更新日時 2017年05月07日
可部線(かべせん)は、広島県広島市西区の横川駅から同市安佐北区の可部駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。可部駅から旧・河戸駅周辺まで1.6kmの延伸(電化復活、2駅新設)が予定されている。可部駅以北は国により建設された。1968年に国鉄諮問委員会が提出した意見書で、可部駅 - 加計駅間が鉄道としての「使命を終えた」路線、いわゆる赤字83線に挙げられ廃止勧告を受けた一方で、建設は続けられ、翌1969年に三段峡駅までが開通した(新規開業区間は非電化)。その後も日本鉄道建設公団の建設線(今福線)として山陰本線の浜田駅を目指して建設が進められたが、1980年の国鉄再建法の施行により工事は中断され、現在も遺構が残る。2003年には非電化区間の可部駅 - 三段峡駅間が廃止された。なお同区間内には、1954年の布駅 - 加計駅開業により国鉄路線延長が2万kmに達した地点(坪野駅 - 田之尻駅間。坪野寄り500m)が含まれており、位置を示す記念碑だけが取り残されることとなった。 | |
西日本旅客鉄道 可部線(廃線区間) 可部駅 - 河戸駅 - 今井田駅 - 安芸亀山駅 - 毛木駅 - 安芸飯室駅 - 布駅 - 小河内駅 - 安野駅 - 水内駅 - 坪野駅 - 田之尻駅 - 津浪駅 - 香草駅 - 加計駅 - 木坂駅 - 殿賀駅 - 上殿駅 - 筒駅賀 - 土居駅 - 戸河内駅 - 三段峡駅 |
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@可部駅(かべえき)は、広島県広島市安佐北区可部二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅。現在の同線の終着駅である。 | |
@可部駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を持つ地上駅。東側の1・2番線は頭端式である。ICOCA(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)が利用可能。ICOCA対応自動改札機が設置されている。JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅である。直営駅。駅構内には可部線全線の保守・運営を管轄していた可部鉄道部があったが、2006年6月30日をもって廃止された。この組織変更により可部線内の各駅の管理権限は西広島駅に移されていたが、2010年7月1日より当駅が管理駅として可部線内の各駅(横川駅を除く)を再び管轄するようになった。 | |
A可部線の可部駅 - 河戸駅間の廃線跡。(復活予定区間) | |
B可部線の可部駅 - 河戸駅間の廃線跡。(復活予定区間) | |
C可部線の可部駅 - 河戸駅間の廃線跡。(復活予定区間) | |
D河戸駅(こうどえき)は広島県広島市安佐北区亀山1丁目9番にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部駅 - 三段峡駅間)の廃線に伴い、2003年(平成15年)12月1日に廃止された。しかし2013年2月4日に広島市とJR西日本は、2015年春を目標に廃線跡を活用して電化延伸(復活)することに同月1日に合意したと発表し、2016年春の開業を目指すことになった。JR化後初めて廃止路線の復活になる。 | |
D河戸駅構造は単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅であった。駅舎はなくホーム上に簡便な待合所が設けられているだけであるが、入口から待合所寄りに汲み取り式便所があった。現在でも線路を含めて、ほぼそのままの状態で残されているが、駅名標は撤去され、待合所はフェンスで閉鎖されている。 | |
E可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。大毛寺川に架かるガーター橋。 | |
E可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。 | |
F可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。 | |
G可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。16qポストが残る。レールが残るのはここまで。 | |
H可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。路盤が残る。 | |
I可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。16.5qポストと路盤が残る。 | |
J可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。茶臼山隧道の河戸駅側。 | |
K可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。茶臼山隧道の内部。 | |
L可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。茶臼山隧道の今井田駅側。 | |
M可部線の河戸駅 - 今井田駅間の廃線跡。 | |
M今井田駅(いまいだえき)は、広島市安佐北区可部町今井田に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い、2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は1面1線の単式ホームのみを持つ地上駅。無人駅で駅舎はなく、線路の南側に設置されたホームの上に待合所があるだけであった。 | |
N可部線の今井田駅 - 安芸亀山駅間の廃線跡。 | |
O可部線の今井田駅 - 安芸亀山駅間の廃線跡。ここで道路を横断していた。踏切が有ったと思われる。 | |
P可部線の今井田駅 - 安芸亀山駅間の廃線跡。新しい道路造成の為、隧道が閉塞されている。 | |
