更新日時 2013年02月02日
遊就館(ゆうしゅうかん)は、靖国神社境内に併設された同社の祭神ゆかりの資料を集めた宝物館(博物館法の適用外)。幕末維新期の動乱から大東亜戦争(太平洋戦争)に至る戦没者、国事殉難者を祭神とする靖国神社の施設として、戦没者や軍事関係の資料を収蔵・展示している。1882年(明治15年)に開館した日本における「最初で最古の軍事博物館」。「遊就館」という名称は、『荀子』勧学篇の「君子居必択郷遊必就士」に拠る。靖国神社の祭神の霊を慰め、その徳を頌するため絵馬堂を兼ねて祭神の遺物を陳列する所とし、1878年(明治11年)に陸軍卿・山県有朋その他の主唱によって西南戦争の際に献納された華族の恤兵金の一部で建築に着手した。1882年、幕末維新の新政府軍(官軍)戦没者ゆかりの品を展示する目的で開館。 1階玄関ホールでは、第32軍直轄の最大長射程火砲部隊として沖縄戦を2ヶ月以上にわたり戦った独立重砲兵第100大隊所属の八九式十五糎加農砲、同じく沖縄戦を戦いその大火力を発揮した野戦重砲兵第1連隊所属の九六式十五糎榴弾砲、小笠原方面最高指揮官(小笠原兵団長)・栗林忠道陸軍大将隷下の第109師団噴進砲中隊に所属し硫黄島の戦いで使用された四式二十糎噴進砲を筆頭に、四一式山砲、八八式七糎野戦高射砲、九二式重機関銃、零式艦上戦闘機五二型(復元機)のほか、大戦中に泰緬鉄道で鉄道連隊将兵の手により従軍し、戦後はタイで運行されていたC56 31号機関車などを展示。 |
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開館時間 4月〜9月 午前9時〜午後5時30分 10月〜3月 午前9時〜午後5時 みたままつり期間中(7月13日〜16日)は午前9時〜午後9時
※入館は閉館30分前まで ※館内の撮影は1階玄関ホール以外は原則禁止。また退館時刻も厳守のこと。 拝観料 大人800円 大学生・高校生500円 小学生・中学生300円 靖国神社崇敬奉賛会会員は無料 障害者手帳保持者は入場無料 |
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靖国神社(國神社、やすくにじんじゃ)は、東京都千代田区の神社。九段坂の坂上に東面して鎮座し、日本の軍人、軍属等を主な祭神として祀る。勅祭社で旧別格官幣社。 | |
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大燈篭は清水建設によって耐震補強されている。 | |
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さすが靖国神社ですね、奉献酒の数が違いますね。 | |
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全国の日本酒が奉献酒として献上されている。 | |
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第二次大戦後は敗戦により遊就館令が廃止され閉館。国家補助を打ち切られた靖国神社は、遊就館の修理を条件に、建物および周囲の土地の貸与を表明。1947年(昭和22年)11月に、社屋を進駐軍に接収された富国生命保険と月額5万円(当時)で賃貸契約が結ばれ、同社の「九段本社」として使用された。1961年(昭和36年)に遊就館に隣接する靖国会館の一部を「宝物遺品館」として再開した。1980年(昭和55年)に富国生命保険が立ち退くにあたり、当時の社長が靖国神社の経済的窮状を財界有力者に訴えた。これを契機に「靖国神社奉賛会」が発足。1985年(昭和60年)7月13日に施設の改修が終わり遊就館として再開。その後、建物の老朽化と展示スペースの不足から創立百三十年記念事業の一環として本館改修と新館増築の工事が行なわれた。その際、野外の展示資料も館内に収納展示され、2002年(平成14年)7月13日に再公開した。 | |
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青銅百五十封度(ポンド)陸用加農砲。 | 青銅八十封度(ポンド)陸用加農砲。 |
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特攻勇士を讃える碑。 | 護国海防艦。 |
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ラダ・ビノード・パール博士。 | 母の像。 |
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屋外展示の戦争の遺品。 | |
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戦没馬慰霊碑。 | 軍犬慰霊像。 |
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遊就館1階の展示品。 | |
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泰緬鉄道C56型31号機関車:この機関車は昭和11年日本車両で製造され、石川県七尾機関区を走行していた機関車である。大東亜戦争において90両が南方に徴用されたが、タイで活躍し、この31号機は、泰緬鉄道の開通式に参加した機関車である。戦後は、タイ国有鉄道で使用され、昭和52年に引退することとなったが、泰緬鉄道建設に関係した南方軍野戦鉄道聯隊関係者が拠金してタイ国有鉄道から譲り受け昭和54年に靖国神社に奉納された。 | |
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三菱零式艦上専用機五二型:昭和15年すなわち紀元2600年に制式採用された「零式艦上専用機二型」は「ゼロ戦」の愛称でも親しまれる。初陣は昭和15年9月。中国重慶においてソ連製中国軍機との空中戦で、敵の大半を撃墜。味方に損害無しという空前の戦果をあげ、その格闘性能と航続力で世界最強を誇った。ここに展示されている五二型は、初期型より主翼の両端を短く円形に整形されている。そして発動機の栄二一型エンジンに、推力式単排気管を採用して速度がかなり向上し、零式戦闘機の中では最も多く生産された。 | |
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八九式十五糎加農砲:昭和4年に制式化された火砲で開脚式装輪砲架を持ち、長射程、大威力を誇った。移動には砲身、砲架をそれぞれ8トン牽引車で運搬した。この砲は沖縄の戦闘において独立重砲兵第百大隊(横須賀で編成)が使用し、首里附近の陣地から嘉手納の飛行場を制圧する等、軍砲兵の骨幹として活躍した。砲身を刳り脚を穿った多数の弾痕は激戦の跡を生々しく物語っている。 | |
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九六式十五糎榴弾砲:この火砲は野戦重砲兵第一聯隊第四中隊に所属し、沖縄防衛戦に奮戦したが、糸満市真壁の陣において昭和20年6月23日全弾を撃ち尽くして中隊はその砲とその運命を共にした。この榴弾砲は、6トン牽引車による迅速な移動と強力な火力をもって機械化砲兵と呼ばれた。 | |
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プラモデルや帽子が売っています。久しぶりに九七式戦車のプラモデルを買いました。 | |
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