更新日時 2017年08月24日

富山市 小口川ダム
 小口川ダム(おぐちがわダム)は、富山県富山市、一級河川・常願寺川水系小口川に建設されたダム。高さ72メートルの重力式コンクリートダムで、北陸電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・有峰(ありみね)第三発電所に送水し、最大2万キロワットの電力を発生する。昭和30年代、北陸電力は常願寺川有峰発電計画 (JAP) を推進。常願寺川水系和田川の源流に有峰ダムを完成させ、戦後の復興と高度経済成長を支えた。昭和50年代になると冷房の普及により、夏期の昼間に消費される電力量が増大。これをまかなうべく、北陸電力は既存の有峰ダム再開発事業に着手した。昭和30年代における開発では、有峰ダムから和田川右岸に沿って水路を伸ばし、まず和田川第一発電所・和田川第二発電所で合計最大13万8,000キロワット(現在14万9,000キロワット)の電力を発生。さらに和田川第二発電所の放流水を新中地山ダムで再度取水し、新中地山発電所にて最大7万3,000キロワット(現在7万4,000キロワット)の電力を発生させていた。これを右岸ルートと呼ぶ。これに対して今回増設される左岸ルートは、有峰ダム左岸に増設する取水口から和田川左岸に沿って水路を伸ばし、有峰第一発電所・有峰第二発電所で合計最大38万キロワット(現在38万5,000キロワット)の電力を発生するものである。
小口川ダム
ダム型式:重力式コンクリートダム
堤高:72.0m
堤頂長:245.0m
堤体積:250,000立米
流域面積:251.1ku
湛水面積:11.0ha
総貯水容量:2,718,000立米
有効貯水容量:1,469,000立米
利用目的:発電
事業主体:北陸電力
電気事業者:北陸電力
発電所名(認可出力)
有峰第三発電所 (20,000kW)
施工業者:
前田建設工業・真柄建設
着工年/竣工年:1977年/1981年
@小口川ダム下流に展示されている、ジョンソンバルブ。ここに展示してあるバルブは、英国製、昭和6年に小口川第三発電所建設の際、水圧鉄管上部に据付られ、半世紀にわたって水の通水及び断水用の弁として働いてきたものです。平成5年の全面改修工事に合わせて老朽化のため、取り替えました。
@小口川ダム下流に展示されている、ジョンソンバルブの一部?
@小口川ダム下流に展示されている、断水用の弁。
@小口川ダム下流に展示されている、配管。
@小口川ダムの小口川記念館。
@小口川ダム下流の小口川神社。
@小口川ダムの下流側。
A小口川ダムの堤頂に繋がる隧道内の横穴。
A小口川ダムの脇の隧道は天井部から大量の漏水が流れ出ている。
A小口川ダムの堤頂に繋がる隧道内の横穴。この隧道は信号機式なので、横穴から出る信号機が着いている。
B小口川ダムの堤頂に繋がる隧道内の横穴内部から堤頂方向を見る。
B小口川ダムの堤頂に繋がる隧道内の横穴。ダム側より見る。
B小口川ダムの堤頂。
堤頂長:245.0m
B小口川ダムの堰堤。
B小口川ダムのダム湖。
総貯水容量:2,718,000立米
有効貯水容量:1,469,000立米
C小口川ダムのダム湖。
総貯水容量:2,718,000立米
有効貯水容量:1,469,000立米
D小口川ダムのダム湖。
総貯水容量:2,718,000立米
有効貯水容量:1,469,000立米
D北陸電力有峰第二発電所。
祐延ダムと有峰ダムの間の林道(祐延ダムから1km位)で小熊を目撃した。有峰ダムの帰りも同じ場所に小熊がいたので、この辺は熊の生息地と思われる。単独で徒歩での探索はお勧め出来ない。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『富山市』を掲載」