Q安芸亀山駅(あきかめやまえき)は、広島市安佐北区可部町勝木(かつぎ)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い、2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は1面1線の単式ホームのみを持つ地上駅。無人駅で駅舎はなく、線路の南側に設置されたホームの上に待合所があるだけであった。待合所の裏には「安芸亀山駅」と書かれており、道路側から駅であることが認識できた。 | |
R可部線の芸亀山駅 - 毛木駅間の廃線跡。 | |
S可部線の芸亀山駅 - 毛木駅間の廃線跡。 | |
@可部線の芸亀山駅 - 毛木駅間の廃線跡。 | |
A毛木駅(けぎえき)は、広島県広島市安佐北区安佐町飯室に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い、2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅。無人駅で駅舎はなく、線路の西側に設置されたホームの上に待合所があるだけだった。 | |
B可部線の毛木駅 - 安芸飯室駅間の廃線跡。 | |
C可部線の毛木駅 - 安芸飯室駅間の廃線跡。 | |
D可部線の毛木駅 - 安芸飯室駅間の廃線跡。 | |
E安芸飯室駅(あきいむろえき)は、広島県広島市安佐北区安佐町飯室に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い、2003年(平成15年)12月1日に廃止された。 | |
E安芸飯室駅構造は1面2線の島式ホームと1線の側線(行き止まりの留置線)を持つ地上駅であった。晩年には、可部駅・三段峡駅間で列車交換が可能な駅は加計駅と当駅の2駅のみであった。晩年は無人駅であったが、平屋建ての駅舎がホームの南側にあった。駅舎とホームは下り線を渡る通路で結ばれ、通路はホームの東側に繋がっていた。 | |
F可部線の安芸飯室駅 - 布駅間の廃線跡。26qポストが残る。油木バス停付近。 | |
G可部線の安芸飯室駅 - 布駅間の廃線跡。 | |
H布駅(ぬのえき)は、広島県広島市安佐北区安佐町飯室に存在した西日本旅客鉄道(JR可部線)の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い、2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は相対式ホーム2面2線を持つ地上駅であったが、晩年は上り線(北側)の線路が撤去され、単式ホームとなっていた。駅舎はなく、無人駅であった。また、待合所もあったが、廃止前には既に撤去されていた。 | |
I可部線の布駅 - 小河内駅間の廃線跡。 | |
J可部線の布駅 - 小河内駅間の廃線跡。隧道を発見したが、イバラと雨で濡れている為近づくのを断念。 | |
K可部線の布駅 - 小河内駅間の廃線跡。廃線跡は歩道に転用されている。 | |
L小河内駅(おがうちえき)は広島市安佐北区安佐町小河内に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。また、JRの特定都区市内制度では当駅までが「広島市内」であった。駅構造は島式ホーム1面2線を持つ地上駅であったが、晩年は南側(下り線)が撤去され、単式ホームとなっていた。ホームの南側にコンクリート造り・平屋建ての駅舎があったが無人駅であった。駅舎とホームは下り線を渡る通路で結ばれ、ホームの南側に繋がっていた。 | |
M可部線の小河内駅 - 安野駅間の廃線跡。路盤が残る。 | |
N可部線の小河内駅 - 安野駅間の廃線跡。第1太田川橋梁。 | |
O可部線の小河内駅 - 安野駅間の廃線跡。第1太田川橋梁。 | |
O可部線の小河内駅 - 安野駅間の廃線跡。鹿の巣隧道の小河内駅側。 | |
P可部線の小河内駅 - 安野駅間の廃線跡。鹿の巣隧道の安野駅側。 | |
P可部線の小河内駅 - 安野駅間の廃線跡。第2太田川橋梁。 | |
Q可部線の小河内駅 - 安野駅間の廃線跡。32qポストと線路が残る。 | |
Q安野駅(やすのえき)は、広島県山県郡加計町穴(現在は安芸太田町大字穴)にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。 | |
Q安野駅構造は島式ホーム1面2線を持つ地上駅であったが、晩年は片側の線路は撤去され、単式ホームとなっていた。無人駅であった。「安野花の駅公園」として、ほぼ現役時代の状態で駅舎は保存されている。また、広島色のキハ58系が静態保存されている。 現在、このキハ58では1時間1000円(要予約)で、車内を貸し切りにすることもできる。 | |
R可部線の安野駅 - 水内駅間の廃線跡。第3太田川橋梁。 | |
S可部線の安野駅 - 水内駅間の廃線跡。ここから先は道路に転用されている。 | |
@可部線の安野駅 - 水内駅間の廃線跡。 | |
A可部線の安野駅 - 水内駅間の廃線跡。 | |
B可部線の安野駅 - 水内駅間の廃線跡。第4太田川橋梁。 | |
C可部線の安野駅 - 水内駅間の廃線跡。第4太田川橋梁。 | |
D可部線の安野駅 - 水内駅間の廃線跡。跨道橋。 | |
E水内駅(みのちえき)は広島県佐伯郡湯来町下(現在は広島市佐伯区湯来町下)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。湯来町唯一の駅であったが、可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は島式ホーム1面2線と、南側の線路(下り線)に隣接して1線の側線(行き止まりの留置線)をもつ地上駅であったが、晩年は南側の線路(下り線)と側線は撤去され、単式ホームとなっていた。コンクリート造り・平屋建ての駅舎があったが、無人駅であった。駅舎とホームは下り線を渡る通路で結ばれ、ホームの東側に繋がっていた。 駅跡地は水内駅公園として整備されており、ホームの一部などが残されている。 |
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F可部線の水内駅 - 坪野駅間の廃線跡。 | |
