更新日時 2021年11月18日

 八ッ場ダム(やんばダム)は、利根川の主要な支流の一つである吾妻川中流部、群馬県吾妻郡長野原町川原湯地先に建設された多目的ダム。2020年(令和2年)4月1日より運用を開始した。形式は重力式コンクリートダムで高さは116 m。国土交通省関東地方整備局が事業主体である。ダム湖は八ッ場あがつま湖と命名され神奈川県を除く関東1都5県の水がめ・利根川上流ダム群の一つとなる。吾妻川流域の多目的ダム建設計画は、1949年(昭和24年)に経済安定本部の諮問機関である治水調査会の答申に基づき建設省(現・国土交通省)によって手掛けられた「利根川改訂改修計画」において、1952年(昭和27年)に発表された。利根川に10箇所のダムを建設する利根川上流ダム群計画に準拠しており、カスリーン台風級の水害から東京および利根川流域を守ることが目的とされた。ダム本体工事は2009年の政権交代による影響を受けて入札が延期されたが、ダム地点を干上がらせて本体工事を行えるようにするために川の水をトンネルに迂回させる仮排水トンネル工事(転流工)は、計画より1年遅れて2008年(平成20年)に始まった。また、ダム本体の概略設計は2005年(平成17年)に実施済みであり、更に精度を上げた実施設計が2006年(平成18年)に実施された。2014年(平成26年)8月7日、国土交通省関東地方整備局は一般競争入札で清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステム3社JVが本体工事を342億5000万円で落札したと発表し、2019年度の完成を目指すとした。2015年(平成27年)1月21日、本体工事開始。同年2月7日、本体工事起工式。2019年(令和元年)10月1日から試験湛水開始。2020年(令和2年)3月31日完成・4月1日運用開始。最終的な事業費は5320億円に達した。ダム併設の八ッ場発電所については、翌2021年(令和3年)4月より運用を開始した。
 長野原草津口駅(ながのはらくさつぐちえき)は、群馬県吾妻郡長野原町長野原にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)吾妻線の駅。特急「草津」が発着する長野原町の中心駅で、草津温泉の最寄り駅となっている。地上駅。3階建ての駅舎がある。社員配置駅であるが、指定券類はもしもし券売機Kaeruくん(営業時間:6:00〜22:00)により発売される。駅舎の2階に改札口があり、自動券売機の他、売店・自動販売機・待合室・トイレなどがある。ホームは島式1面2線。駅構内には留置線が設けられている。駅舎(南側)とは跨線橋で連絡している。(2009年10月11日撮影)
長野原駅前大橋。(2009年10月11日撮影)
長野原駅前大橋から見る吾妻川。井桁組擁壁の護岸工事が進んでいる。(2009年10月11日撮影)
長野原めがね橋。 長野原駅前大橋。
吾妻線の付け替え路線の第三吾妻川橋梁。(2009年10月11日撮影)
 第三吾妻川橋梁は構造的には、PC下路桁を二本のコンクリート充填鋼管アーチで吊る形式で、一般部はケーブルで吊り中央部は逆ハの字のトラス要素で吊っている。 景観的には第三吾妻川橋りょうの近くにある道路橋のニールセンとダム事業全体としてのコンセプトにあった形式となっており、湖水面に写ったクラウン状の表情はこれまでにない日本の代表的な橋。 (2009年10月11日撮影)
弁天橋から見た吾妻川の風景。(2009年10月11日撮影)
国道145号線の付け替え工事が進む。 湖面3号橋。
 八ッ場ダム湖面3号橋(丸岩大橋)は,ダム建設予定地から吾妻川の上流 5km の群馬県長野原町に、国道 145号の付け替えのため湖面橋として建設される5径間連続のPCラーメン橋です。4橋脚のうち中間の P2,P3 橋脚は高さ約 70mの上から 1/3 の位置で分岐したY字形構造です。橋脚の中心間隔は最大で 110mですが、Y脚構造とすることにより主桁高を低くすることが可能となり、構造的にも景観的にも優れたものとなっています。(2009年10月11日撮影)
丸岩大橋。台風19号の影響で湛水試験の水位が1日で約54m上昇(2019年10月13日撮影)
不動大橋(2019年10月13日撮影)
不動大橋の名称にもなった不動の滝(2019年10月13日撮影)
