更新日時 2016年04月18日
フラワー長井線)は、山形県南陽市の赤湯駅から西置賜郡白鷹町の荒砥駅に至る山形鉄道が運営する鉄道路線。旧国鉄特定地方交通線(長井線)を引き継いだ路線である。ワンマン運転(朝、夕時は車掌同乗)の各駅停車が線内折り返し運転され、1 - 2時間に1本運行されている。ワンマン運転時は複数車両連結の運転であっても進行方向側の先頭車両にのみしか乗車できない。赤湯 - 荒砥間の所要時間は約1時間である。置賜地方の交通改善のため、軽便鉄道規格で敷設された路線である。長井軽便線として1913年に一部開業し、長井線と改称後の1922年に全通した。同年制定された改正鉄道敷設法には、荒砥から左沢線の左沢に至る鉄道が計画されたが、実現しなかった。国鉄再建法施行により1986年に第3次特定地方交通線に指定され、東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継された後、1988年に山形鉄道に転換された。 | |
山形鉄道フラワー長井線 赤湯駅 - 南陽市役所駅 - 宮内駅 - おりはた駅 - 梨郷駅 - 西大塚駅 - 今泉駅 - 時庭駅 - 南長井駅 - 長井駅 - あやめ公園駅 - 羽前成田駅 - 白兎駅 - 蚕桑駅 - 鮎貝駅 - 四季の郷駅 - 荒砥駅 |
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赤湯駅(あかゆえき)は、山形県南陽市郡山と若狭郷屋にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・山形鉄道の駅。南陽市の中心駅である。山形鉄道(西口)ログハウス風の小柄な駅舎を有する。社員配置駅(早朝夜間および日祝は駅員不在)。山形鉄道出札窓口(営業時間 10:30 - 19:00、日祝休業)、JR乗車証明書発行機、待合室を設置。窓口営業時間内に限りJR列車到着時に改札を行う。山形鉄道の列車は到着時に車内精算となり、JR線へ乗り継ぐ場合は運転士から精算証明書を貰い、乗継列車の車内または下車駅で精算する。 | |
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駅構造は単式・島式混合3面5線のうち、東口から数えて二番目にあたるホーム(島式)の駅舎寄り片方の線路がはがされて出来た3面4線の地上駅である。東口に近い1番線から3番線をJR東日本が使用し、4番線を山形鉄道が使用している。山形鉄道フラワー長井線がJR長井線であったころは奥羽本線と線路が繋がっていたが、現在はJRと山形鉄道の線路は繋がっていない。駅舎は東西に設置されており、東口をJR東日本、西口を山形鉄道が管理している。なお、近道として無断通り抜けが多いのか、東口と西口の構内通り抜けには入場券が必要との掲示が、JR側・山形鉄道側ともになされている。 | |
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第一永井街道踏切より撮影。 | |
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南陽市役所駅(なんようしやくしょえき)は、山形県南陽市三間通にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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南陽市役所駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅である。ホーム上に待合室がある。 始発の赤湯駅から近いため、ホームの宮内方には赤湯駅の遠方信号機が建っている。 駅は南陽市役所の敷地に隣接している。ホームへの階段の向かい側に市役所入り口(通用口)があり便利であるが、広い駐車場があるので駅利用者は少ない。 | |
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宮内駅(みやうちえき)は、山形県南陽市宮内にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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宮内駅構造は島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎は北側(荒砥方)にあり、無人化された現在は待合室のみ使用されている。また南側(赤湯方)にも出入口がある。 | |
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おりはた駅( - えき)は、山形県南陽市漆山にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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おりはた駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅。ホーム上に待合室がある。 | |
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おりはた駅 - 梨郷駅間の第2漆山踏切より撮影。 | |
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梨郷駅(りんごうえき)は山形県南陽市竹原にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。この駅は大正2年(1913年)の10月26日、国鉄長井軽便線の赤湯駅から当駅までの開通とともに開業する。当時は終着駅であったが、そのわずか1年ほどあとの大正3年(1914年)11月15日に長井軽便線は当駅から長井駅まで延伸となり、この駅は中間駅となった。大正11年(1922年)の9月2日には軽便鉄道法の廃止により長井軽便線が長井線に改称となったためこの駅も国鉄長井線の駅となり、その後昭和62年(1987年)の4月1日には国鉄の分割民営化に伴い東日本旅客鉄道(JR東日本)長井線の駅となった。昭和63年(1988年)の10月25日に長井線は山形鉄道に転換されフラワー長井線となった。 | |
