更新日時 2019年06月18日
水窪ダムは山形県米沢市、一級河川・最上川水系刈安川(かりやすがわ)に建設されたダムである。農林省(現・農林水産省)東北農政局が建設したかんがい用ダムで、現在は米沢平野土地改良区が受託管理を行っている。高さ62メートルのロックフィルダムで、米沢平野のかんがい用水補給に加え米沢市などへの上水道供給と米沢市内の工業団地へ工業用水道を供給する多目的ダムである。ダムによって形成された人造湖は豊饒の湖と命名された。ダムの型式は中央土質遮水壁型ロックフィルダム、高さは62m。総貯水容量は31百万tと最上川水系のダムとしては有数の規模を誇る貯水池を有する。最大の目的はかんがいである。ダムの直下流に万世分水工・東西分水工を設けて米沢盆地の約9,040haに農業用水を供給する。また、羽黒川と大小屋川に取水ぜきを設けて水窪ダム貯水池に導水、安定した貯水量の確保を図る。ダムは1975年(昭和50年)に完成したがその後も「国営米沢平野農業水利事業」によるかんがい整備は続けられ、1982年(昭和57年)に全ての事業は完成した。水窪ダムはこのほか上水道と工業用水道の供給も行う。米沢市は人口の増加に伴って上水道の需要が増大していたが、従来から周辺河川の自流水に頼った取水を行っており、渇水時には水不足に陥りやすかった。さらに工業団地の整備と企業誘致によって工業用水道の需要も増大したため、新規の水資源整備が欠かせなくなった米沢市水道局は、その水源を水窪ダムに求めて水窪ダム建設事業に参画した。米沢市をはじめ南陽市、東置賜郡高畠町・川西町の2市2町へ上水道を供給するほか、八幡原工業団地への工業用水供給も行い、ダムから笹野浄水場を経て各地に送水される。こうして水窪ダムはかんがい・上水道・工業用水供給の目的を持つ多目的ダムとなった。 | |
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@水窪ダム右岸からダム湖堤体を見る。 |
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A水窪ダムの取水口。 |
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A水窪ダムの取水口。 |
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A水窪ダムの取水口。 |
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A水窪ダムの取水口。 |
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B水窪ダムの下流側堤体。。 |
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C水窪ダムの堤頂。 |
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C水窪ダムの管理棟。 |
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C水窪ダムの左岸ダム湖側の堤体。 |
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D水窪ダムの洪水吐き。 |
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D水窪ダムの洪水吐き。 |
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D水窪ダムの洪水吐き。 |
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D水窪ダムの洪水吐き。 |
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D水窪ダムの洪水吐き。 |
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