神奈川臨海鉄道浮島線

更新日時 2011年02月19日

 神奈川臨海鉄道浮島線(うきしません)は、神奈川県川崎市川崎区の川崎貨物駅から浮島町駅に至る神奈川臨海鉄道の鉄道路線である。神奈川臨海鉄道株式会社(かながわりんかいてつどう)は、神奈川県川崎市と横浜市で貨物鉄道の運輸営業を行う鉄道事業者。日本貨物鉄道(JR貨物)などが出資する臨海鉄道会社のひとつである。略称は「かなりん」。本社は川崎市川崎区にある。川崎市の臨海部に設けられた東海道貨物線の塩浜操駅(現在の川崎貨物駅)を拠点として沿線の企業の貨物輸送を行うために1963年に設立された。JR貨物(当時は国鉄)と沿線の自治体・企業などが出資する第三セクター方式の鉄道事業者を特に臨海鉄道といい、その臨海鉄道会社としては京葉臨海鉄道に次いで2番目に設立されたものである。JR東海道本線貨物支線の川崎貨物駅を起点とし川崎区浮島町へ至る貨物線で、国道409号に沿って敷設されている。沿線には石油基地が多く、扱う品目も石油が中心となっている。また、JR武蔵野線梶ヶ谷貨物ターミナル駅から川崎市の廃棄物輸送列車「クリーンかわさき号」が、処理施設最寄の末広町駅まで運行されている。
駅一覧
川崎貨物駅 - 末広町駅 - 浮島町駅
 川崎貨物駅(かわさきかもつえき)は、神奈川県川崎市川崎区塩浜四丁目にある日本貨物鉄道(JR貨物)・神奈川臨海鉄道の貨物駅である。JRの東海道本線貨物支線(通称東海道貨物線)、神奈川臨海鉄道の浮島線・千鳥線・水江線が乗り入れる。乗り入れる4路線はいずれも貨物線である。JR線1路線と、神奈川臨海鉄道の3路線が集まる貨物駅で、381,739m²の総面積を持つ。各線から集まる貨車を整理する仕分線が構内に多数あり、駅の配線は複雑である。東海道貨物線は南北方向に通る。駅の北方には多摩川が流れ、東海道貨物線はこの下をトンネルでくぐる。このトンネルの中で下り本線から下り着発線群に繋がる路線が分岐している。この路線と上り本線は同じ場所で地上に出るが、下り本線はそこから800メートルほど南で地上に出ている。
 構内の中程にコンテナホームが設置されている。2面のホームが向かい合う形で並んでおり、西側のものが上りホーム、東側のものが着発線荷役方式(E&S方式)に対応する下りホームである。2つのホームの間には、(上りホーム側から順に)荷役線2本、留置線、上り2番線・1番線、上り本線、下り本線、下り1番線・2番線(荷役線)が並ぶ。このうち、上り1番線・2番線と下り1番線・2番線が駅の着発線である。下りホームの反対側(東側)には出発線が2本(下り出発8番線 - 10番線)敷設され、上りホーム側には留置線が敷設されている。下りホームの東側には、各線から集まる貨車を仕分けを行うための仕分線群が広がる。この仕分線群の西側半分をJR貨物が管理し、東側半分を神奈川臨海鉄道が管理している。仕分線群の東に隣接して、水江線の着発線2本が並んでいる。千鳥線の着発線(1本のみ)と浮島線の着発線(出発線・到着線1本ずつ)はこの北側にあり、神奈川臨海鉄道管理の仕分線群に繋がる。なお、仕分線群では突放による入換作業も行われる。構内の南寄り、下りコンテナホームの南側にあたる場所には、到着線が5本(出発1番線 - 5番線)ある。
 塩浜機関区の看板と0㎞ポスト。塩浜機関区(しおはまきかんく)は、神奈川県川崎市川崎区の川崎貨物駅構内にある神奈川臨海鉄道の機関車が所属する車両基地である。川崎地区にある浮島線、千鳥線、水江線などの貨物輸送を支えている。かつては川崎地区の機関士も所属していたが、現在は川崎貨物駅の所属となっている。DD55形ディーゼル機関車とDD60形ディーゼル機関車が配置され、浮島線、千鳥線、水江線のほか川崎貨物駅構内での入換にも使用される。DD55形ディーゼル機関車4両が配置されている。DD60形ディーゼル機関車1両が配置されている。
 東海道貨物線の上り線に繋がるこの出発線は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が管理する線路である。駅構内には車両基地が多数存在する。構内中程、仕分線群の東側には車両工場であるJR貨物川崎車両所があり、仕分線群の南に隣接する場所にはJR貨物の新鶴見機関区川崎派出がある。千鳥線・浮島線の着発線の脇には神奈川臨海鉄道の塩浜機関区があり、構内南側の水江線沿いには貨車の検修庫がある。なお、下りコンテナホームが設置される前は、川崎車両所の場所に行止り式のコンテナホームが設置されていた。現在、当駅から分岐する専用線は存在しないが、1997年までは京急大師線を三線軌条で通り、味の素川崎事業所へ続く専用鉄道があった。その他、水江線から分岐し、日本鋼管川崎製鉄所(現・JFEスチール東日本製鉄所京浜地区)への専用線もあった。
JR東日本東京工事事務所神奈川工事区塩浜基地踏切より撮影。
JR東日本東京工事事務所神奈川工事区塩浜基地の保線車両。