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梨郷駅構造はこの駅は開業当初終着駅で元は島式ホーム1面2線を有していたが、その駅舎側の1線が撤去され跡地は土で埋められたために、今は単式ホーム1面1線の駅となっている。列車がホームに進入する手前で線路が曲がっている。これはその名残である。地上駅である。旧来からの駅舎は長井線では標準形のものであり、時庭駅や西大塚駅などにも同型のものがあったが今は撤去され、平成11年(1999年)に南陽市が建てたログハウス風の小さな待合所があるのみである。無人駅である。 | |
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梨郷駅 - 西大塚駅間の松川橋梁。 | |
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梨郷駅 - 西大塚駅間の東伊佐沢街道踏切より撮影。 | |
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西大塚駅(にしおおつかえき)は山形県東置賜郡川西町大字西大塚にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。川西町では唯一の山形鉄道の駅である。 | |
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西大塚駅舎は国鉄時代からの古い木造で長井線では標準形のものにあたる。古くは時庭駅や梨郷駅などにも同型のものがあったが時庭駅のものは1996年(平成8年)12月に、梨郷駅のものは1999年(平成11年)7月に改築され、いまやフラワー長井線内で木造駅舎を見ることは少なくなった。以前は委託駅であったが、1999年(平成11年)の4月1日からは完全な無人駅となっている。 | |
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西大塚駅構造は単式ホーム1面1線を持ち列車同士の行き違いができない地上駅である。駅舎の脇には切欠きホームがありかつては荒砥方面から分岐した側線がここに入っており貨物用に使用されていたが線路は撤去されている。 | |
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西大塚駅 - 今泉駅間の第6永井街道踏切より撮影。 | |
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西大塚駅 - 今泉駅間の越後街道踏切より撮影。 | |
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今泉駅(いまいずみえき)は、山形県長井市今泉にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・山形鉄道の駅である。米坂線は当駅を境に、管轄が仙台支社と新潟支社とに分かれているが、当駅は仙台支社の管轄となっている。なお、山形鉄道は駅業務をすべてJR東日本に委託している。 | |
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今泉駅構造は地上駅。ホームは島式2面4線。駅舎(東側)と両ホームは跨線橋で連絡している。米坂線内のJR東日本仙台支社管轄駅(米沢 - 当駅間)の途中駅では唯一の社員配置駅。米沢 - 当駅間のCTC運行管理は当駅で行っている(呼称は今泉指令)。運転扱いは駅長・助役が泊まり勤務で行っている。営業担当の駅員は日勤となっているが、冬期間は泊まり勤務となる。要員不足時は管理駅の米沢駅から助勤要員が派遣される。以前は中郡 - 犬川の各駅を管理下に置いていた。駅舎にはみどりの窓口(営業時間:8時50分 - 17時50分)、JR用自動券売機1台、山形鉄道用自動券売機1台のほか、自動販売機、トイレなどがある。米坂線とフラワー長井線は当駅で合流し、再び分岐する。駅南方(米沢・赤湯方面)では両線はすぐ分岐するが、駅北方(坂町・荒砥方面)は、2kmほど単線を共有しており、白川を渡った所に分岐が設けられている。分岐点はかつて白川信号場と称していたが、1984年に当駅構内に併合され、分岐点までが当駅の構内である。 | |
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今泉駅 - 時庭駅間の添川踏切より撮影。JR米坂線と2kmほど単線を共有している。 | |
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今泉駅 - 時庭駅間の白川を渡る鉄橋。 | |
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今泉駅 - 時庭駅間の分岐点はかつての旧白川信号場。左、米坂線。右、フラワー永井線。 | |
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時庭駅(ときにわえき)は、山形県長井市時庭にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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時庭駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅 | |
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時庭駅 - 南長井駅間の橋梁。お金がないのか鉄橋が錆びています(笑) | |
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時庭駅 - 南長井駅間の橋梁。 | |
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時庭駅 - 南長井駅間の台町踏切より撮影。 | |
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南長井駅(みなみながいえき)は、山形県長井市四ツ谷1丁目にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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南長井駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅 | |
