ローカル線の旅 南海鋼索線(高野山ケーブル)

更新日時 2011年11月28日

 南海鋼索線(高野山ケーブル)は、和歌山県伊都郡高野町にある南海高野線の終点極楽橋駅から霊峰高野山の玄関口である高野山駅までを結ぶ、南海電気鉄道のケーブルカー路線。「高野山ケーブル」と通称される。2両連結の車両(コ11・21形)が最大568.2‰の勾配を往復している。極楽橋駅では高野線の列車と、高野山駅では金剛峯寺などがある高野町の中心部とを結ぶ南海りんかんバスの路線バスと接続している。2006年7月1日からは全線でPiTaPaとICOCAが使用できるようになった。ケーブルカーでICカード乗車券が使えるのは、日本全国でここだけである。
路線データ
路線距離(営業キロ):0.8km 方式:単線2両交走式 軌間:1067mm
駅数:2駅(起終点駅含む) 高低差:330m
 極楽橋駅(ごくらくばしえき)は、和歌山県伊都郡高野町大字高野山国有林第8林班にある、南海電気鉄道の駅である。駅の標高は538mである。
 高野線と南海鋼索線(高野山ケーブル)両線の駅舎は川を挟んで両岸にあり改札内の連絡橋で結ばれている。
 高野線は当駅が終点、鋼索線は当駅が起点である。同様の駅に箱根登山鉄道強羅駅があるが、当駅は両線の軌間(1,067mm)は同じであるが、線路は繋がっていない。高野線と鋼索線の乗り換えのために作られた駅で、周辺には駅以外の建物が見当たらない。券売機は設置されておらず、乗車券は改札窓口で購入する。改札口および出口は狭くこぢんまりしているが、自動改札機(PiTaPa・ICOCA対応)は設置されている。
南海鋼索線高野山駅方向を見る。 289.5‰の勾配標。
304.5‰の勾配標。 南海鋼索線の橋梁。
318.8‰の勾配標。 333.1‰の勾配標。
347.1‰の勾配標。 350.8‰の勾配標。
390.4‰の勾配標。 405.1‰の勾配標。
南海鋼索線のすれ違い場所。
438.1‰の勾配標。 455.1‰の勾配標。
472.0‰の勾配標。 490.7‰の勾配標。
501.0‰の勾配標。 519.1‰の勾配標。
536.3‰の勾配標。 551.6‰の勾配標。
高野山駅が最大勾配の568.2‰の勾配。階段下に勾配標がある。
 高野山駅(こうやさんえき)は、和歌山県伊都郡高野町大字高野山国有林第9林班ノはにある、南海電気鉄道鋼索線の駅。駅の標高は867m。
 高野山駅構造は頭端式2面1線の階段状のホームである。駅舎は1928年完成の木造2階建て。洋風建築を基調とする外観で、高野山の玄関駅らしい寺院風の宝形造の屋根を持つ。1階がコンコース、2階が待合室である。待合室には展望室があり、また高野線の歴代車両の写真などが飾られている。この駅舎は2005年に南海電気鉄道鋼索線高野山駅駅舎として国の登録有形文化財に登録された。2つのホームは、乗車用と降車用に分かれており、それに対応して、改札口も入口と出口が別になっている。
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