湖面2号橋。川上側から撮影。 帽子のような岩が見える。
 八ツ場ダム建設で長野原町林地区と川原湯地区を結ぶ「八ツ場ダム湖面2号橋」(仮称)は高さ100メートルほどの橋脚が建ち並ぶ。完成すると590メートルの長さの橋になり、満水になると橋脚の半分以上を覆う。鋼・コンクリート複合トラス橋は、従来の PC 箱桁橋のウェブを鋼管トラスとした構造で、次のような特徴があります。自重の軽減(10%)により、上部構造だけでなく下部構造への負担を低減しますウェブの施工が簡略となることにより、省力化・工期短縮が可能となります。ウェブがトラス構造となることにより透明感が増し、景観面の向上につながります。(2009年10月11日撮影)
八ッ場大橋でバンジージャンプを期間限定で行っている(2019年10月06日撮影)
八ッ場大橋でバンジージャンプを期間限定で行っている(2019年10月06日撮影)
八ッ場大橋から旧吾妻線のトラス橋・道路橋を見る(2019年10月06日撮影)
工事中の湖面2号橋。
(2009年10月11日撮影)
 上湯原橋。八ッ場ダムが完成すると水没予定だった。(2009年10月11日撮影)
上湯原橋から見る吾妻川の風景。(2009年10月11日撮影)
湖面2号橋川下側から撮影。 湖面2号橋完成予想図。
八ッ場ダムの下流側から撮影(2019年09月30日撮影)
台風19号の影響で湛水試験の水位が1日で約54m上昇(2019年10月13日撮影)
八ッ場茶屋。(2021年09月05日撮影)
八ッ場ダムのダム湖側堤体(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダムの管理棟(2021年09月05日撮影)
八ッ場ダムの堤頂を左岸より見る(2021年09月05日撮影)
八ッ場ダムの右岸リムトンネル(2021年09月05日撮影)
八ッ場ダムの左岸リムトンネル(2021年09月05日撮影)
八ッ場ダムのの堤頂を右岸より見る(2021年09月05日撮影)
八ッ場ダムのダム湖右岸側より堤体を見る(2021年09月05日撮影)
八ッ場ダムの島が水位が低下して陸続きになってりう(2021年09月05日撮影)
八ッ場ダムのダム湖(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダムの下流側(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダムのエレベーターB3階(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダムのB3階通路(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダム下流管理橋(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダム下流管理橋から見る下流側(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダム下流管理橋から見る堤体(2021年10月03日撮影)
堤体の排水トンネル?出口に生えている草(2021年10月03日撮影)
(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダム下流管理橋(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダムの排水設備(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダムの排水設備(2021年10月03日撮影)
吾妻峡八ッ場駅(2021年10月03日撮影)
吾妻峡八ッ場駅の自転車トロッコ(2021年10月03日撮影)
吾妻峡八ッ場駅の自転車トロッコ(2021年10月03日撮影)
吾妻峡八ッ場駅の自転車トロッコ(2021年10月03日撮影)
吾妻峡八ッ場駅の自転車トロッコ(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダムの排水路(2021年10月03日撮影)
八ッ場ダムの上流側。(2019年09月30日撮影)ユーチューブ動画リンク(2020年01月04日撮影)