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長井駅(ながいえき)は、山形県長井市栄町にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。山形鉄道本社のほか、工務区も長井駅構内に置いている。待合室内には売店・駅そば屋がある。 | |
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改札口は無く、ホームには自由に入ることができる。両ホームとも赤湯方面、荒砥方面への発車が可能であるが、通常はのりばが固定されている。側線には保線用モーターカーの車庫がある。モーターカーの車庫に隣接して旧貨物ホームが残る。また、西側には縮小されながらも防雪林が残っていたが、駅周辺の整備事業のため、2009年9月初めに伐採された。社員配置駅。旅行センター(営業時間9時00分~17時30分、祝日・年末年始休業)、自動券売機、待合所、ギャラリーが駅舎内部におかれている。旅行センターでは硬券乗車券・硬券入場券・回数券・定期券のほか、JR線乗車券・特急券類(ビジネスえきねっと使用、日曜を除く)を取り扱っている。 また、平日には地元のパン屋のパンを販売している。 | |
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長井駅構造は島式ホーム1面2線の地上駅で、駅本屋とは構内踏切で連絡している。 | |
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あやめ公園駅(あやめこうえんえき)は、山形県長井市幸町にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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あやめ公園駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅。 | |
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あやめ公園駅 - 羽前成田駅の野川橋梁。この橋梁は2005年10月に再塗装されている。 | |
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あやめ公園駅 - 羽前成田駅の第2成田踏切より撮影。 | |
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あやめ公園駅 - 羽前成田駅の第4成田踏切より撮影。 | |
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羽前成田駅(うぜんなりたえき)は山形県長井市成田にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。長井線が長井駅から鮎貝駅まで延伸した当初から存在する古い駅である。駅舎は国鉄時代からの古い木造で、長井線では標準形のものにあたる。 | |
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古くは蚕桑駅・時庭駅・梨郷駅・西大塚駅と多数の駅に同型のものがあったが蚕桑駅のものは平成6年(1994年)4月に、時庭駅のものは平成8年(1996年)12月に、梨郷駅のものは平成11年(1999年)7月に改築されるなどいまやフラワー長井線内で木造駅舎を見ることも少なくなった。以前は委託駅であったが平成9年(1997年)の4月1日からは完全な無人駅となっている。 | |
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羽前成田駅構造は駅舎とそれに接して単式ホーム1面1線を持つ地上駅である。かつては相対式ホーム2面2線を持っており列車同士の行き違いが可能であったが、駅舎に接しないほうの1面1線は撤去されこのようになった。ホームの駅舎脇には切欠きホームがあり、かつては赤湯方面から分岐した側線がここに入っていて貨物用に使用されていたが、線路は撤去されている。 | |
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羽前成田駅 - 白兎駅間の西館街道踏切より撮影。 | |
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羽前成田駅 - 白兎駅間の高橋川橋梁。 | |
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羽前成田駅 - 白兎駅間の第1勧進代踏切より撮影。 | |
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羽前成田駅 - 白兎駅間の第2勧進代踏切より撮影。 | |
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白兎駅(しろうさぎえき)は、山形県長井市白兎にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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白兎駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅。ホーム上に待合室がある。 | |
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白兎駅 - 蚕桑駅間の第2白兎踏切より撮影。 | |
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白兎駅 - 蚕桑駅間の第1高玉踏切より撮影。 | |
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蚕桑駅入り口には、近くの大鮎貝川に架かる鮎貝沢橋(山形県道9号線・主要地方道長井大江線)の旧橋にあった親柱が一対保存されている。 | |
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蚕桑駅(こぐわえき)は、山形県西置賜郡白鷹町高玉にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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駅舎内と駅舎の外(ホーム)に展示されている機関車の模型。 | |
