更新日時 2011年11月12日

 足尾の鉄道祭り実行委員会では、足尾鐵道100年記念事業のひとつとして、また、わたらせ渓谷鐵道の利用促進運動も兼ねて2011年9月24日(土)、25日(日)に、わたらせ渓谷鐵道足尾駅で「足尾の鉄道祭り」を開催しました。通常、非公開となっている足尾駅構内に保管の入換用小型機関車や濃硫酸・ガソリンタンク車、キハ30等を公開する。大正から昭和にかけて縦横無尽に走っていた古河のガソリンカーが歴史館において復刻され、昭和の雰囲気いっぱいの足尾駅前で当時のトロ道の一部に線路を敷設し走らせます。
 足尾駅(あしおえき)は、栃木県日光市足尾町掛水にあるわたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線の駅である。足尾を名乗っているが、隣の通洞駅のほうが旧・足尾町の中心街に近い。足尾駅からJR日光駅行きの路線バスが1日4本接続する。
 足尾駅駅構造は2面2線のホームを有する地上駅。このほか現在では1本の留置線のみ使っている。下り間藤方面ホーム側には、留置線があり、貨物輸送が盛んな頃は機関車などが留置された。わたらせ渓谷線の交換駅で唯一、一線スルー方式と同じ配線になっているが、待避などはないため、待避線側が間藤方面の本線ホームとなっている。そのため下り列車がポイント付近で減速しゆっくりホームに入る。間藤側のポイントに制限20km/hがあるため、列車は発車後もしばらくはゆっくりと走る。間藤方面へはホーム中央にある踏切を利用する。間藤方面の列車は、降車した乗客が全員踏切を渡り終えてから発車する(警報機が作動していても運転士が待ってくれる)。
 ガソリンカー:足尾の街中を走っていた馬車軌道に、1925年(大正14年)アメリカの自動車T型フォードのエンジンと機構を利用した自家製の「ガソリン機関車」が初めて登場しました。後に、合計15両ものガソリン機関車たちが、鉱山の資材・生活物資の運搬や、地域の交通機関としても活躍しましたが、車社会の到来により、1954年(昭和29年)に廃止となり機関車は廃車となりました。足尾歴史館ガソリンカー復活チームによって、蘇ったガソリンカーは、約80年前のA型フォードエンジンと機構を搭載し、オNo.10のスタイルを忠実に再現しましたので、同型機の続番であるNo.14と名付けられました。
 ガソリンカー専用客車:ガソリンカーの便乗は、銅山町の足尾に住む鉱山関係者や、その家族に認められたものでした。人々が乗るこの客車、時刻表通りに正確に走ることから、愛称として「定時」と呼ばれていました。ガソリン機関車に続いて2010年(平成22年)に復元された客車は、2軸の半鋼製(座席10人)で、機関車と同様に他の軌道向け図面を基本に、当時の写真や、証言を参考として、復元致しました。しかし塗色の再現ができたかどうかは不明です。
 DB064号機:日立製作所にて、1964年(昭和39年)に製造された総重量15トンの入替動車です。軸受けは外側軸受けながら動力伝達方式はロッド式という独特なスタイルは、たいへん珍しく貴重な機関車です。当初、東洋埠頭(大阪府・桜島)所有でしたが、最後は栃木県北通運所有となり、東北本線の矢板駅構内で使用されました。そこでの活躍を最後に廃車となりましたが、スクラップ処分寸前にキハ04-8保存会により救われ、足尾駅にて保存のため2007年(平成19年)にやってきました。
 協三工業10トン入替動車:仲間のニチユ8トン入替動車と共に、古河鉱業(現在の古河機械金属)所有で、足尾製錬所や足尾駅構内にて貨車の入替作業で活躍したのが同機です。D805号機と同じ、福島県の協三工業で1980年(昭和55年)製造のプレートを付けていますがロッド式という古風なタイプとなっています。ニチユ8トン入替動車と同じく、貨物列車廃止後はそのまま足尾駅に留置されていましたが、2007年(平成19年)に足尾駅祭りで、20年ぶりに動態復活しました。古河機械金属(株)所有機です。
 ニチユ8トン入替動車:足尾駅構内にて、貨車の入替に使われた古河鉱業(現在の古河金属)の8トン入替動車です。1965年(昭和40年)京都の日本輸送機(通称:ニチユ)にて製造された古風なロッド式の小型入替動車です。足尾地区での貨物列車廃止に伴い、長らく仲間の協三工業10トン入替動車と共に留置されていましたが、2007年(平成19年)に足尾駅祭りにて動態復活しました。古河機械金属(株)所有機です。
 D805号機入替動車:この動車は1971年(昭和46年)に福島県の協三工業で製造された総重量10トンの入替動車です。最高速度は15q/hですが、160トンの貨車を牽引できます。このタイプの機関車は、かつては全国各地の駅構内や側線、専用線での貨車の移動や入替に使用され、足尾駅や足尾本山でも数両が古河鉱業の側線で活躍しました。D805号機は太平洋セメント(旧秩父セメント)安積永盛サービスステーションで活躍していましたが、鉄道貨物の廃止に伴い休車となり、同社の御好意により2008年(平成20年)に足尾歴史館が譲渡を受けました。動態保存のため自走が可能です。
アント15型貨車移動機。 タキ29312:39トン積濃硫酸専用タンク。
 タキ35811:この貨車は1966年(昭和41年)からの7年間で1000両以上が製作された35トン積ガソリン専用タンク車です。かつてはこのようなタンク車が全国各地の国鉄線上を走り回り、日本の高度成長に貢献しました。本車は1969年(昭和44年)に日本車両で製造され主に東日本でのガソリン輸送に従事しましたが老朽化に伴い2008年(平成20年)に廃車となりました。所有者であった日本石油輸送株式会社様の御好意により、貨物鉄道博物館が譲渡を受け寄託された足尾歴史館が保管をしています。動態保存のため走行が可能です。
 キハ35 70:旧貨物ホーム脇の側線には、キハ30 35とキハ35 70(いずれも1996年、JR東日本高崎運転所を最後に廃車)が留置されている。キハ30とキハ35はかつて覆い・シート等の保護はなく、状態は悪かったが、2009年春、修復工事と化粧直しが施された。2006年9-10月に東京の美大生らを中心に行われた「WAP2006-わたらせ渓谷鐵道アートプロジェクト」にてはじめてイベント等に使用され、その後2007年4月に足尾駅祭の際に元古河鉱業所属のスイッチャーと共に展示されキハ30の車内に昔の写真が展示された。また2007年8-9月には「WAP2007-WATARASE Art Project 2007」でイベント会場に使用され、期間限定で来場者の宿泊施設へと再活用された。
キハ30 35。
キハ30 35車内展示の鉄道パーツ類。
記念弁当。
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足尾の鉄道祭り2011