台風19号の影響で湛水試験の水位が1日で約54m上昇(2019年10月13日撮影)
八ッ場ダムの上流側。八ッ場大橋下側まで水没予定。(2019年09月30日撮影)
八ッ場ダムの上流側。水没前のダムの内側(2019年09月30日撮影)
台風19号の影響で湛水試験の水位が1日で約54m上昇(2019年10月13日撮影)
八ッ場ダムの非常用洪水吐き(クレストラジアルゲート)(2019年10月13日撮影)
八ッ場ダムの予備ゲート(2020年01月040日撮影)
八ッ場ダムの予備ゲート(2019年09月30日撮影)
八ッ場ダムの湛水試験を開始し水位が上がってきた。(2019年10月06日撮影)
八ッ場ダムの予備ゲートを閉めた(2019年10月06日撮影)
八ッ場ダムの水没予定の上流側(2019年10月06日撮影)
八ッ場ダムの湖水に水没予定の旧吾妻線跡(2019年10月06日撮影)
八ッ場ダムの湖水に水没予定の旧吾妻線跡(2019年10月06日撮影)
八ッ場ダム広報センター やんば館。(2009年10月11日撮影)
八ッ場ダム周辺の3D模型。 八ッ場ダム周辺の地図。
八ッ場ダム周辺の水没エリア地図 やんば館の展示。
 八ッ場ダム工事事務所では、水没する長野原地域の方々のご苦労と、八ッ場ダムの役割や現状についてご理解いただくために、平成11年4月に八ッ場ダム広報センター『やんば館』を開設いたしました。平成20年6月1日現在、累計来場者数は、21万1083人となっています。(2009年10月11日撮影)
水没予定だった栄橋。 栄橋と湖面2号橋。
栄橋から見た吾妻川下流方面。 川原湯岩脈
 岩脈は、地下深所からマグマが脈状に侵入し冷え固まったものである。ここでは2本みられ、いずれも吾妻川を横断し、国道145号線の通る北側の崖まで連続する。下流側の岩脈は「昇竜岩(しょうりゅうがん)」と呼ばれ、幅約3b、延長約300b、ほぼ垂直に立っている。上流側のものは「臥竜岩(がりゅうがん)」と呼ばれ、幅約10b、延長約700b、斜めに傾いている。岩脈の岩質は、1〜3_の輝石が黒く目立つ輝石安山岩で、約1_大の長石も多く肉眼で認められる。岩脈の伸びの方向と直角に柱状節理が入り、一見して周囲の岩石と異るものであることがわかる。岩脈は、火山活動と変質作用によって形成した変質安山岩ないし変質凝灰角礫岩に貫入しているが、これらも岩脈も今から約1000万年前(新第三紀・中新世)に形成したものである。 (国指定天然記念物が水没予定だった)(2009年10月11日撮影)
八ッ場ダム中止問題がおきてから、連日の見学者で国道145号線は大渋滞です。(久森隧道付近)
町営の温泉です。町外の人は300円の入浴料が必要です。(2009年10月11日撮影)
現在地は水没予定だった。 川原湯温泉駅。ローカル線の旅 吾妻線リンク
 川原湯温泉駅(かわらゆおんせんえき)は、群馬県吾妻郡長野原町川原湯にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)吾妻線の駅である。当駅舎は吾妻線内で唯一残る木造駅舎である。特急「草津」停車駅。八ッ場ダムが完成すると、当駅を含む川原湯地区一帯がダムの底に沈む予定であった。それに伴い、線路の付け替えおよび駅の移設が行われ、「新川原湯温泉駅(仮称)」として新設される予定。(2009年10月11日撮影)
吾妻線の鉄橋(付け替え予定の旧線)と吾妻川。(2009年10月11日撮影)
瀧見橋。 瀧見橋から見る滝。
瀧見橋から吾妻川上流方向を見る。 瀧見橋から吾妻川下流方向を見る。
現在の位置は八場ッダムのダム本体建設予定地。(2009年10月11日撮影)
岩盤に穴が開いている。迂回の水路か?(2009年10月11日撮影)
八場ッダムのダム本体建設予定地。(2009年10月11日撮影)
八場ッダムの下流の吾妻川の風景。(吾妻渓谷)(2009年10月11日撮影)
八場ッダムの下流の吾妻川の風景。(吾妻渓谷)(2009年10月11日撮影)
八場ッダムの下流の吾妻川の風景。(吾妻渓谷) 鹿飛橋。
鹿飛橋から吾妻川上流方向を見る。 鹿飛橋から吾妻川下流方向を見る。
吾妻川上流方向を見る。(吾妻渓谷) 吾妻川下流方向を見る。(吾妻渓谷)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『長野原町・東吾妻町』を掲載」
八ッ場ダム(やんばダム)