JR東日本東京工事事務所神奈川工事区塩浜基地。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の夜光殿町第1踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の夜光殿町第1踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の金属工業西側踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の金属工業団地第1踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の金属工業団地第2踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の1.5㎞ポスト付近。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の日本冶金東門踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の2㎞ポスト付近。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の物揚場踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の橋梁。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の2.5㎞ポスト付近。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の東芝第1踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の東芝第2踏切より撮影。
 神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間の最初の分岐地点。東芝浜川崎工場の専用線があり、希に特大貨物列車が運行されることがある。
神奈川臨海鉄道浮島線、川崎貨物駅 - 末広町駅間のキグナス石油正門踏切より撮影。
 末広町駅(すえひろちょうえき)は、神奈川県川崎市川崎区浮島町の北部にある神奈川臨海鉄道浮島線の貨物駅。多摩運河を挟んだ対岸の川崎区小島町付近も含める。
末広町駅コンテナ貨物・車扱貨物の取り扱い駅。
 JR武蔵野線梶ヶ谷貨物ターミナル駅から川崎市の廃棄物輸送列車「クリーンかわさき号」が、処理施設最寄の末広町駅まで運行されている。ここから最終処分場まではトラックで輸送される。
末広町駅、日本冶金工業川崎工場、花王川崎工場までの専用線があった。
 東燃ゼネラル石油川崎工場の専用線(2003年までキグナス石油精製が保有)があり、関東各地へ向けて石油貨物列車が運行される。
神奈川臨海鉄道浮島線、末広町駅 - 浮島町駅間のゼネラル石油正門踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、末広町駅 - 浮島町駅間のゼネラル石油正門踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、末広町駅 - 浮島町駅間の東亜燃料貨物門踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、末広町駅 - 浮島町駅間の東亜燃料第1踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、末広町駅 - 浮島町駅間の新日本理化踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、末広町駅 - 浮島町駅間の東亜燃料第2踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線、末広町駅 - 浮島町駅間の支線道路踏切より撮影。
 浮島町駅(うきしまちょうえき)は、神奈川県川崎市川崎区浮島町の南部にある神奈川臨海鉄道浮島線の貨物駅。専用線のみの車扱貨物・コンテナの取り扱い駅。東燃ゼネラル石油川崎工場の専用線があり、石油及び液化イソブチレンを取り扱っている。関東各地へ向けて石油貨物列車が運行されている。専用線の0㎞ポスト。
 神奈川臨海鉄道浮島線の浮島町駅以降のセントラル硝子正門前踏切より撮影。線路が錆びていて現在は使われていないようだ。
神奈川臨海鉄道浮島線の浮島町駅以降のセントラル硝子南門踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線の浮島町駅以降の日本ブチル正門前踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線の浮島町駅以降の日本ブチル南門踏切より撮影。
神奈川臨海鉄道浮島線の浮島町駅以降の終点。
 神奈川臨海鉄道浮島線の浮島町駅より分岐の東燃ゼネラル石油川崎工場専用線の三井東圧踏切より撮影。
 神奈川臨海鉄道浮島線の浮島町駅より分岐の東燃ゼネラル石油川崎工場専用線の東亜燃料300号踏切より撮影。
 神奈川臨海鉄道浮島線の浮島町駅より分岐の東燃ゼネラル石油川崎工場専用線のJX日鉱日石浮島第1踏切より撮影。
 日本石油ガス専用線から長野駅や川俣駅へプロパンガス、日本合成アルコール専用線から西富山駅や新崎駅へエタノールの発送が行われ、大牟田駅からはセントラル化学専用線宛にトリレンジイソシアネートが輸送されていた。
日本石油輸送川崎メンテナンスセンターがあり、各種タンク車の点検や内部洗浄を行っている。
日本石油輸送㈱のスイッチャー日本車両製。昭和55年製造。NO.3145。
日本石油輸送川崎メンテナンスセンター以降の日本触媒浮島工場の専用線は廃止。
 この先はかつて日本触媒浮島工場の専用線があり、かつては化学薬品(エチレングリコールや液体酸化エチレン)を取り扱っている。エチレングリコールは三島駅、液体酸化エチレンは名古屋臨海鉄道の東港駅へ、主に発送していた。
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