英国ブリル社製台車、両運転台(H棒仕切)などが特徴です。
 デハ1形5号電車車内及び運転台。大正13年、浅草(現業平橋)西新井間の電化に伴い、東武鉄道最初の電車として8両の木造電車が日本車両の東京支店で製造されました。デハ5は東武各線(東上線を除く)を走りました。昭和31年からは、西新井工場の車両入替用として使用されていたため、改造されず原型のままの保存されていました。
 ED101形101号。東武鉄道最初の電気機関車。1928(昭和3)年英国のイングリッ シュ・エレクトリック社製で、1930(同5)年2月に就役。 当初は貨物列車の他、客車を引いて団体用にも使用されました。 東武の電気機関車は1944(同19)年3月総武鉄道(現 野田線) と合併するまでは、このED101号1両のみでした。1955 (同30)年6月にED4000形4001号に形式変更。1972 (同47)年まで活躍した後、同年7月近江鉄道に譲渡され、1988 (同63)年3月まで働きました。廃車後も保存、展示されていま したが、2009(平成21)年1月東武鉄道に里帰りしました。
ED101形101号の銘板。
 5700形5701号(ネコひげ)1951(昭和26)年、戦後最初に新造した日光・鬼怒川線特急車。 5700系は1951年および1953(同28)年に2両固定が3編成 ずつ計12両が造られ、このうち最初のモハ5700・クハ700形 4両は、正面2枚窓の通称“湘南型”の変形ともいえる独特の 流線形で登場。前面の飾り金の形から“ネコひげ”の愛称で親し まれました。1960(同35)年、貫通扉付(展示中の5703号 と同タイプ)に改造され、急行・快速・団体用に使用された後、 1991(平成3)年7月に廃車されましたが、当館への展示を 機にネコひげ形に復元しました。
5700形5701号(ネコひげ)の車内及び運転台。
 5700系5703号(前面部)5703号は1953(昭和28)年にB編成として造られた貫通式の半流線形で、元は5710系モハ5711号でした。1965(昭和40)年に改番されて5703号になりました。製造会社のナニワエ機(現 アルナ輸送機器)が東武鉄道に最初に納入した記念すべき車両として同社に保存していたのを譲り受け展示しました。
展示銘板類。
昭和26年当時の東武鉄道の路線図。東武矢板線、東武会沢線などが載っている。
日本の主な鉄道の軌間(レールの幅)及びレール見本。
 乗車券の色々。乗車券には、普通・定期・回数乗車券、急行券・特急券・入場券ばかりでなく、団体券・クーポン券・連絡乗車券・記念乗車券・優待乗車券などがあります。記念乗車券は東武鉄道や沿線の行催事のメモリアルとして発行されますが、美しい写真や絵を用いてデザインにさまざまな工夫をこらしています。また、昔の普通乗車券などは硬券と呼ばれ厚い紙が使われており、券面の表示も時代の流れとともに変わりました。更に改札の自動化時代の到来とともに磁気式乗車券へと進化してきました。
 軌道自転車。昭和40年代後半まで、夜間に作業現場に行く時や道具類を運ぶ際に線路上で使用しました。動力は215ccエンジンで時速40qが出せました。また、ペダルを踏んで走ることもできました。
 トキ1形。1960(昭和35)年4月から1971(同46)年3月まで製造された2軸ボギー無蓋貨車です。東武鉄道に在籍した貨車中、同一形式で最多の222両を所有するとともに、東武で最後に造られた車体長13.8mの大形貨車でした。展示の貨車は1967(昭和42)年に造られた49〜88号の中の一両で、もとの車号は不明です。廃車後、約3分の1にカットされ、改造されて元杉戸工場構内で重量測定用に使用されていました。小さくなっていますが、かつての面影を残すものです。ト…無蓋車 キ…荷重トン数25t以上 。
 下野電気鉄道デハ103号の台車。下野電気鉄道(現 東武鉄道鬼怒川線)が、軽便鉄道時代(軌間762mm)の1925(大正15)年に雨宮製作所で造った電車デハ103号の台車です。当初は762mm軌間の軽便電車でしたが、1929〜30(昭和4〜5)年、1,067mmへ改軌道後は、台車を改造して使用しました。しかし1931(昭和6)年2月架線電圧を550Vから1,500Vに昇圧したため、すぐに使用されなくなり、同電気鉄道の東武系列化後は、浅草工場に保管されていました。1939(昭和14)年になって、日本鉄道自動車工場(株)が台車を買取り、これを使用して銚子電鉄初のボギー電車ボデハ101(後のデハ101)号が誕生しました。1999(平成11)年3月に廃車になり保管されていたので、貴重な台車として当館に保存しました。車輪はその形状から通称「松葉スポーク車輪」で知られていますが、製造当時、貨車に多く使用され、電車にはあまり使用されていません。最近では珍しくなりましたが、大変乗り心地が良いといわれています。片方の台車は上毛電気鉄道に引き取られ保存されています。また同種の台車は、花巻電鉄(昭和47年廃止)のデハ1〜3号でも、使用されていました。下野電気鉄道は、1943(昭和18)年5月1日に東武鉄道に合併され、現在の鬼怒川線になっています。重量 約4トン。車輪直径 863mm。
パンタグラフの操作と車輪が動かせる。
 ED5015号電気機関車。ED5010系は東武鉄道に在籍した電気機関車43両の中で14両と一番多く、東武鉄道の標準形とされています。5015号は坂戸機関区に所属し、東上線で活躍しました。
 キャブオーバーバス。標準であったボンネットバスの車体を前の方まで伸ばし、運転席をエンジンの横に配置したものをキャブオーバーバスと呼びました。客室面積が拡がり輸送力が増大し、乗客の多い都市間輸送で活躍しました。 一般の路線バスとして使用されたガソリン車として最終期を代表し、貴重です。
キャブオーバーバス車内。 キャブオーバーバスのエンジン。
 明智平ロープウェイのゴンドラ。日光の明智平と海抜1,373mにある展望台を約3分で結ぶ明智平ロープウェイは、華厳の滝や中禅寺湖、男体山などの景観が一望できる人気スポット。東武鉄道が日光の一大観光ルートの一つとして1933(昭和8)年に営業を開始し、1985(昭和60)年に日光交通株式会社に営業を譲渡しました。全長300m、高低差86mの三線交走式普通索道です。このゴンドラは、ロープウェイのリニューアルにより引退しました。
線路を見る事ができる小窓を設けた通路。
特別展:鬼怒川線・旧矢板線の歴史。
特別展の展示品。
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