更新日時 2013年02月11日

 土肥金山(といきんざん)は、静岡県伊豆市の土肥地区にある金の鉱山の跡である。伊豆市の指定史跡になっている。土肥金山は江戸時代に大久保長安によって発展したが、それ以前の鉱山の採掘法といえば、露頭直下の山腹に抗口を開け斜めに地下の富鉱部を求めて掘り進み、最後は湧水により採掘を中止するという単純な採掘法であった。長安は山腹の下部に横掘坑道(立入)を掘削して金鉱脈に着脈させて鉱石を掘る横掘法や坑内の湧水を排出する水抜法等の新技術を導入して産金量を大きく増大させた。さらに、慶長14年(1609年)、水銀を使うアマルガム金製錬法の技術が導入されて、金の実収率が飛躍的に改善された。明治39年(1906年)神戸の実業家長谷川_五郎がヨーロッパの技術者を招き探鉱を行って開発に成功すると、土肥金山はその名声を一段と高めて第二期黄金時代を築いた。長谷川氏は、大正6年(1917年)に企業形態を土肥金山株式会社に改め、金山の開発、操業のために最新式の機械と新技術を導入して、高品位鉱の効率的な採掘を行い佐渡金山に次ぐ生産量を誇った時代もあった。昭和34年(1959年)、三菱金属株式会社(現三菱マテリアル(株))が経営に参加したが、高品位鉱の鉱量枯渇と、固定価格制度による金の廉価格(660円/g)に抗しきれず、昭和38年(1963年)採掘を中止しついに昭和40年(1965年)本邦有数の金山として君臨した土肥金山は閉山した。閉山までの掘削坑道の総延長は約100km、深さは海面下180mに及ぶ、この間の推定産出量は、金40t、銀400tである。1972年からテーマパークとして一般に公開している。土肥マリン観光株式会社が所有し、観光用に利用されている。観光坑道内には当時の鉱夫らの人形が再現されている。また、砂金採りの体験もできる。
●営業時間  9:00〜17:00 ●入場受付時間  9:00〜16:30  ●休業日  年中無休
●坑内めぐり所要時間  約20分 ●坑道の長さ  約400m  ●入場料大人 840 円 / 人
 土肥金山観光坑道入口。坑道の入口を釜の口又は鋪口と言います。釜の口とは入口が窯の口に似ているため付けられた名前です。鋪は坑道の中で鉱夫たちがタガネを使って金鉱を掘る場所であります。坑道の入口には四本の柱を立て天井と左右の壁に丸太(矢木)を並べて土石の崩壊を防ぎまた入口の上部には石垣を小高く並べます。これを釜の口の化粧柵と云い四本の支柱が山を溜めているため四ッ留めと云います。
坑道を入って最初に金山からくり絵図がある。
土肥金山坑内の様子。 土肥港出入の千石船。
土肥金山町屋の賑わい。 土肥金山の夜の賑わい。
土肥金山の坑道内。
 山神社。古来、大山祇尊は金山守護の神であり金穿たちは坑内の出入りには必ず礼拝して作業の安全と黄金の幸を祈るのがしきたりで、この伝統は現代の坑夫にも引き継がれています。
手繰り水替え。 山留め。
送風。 坑内風景。
切羽。 素堀の坑内。
素堀の坑内。 坑内風呂。
 土肥の温泉は金山から湧き出したのが始まりといわれており当時から坑内で湧出した温泉は坑内で働く金堀たちにとって作業の疲れを癒しながら最も楽しい一時の憩いの場でありました。
運搬。 金子地蔵尊。
採掘切羽。 出口付近の金鉱脈。
土肥金山の観光坑道出口。鉱山軌道関係の資料が全くなかったのは残念ですね。
黄金館に展示されている金鉱石。 番所。
金山で賑わう土肥の町並み。 慶長の大判、小判類。
天保の大判類。 享保の大判類。
鉱石から金になるまで。
千両箱:重量約22s。 千石船(弁財船)
黄金館の展示物。
純度99.99%の純金重さ12.5s。 純度99.99%の純金重さ250s。
左金の重量30g=金鉱原石860s(品位35g/t)
茶釜。 「漢倭奴国王」金印。
金閣。 五鈷鈴。
平等院阿弥陀如来像。 鯱鉾(小判17975両分の金が使用された)
土肥金山の金銀鉱石。 自然金。
金銀鉱他。 金銀鉱他。
黒トルマリン他 2億年前の木の化石。
比較的安価な鉱物類。 黄鉄鉱他。
2013年2月1日の金価格5,174円/g。 純金箔ゴルフボール\1,575。
黄金館内の売店。
インクラインが有った場所。 上御用金。
砂金館。数名が砂金取りの体験をしていた。
砂金取り体験の券売機。
お土産処。
海岸に桟橋が完成。大正時代。 鉱石はトロッコで桟橋へ。
土肥金山とトロッコ。 昭和20年代。インクライン。
昭和10年奥は鉱石のズリ山。 昭和43年鉱山事務所。
土肥金山の鉱山トロッコ。
佐渡金山-1 -2 -3 薩摩金山蔵 石見銀山-1 -2  尾去沢鉱山軌道 
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出典: 土肥マリン観光株式会社
伊豆市指定史跡 土肥金山