更新日時 2018年10月28日
平ダムは、長野県東筑摩郡生坂村と長野市大岡(旧・更級郡大岡村)との境、信濃川水系犀川に建設されたダム。高さ19.5メートルの重力式コンクリートダムで、東京電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・平発電所に送水(許可使用水量130立米/s)し、最大1万5600Kwの電力を発生する。 戦後、松本盆地から長野盆地へと流れる犀川における水力発電事業として水内ダムおよび水内発電所を継承した東京電力は、1954年(昭和29年)に水内ダム下流で笹平ダム・小田切ダムを完成させた。同年、水内ダム上流でも水力発電所ならびにダム新設に向け水利権を取得した東京電力は、1955年(昭和30年)より平ダム・平発電所の建設に着手。完成した平発電所は1957年(昭和32年)11月11日より運転を開始した。完成当時の平発電所は発電所内に運転員が常駐する有人発電所であったが、1964年(昭和39年)の生坂ダム・生坂発電所完成を期に無人化され、生坂発電所からの遠隔操作にて運転されるようになった。現在では長野市信州新町にある犀川総合制御所より平発電所を含む犀川5発電所を遠隔操作している。 | |
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@平ダム。5門ある巨大な水門が支配する平ダム。 平成18年7月豪雨、2006年7月15日から7月24日にかけて南九州や北陸地方、長野県、山陰地方などを襲った梅雨前線に伴う記録的な豪雨で5門の水門が全開して放流した。 |
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@平ダムの下流側。 |
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A東京電力の平発電所。最大1万5600Kwの電力を発生する。完成当時の平発電所は発電所内に運転員が常駐する有人発電所であったが、1964年(昭和39年)の生坂ダム・生坂発電所完成を期に無人化され、生坂発電所からの遠隔操作にて運転されるようになった。現在では長野市信州新町にある犀川総合制御所より平発電所を含む犀川5発電所を遠隔操作している。2007年(平成19年)3月14日、東京電力は平発電所において河川から不当に水を取り入れ、飲料水や発電用水車の冷却水などに利用していた事実を明らかにした。河川から発電目的以外の水を取り入れる許可は1956年(昭和31年)7月16日に得ていたが、1959年(昭和34年)3月31日をもって失効したにもかかわらず、更新手続きがなされないまま以後発覚に至るまで取水を行っていたというものである。 |
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B平ダムのダムの放流による増水注意看板。 |
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C平ダムの吊り上げよう設備。 |
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C平ダムの自走できる吊り上げ用のクレーン。 |
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C平ダムの自走できる吊り上げ用のクレーンレール。 |
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D平ダムの堤頂を走行する台車。何用の台車だろうか? |
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D平ダムの堤頂を走行する台車のターンテーブル。クレーン下に潜り込む? |
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E平ダムのダム湖。 |
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