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蚕桑駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅。かつては相対式ホームを持ち列車の行き違いが可能で、駅の前後で線路がS字カーブになっている。廃止された下りホーム跡には防雪林が設けられている。また、赤湯方から分岐する形で駅舎側に側線が設けられていた。駅舎改築と周辺整備が行われた現在は側線跡は駐車場となったが、ホームの一部が残っている。 | |
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蚕桑駅 - 鮎貝駅間の県道9号線横断する橋梁。 | |
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蚕桑駅 - 鮎貝駅間の橋梁。 | |
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蚕桑駅 - 鮎貝駅間の第2横田尻踏切より撮影。 | |
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蚕桑駅 - 鮎貝駅間の橋梁。日本国有鉄道1975年 KS-14 WTGC 416-7 川田工業富山工場。 | |
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鮎貝駅(あゆかいえき)は、山形県西置賜郡白鷹町鮎貝にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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鮎貝駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅。 | |
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鮎貝駅 - 四季の郷駅間の第2鮎貝踏切より撮影。 | |
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四季の郷駅(しきのさとえき)は、山形県西置賜郡白鷹町鮎貝にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。 | |
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四季の郷駅構造 は単式ホーム1面1線の地上駅。バリアフリーのためスロープが設けられている。 | |
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四季の郷駅 - 荒砥駅間の第4鮎貝踏切より撮影。 | |
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四季の郷駅 - 荒砥駅間の壇廻橋梁。 | |
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四季の郷駅 - 荒砥駅間の最上川橋梁。 | |
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最上川橋梁を渡るYR-880形。 | |
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「最上川橋梁」通称「荒砥鉄道橋」は「ダブルワーレントラス」という形式の錬鉄製の橋で東海道線で役目を終えたものを利用した物で、大正12年に旧国鉄永井線に転用されました。設置されてからは、昭和42年の羽越水害にも耐え、残ってきました。厳しい風雪、水害、そして列車の重みに耐え、現役の鉄橋として活躍する荒砥鉄道橋は、日本の近代土木遺産として大変貴重な物となっています。 | |
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四季の郷駅 - 荒砥駅間の山形鉄道フラワー永井線。 | |
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荒砥駅(あらとえき)は、山形県西置賜郡白鷹町大字荒砥甲にある山形鉄道フラワー長井線の駅である。荒砥駅構造は単式ホーム1面1線の地上駅。 社員配置駅(早朝夜間・土日祝駅員不在)。出札窓口(営業時間9:00~18:00、土日祝休業)設置。 「2003年4月にリニューアルオープンした新駅舎」として、東北の駅百選に選定された。 | |
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YR-880形(882 - 888 7両)新潟鐵工所製の軽快気動車(NDC)で、1988年の開業時に6両、1990年に2両が増備された。18m級車体の両運転台車で、ワンマン運転用設備を備えている。エンジンは、DMF13HS(250PS/2000rpm)を1基搭載し、冷房装置は、機関直結式である。882 - 886はセミクロスシートでトイレ付き、887、888はロングシートのトイレなしである。定員は、いずれも120名(座席60名)。路線名のフラワー長井線にちなんで「フラワーライナー」の愛称が付されており、各車に沿線市町村、国県の花のイラストが描かれている。882号から順に、さくら(日本)、あやめ(長井市)、べにばな(山形県)、ダリア(川西町)、きく(南陽市)、あずましゃくなげ(米沢市)、ひめさゆり(飯豊町)。 | |
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YR-887。 | |
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YR-887車内。 | 当駅の構内脇にはフラワー長井線の車両基地が隣接しており、YR-880型7両が配置されている。 |
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荒砥駅は終着駅である。 | |
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