更新日時 2017年11月03日

富山市 神通川第二ダム
 神通川第二ダムは、富山県富山市、一級河川・神通川水系神通川に建設されたダム。高さ40mの重力式コンクリートダムで、北陸電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・神通川第二発電所に送水し、最大4万Kwの電力を発生する。1951年(昭和26年)、北陸電力が発足して初めてとなる大規模な水力発電開発が神通峡において行われた。かつて日本発送電が着手し、中断した寺津発電所計画を継承し、修正を加えたものが神通川第一発電所および神一ダムである。その下流に神二ダムを建設することが計画された。神二ダム直下右岸の神通川第二発電所は、カプラン水車を採用する2台の水車発電機を設置し、合計最大4万Kwの電力を発生できる。神二ダムの建設は1952年(昭和27年)9月に着工し、1954年(昭和29年)2月に1号発電機が、同年3月に2号発電機が運転を開始した。神二ダムの当初の目的は、神通川第一発電所の逆調整であった。神通川第一発電所は電気の多く消費される時間帯に集中して発電するため、発電所の出力調整に伴って河川の増水・減水が繰り返される。これを神二ダムで吸収し、下流における利水やレジャーへの悪影響を抑える必要があった。その後、神二ダムから4km下流に建設する神三ダムによって逆調整を行うことが計画されたことで、神通川第二発電所の運用が見直される。逆調整のためには出力を一定に保たなければならなかったところ、神通川第一発電所と連携した出力調整が可能になった。
@神通川第二ダム
ダム型式:重力式コンクリートダム
堤高:40.0m
堤頂長:336.8m
堤体積:107,000立米
流域面積:2060.0ku
湛水面積:67.0ha
総貯水容量:8,663,000立米
有効貯水容量:3,141,000立米
利用目的:発電
事業主体:北陸電力
電気事業者:北陸電力
発電所名(認可出力)
神通川第二発電所(40,000kW)
施工業者:前田建設工業
着工年:1952年
竣工年:1953年
@神通川第二ダム。
@神通川第二ダムの神通川第二発電所。
@神通川第二ダム。
A神通川第二ダムの右岸取水口。
A神通川第二ダムの堤頂。
堤頂長:336.8m。
A神通川第二ダムのダム湖。
B神通川第二ダムの堤頂。
堤頂長:336.8m。
B神通川第二ダム右岸の流木を取り払う設備。
B神通川第二ダム右岸の取水口。
B神通川第二ダムの洪水吐きゲート。
B神通川第二ダムの神通川第二発電所。発電所建物上部に門形のクレーンが設置されている。発電機棟を搬入・交換等する設備。どれくらいの頻度で発電機等を交換するのでしょうね?交換時に大型のクレーンを呼んだ方が安そうですが?つり上げ荷重が5t以上だと思うので、定期検査費用も馬鹿にならないと思います。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『富山市』を掲載」
出典: 北陸電力株式会社