更新日時 2014年02月02日
寝台特急あけぼのは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が上野駅 - 青森駅間を東北本線・高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線を経由して運行する寝台特急列車である。「あけぼの」は、1970年10月1日に上野駅 - 青森駅間を東北本線・奥羽本線経由で運行開始した定期寝台特急列車。その後1973年10月1日のダイヤ改正で上野駅 - 秋田駅間に1往復、1982年11月15日の東北・上越新幹線開業によるダイヤ改正で上野駅 - 青森駅間に1往復、それぞれ増便され最盛期には毎日3往復(上野駅 - 青森駅間2往復、上野駅 - 秋田駅間1往復)が運行されていた。しかし1988年3月13日の青函トンネル開業ダイヤ改正時に1往復減便され、さらに1990年9月1日の山形新幹線着工により1往復が列車名を「鳥海」に変更のうえ高崎線・上越線・信越本線・羽越本線経由とされ、残る1往復も経路を東北本線、陸羽東線および奥羽本線経由とされた。さらに1997年3月22日の秋田新幹線開業に伴って東北本線、陸羽東線および奥羽本線経由の「あけぼの」は廃止となり、高崎線、上越線、羽越本線および奥羽本線経由の「鳥海」が「あけぼの」に改称されて現在に至る。運行本数は毎日1往復。乗車率はJR東日本秋田支社によると2009年度は60%、2010年4月以降も上向き傾向となっており、根強い人気が存在する。JR東日本が12月20日、2014年3月15日のダイヤ改正で、「あけぼの」の廃止(臨時列車化)を公式発表した。 | |
停車駅 上野駅 - 大宮駅 - 高崎駅 - (新津駅) - (新発田駅) - 村上駅 - あつみ温泉駅 - 鶴岡駅 - 余目駅 - 酒田駅 - 遊佐駅 - 象潟駅 - 仁賀保駅 - 羽後本荘駅 - 秋田駅 - 八郎潟駅 - 森岳駅 - 東能代駅 - 二ツ井駅 - 鷹ノ巣駅 - 大館駅 - 碇ケ関駅 - 大鰐温泉駅 - 弘前駅 - 新青森駅 - 青森駅 ( )は上り列車のみ客扱いの停車をする。 |
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寝台特急あけぼの電光掲示板。 | |
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21時に寝台特急あけぼの入線です。 | |
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使用車両は24系客車で青森車両センター所属車が使用されている。1980年に20系客車を置き換えた際に「あけぼの」に投入された車両は24系24形であったが、1982年の「ゆうづる」削減に伴う「あけぼの」増便(2往復から3往復に増便)により「あけぼの」3・4号(上野駅 - 青森駅間)に24系25形編成が投入され、「北斗星」運行開始の1988年3月まで使用された。2002年の「はくつる」廃止と2012年の「日本海」定期運行終了以降は、同列車に使用されていた3本金帯を巻いたオハネフ25形およびオハネ25形が編成に組み込まれることが多くなっており、白帯の24系24形、金帯の24系24形および25形の混成編成で運行されている。 | |
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特急「あけぼの」のサボ。 | オハフネ25 205。 |
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オハネ25 220。 | オハフネ24 21。 |
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オハネ24 555。 | スロネ24 552。 |
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オハフネ24 8。 | カニ24 109。 |
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牽引機関車はEF64形電気機関車1000番台の1053(長岡車両センター所属)上野駅 - 長岡駅間を担当。上越線での走行のために設計されたともいえ、北陸が廃止された2010年3月13日のダイヤ改正より牽引を受け持つこととなった。(2009年改正から2010年改正までは同形の0番台が担当) | |
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開放式B寝台は、2 - 4号車と9 - 10号車にある。なお、下り羽後本荘駅 → 青森駅間は立席特急券で、上り青森駅 → 羽後本荘駅間は指定席特急券で利用できる。ただし、利用できる車両は上りは4号車のみである。このため4号車の夜行区間の寝台券は羽後本荘駅以南の区間のみの利用に限って販売されている。下りは羽後本荘駅 - 大館駅間は4号車のみ、大館駅 - 青森駅間は3・4号車となっている。 | |
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開放式B寝台。 | |
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B寝台個室「ソロ」。 | ゴロンとシート。 |
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B寝台個室「ソロ」は、5・6号車にそれぞれ28部屋。2段構造で、寝台定員は1名。補助ベッドはない。個室番号は、1階が1・3・5 - 25・27番(奇数番)、2階が2・4・6 - 26・28番(偶数番)となる。個室の扉にはテンキー式の錠が設置されており、利用する旅客が任意の暗証番号を設定して使用する。「北斗星」「北陸」などと異なり、通路が車両中央にあるタイプ。上段の個室へ登る階段は個室の外にあるため、下段の個室内への張り出しはほとんどないが、上・下段とも個室内で着替えなどのために直立することができる場所はない。また、上・下段とも寝台使用中は床が露出せず(折りたたみ式の座面を展開するとその下に隠れる)、特に寝台使用中は寝台以外の空間がないなど、北斗星のソロと比較して居住性は低い。しかし、開放式B寝台と同額で個室を利用できるので、非常に人気が高い。なお、上段は曲面のスライド式窓カーテンとなっており晴れている日であれば寝台使用中に満天の星空を満喫できるが、座席として使用する際の足をつけるスペースが極めて狭いという難点がある。対して下段は地面に足をつけるスペースが上段よりも比較的広くて落ち着ける空間となっている。また、下段の個室は乗車時すでに寝台が展開された状態になっておりシーツも敷いてあるが、上段の個室は旅客自身で座面を展開して寝台を構成しシーツを敷く必要がある。これは上段の個室で寝台を構成すると、個室への出入りが非常に困難になる(座面を展開すると入口のおよそ半分を支障する)という構造上の問題もある。 | |
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A寝台「シングルデラックス」(7号車)は、全11室の1人用個室である。室内にはビデオモニターや、BGM装置が設置されている。ビデオモニターではビデオが放映されているが、機器の老朽化に伴い2011年9月30日出発の列車をもってサービスを終了した。基本的には映画が放映されており、2つのチャンネルから選べるようになっている。また補助ベッドが設けられ2名で使用することが可能である。2名で使用する場合、1人当たりの寝台料金はシングルツインと同額となる。また、トイレ側1室を除いてベッドと反対側の壁の仕切(コネクトドア)が開閉できるようになっており、1番個室以外は最大4名で利用することができる(2番・3番、4番・5番、6番・7番、8番・9番、10番・11番)。かつては磁気式カードキーが備えられていたが、その後改造し「ソロ」同様テンキー式の錠に変わっている。 | |
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100V電源は洗面台に1ヶ所しかありません。 | このタイプの紙コップ懐かしいですね。 |
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余目駅の駅名標。 | 八郎潟駅の駅名標。 |
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鯉川駅の駅名標。 | 森岳駅の駅名標。 |
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北金岡駅の駅名標。 | 東能代駅の駅名標。 |
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二ツ井駅の駅名標。 | 鷹ノ巣駅の駅名標。 |
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大館駅の駅名標。 | 大鰐温泉駅の駅名標。 |
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EF81形電気機関車(青森車両センター所属)長岡駅 - 青森駅間を担当。かつては全区間を担当していたが、上越線での空転が多いうえに高崎線・上越線の乗務運転士が運転しにくいという問題があった。このため2009年3月14日のダイヤ改正により、担当区間が長岡駅 - 青森駅間に短縮された。 | |
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EF81 136を切り離します。 | |
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変わって、DE10 1122が構内の入替を担当。 | |
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DE10 1122。 | スーパー白鳥とあけぼの。 |
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DE10 1122に牽引され車庫に向かいます。 | |
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ENR-1000形排雪用モーターカー。 | 701系電車。 |
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