G坪野駅(つぼのえき)は広島県山県郡加計町坪野(現在は安芸太田町坪野)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は1面1線の単式ホームのみを持つ地上駅。無人駅で駅舎はなく、ホーム上に待合所があるだけであった。待合所の西南隅に階段があり、出入口となっていた。 | |
H可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。国鉄2万q標:昭和29年(1954年)3月可部線の布駅〜加計駅間29qを開業して以来、国鉄の総延長が丁度この地点で2万qに達した事を記念して、可部線新線開業の日に国鉄下関工事事務所の手で建てられた。 | |
H可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。第5太田川橋梁。 | |
I可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。第5太田川橋梁。 | |
J可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。第1吉ヶ瀬隧道。坪野駅側。 | |
J可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。第1吉ヶ瀬隧道。田之尻駅側。 | |
K可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。第2吉ヶ瀬隧道。坪野駅側。 | |
K可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。第2吉ヶ瀬隧道。田之尻駅側。 | |
L可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。築堤が残る。 | |
M可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。向光石隧道。坪野駅側。 | |
M可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。向光石隧道。田之尻駅側。 | |
N可部線の坪野駅 - 田之尻駅間の廃線跡。橋梁が残る。 | |
O田之尻駅(たのしりえき)は広島県山県郡筒賀村中筒賀(現在は安芸太田町中筒賀)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は1面1線の単式ホームのみを持つ地上駅。無人駅で駅舎はなく、線路の西側にあるホームの上に待合所があるだけであった。 | |
P可部線の田之尻駅 - 津浪駅間の廃線跡。田之尻隧道の田之尻駅側。 | |
P可部線の田之尻駅 - 津浪駅間の廃線跡。田之尻隧道の津浪駅側。 | |
Q可部線の田之尻駅 - 津浪駅間の廃線跡。 | |
R可部線の田之尻駅 - 津浪駅間の廃線跡。太田川を渡るガーター橋が残る。 | |
S津浪駅(つなみえき)は広島県山県郡加計町(現在の安芸太田町)大字津浪1761番にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅であった。無人駅で駅舎はなくホームの上に待合所があるのみであった。駅名の由来は駅所在地付近の大字から。その由来は地すべり(山津浪)であるとされている。 | |
@可部線の津浪駅 - 香草駅間の廃線跡。 | |
A可部線の津浪駅 - 香草駅間の廃線跡。 | |
B可部線の津浪駅 - 香草駅間の廃線跡。築堤が残る。 | |
C香草駅(かぐさえき)は広島県山県郡加計町加計(現在は安芸太田町加計)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は1面1線の単式ホームのみを持つ地上駅。無人駅で駅舎はなく、線路の東側にあるホームの上に待合所があるだけだった。ホームへは駅の北側にある加計町道から入るようになっていた。 | |
D可部線の香草駅 - 加計駅間の廃線跡。丁川橋梁。人道橋に転用されている。 | |
E加計駅(かけえき)は、広島県山県郡加計町(現在の安芸太田町)にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。旧加計町の中心駅で、可部線北部の拠点駅であった。この駅を始発・終着とする列車が多く、三段峡方面に行く場合もこの駅で乗り換えとなる場合があった。また当駅で乗務員交代があったため、三段峡方面へ直通する列車も長時間停車していた。駅構造は1面2線の島式ホームを持つ地上駅で、島式ホーム1・2番のりばの外側にそれぞれ1線ずつ側線があった。このうち、1番のりば(駅舎側ののりば)外側にある側線は駅舎横の第3種車止めを起点とし、1番線と並行し、当駅可部側で1番線に合流していた。一方、2番のりば外側にある側線は当駅三段峡側に隣接した小さな屋根付き車庫(1編成のみ留置可能)を起点とし、車庫を出たあとすぐに2番線への渡り線を分岐し、2番線と並行し、当駅可部側で2番線に合流していた。なお、当駅には安全側線は設置されていなかった。末期は加計 - 三段峡間がスタフ閉塞のため運転業務を取り扱う社員が終日配置されていた。 | |
F可部線の加計駅 - 木坂駅間の廃線跡。 | |
F加計駅近くにある車庫にキハ28形気動車(キハ28 2394)が保存されている。保存会の手により保存されており、通常は静態保存だが、イベントの時にはエンジンを動かしている。 | |
G可部線の加計駅 - 木坂駅間の廃線跡。コンクリートの高架橋が残る。 | |
H木坂駅(きさかえき)は、広島県山県郡加計町下筒賀(現在は安芸太田町下筒賀)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は1面1線の単式ホームのみを持ち、高い築堤上にあった高架駅。無人駅で駅舎はなく、線路の南側にあるホームの上に待合所があるだけであった。待合所の裏側(南側)の壁には「きさかえき」と書かれていた。 | |
I可部線の木坂駅 - 殿賀駅間の廃線跡。 | |
J可部線の木坂駅 - 殿賀駅間の廃線跡。ここから先は道路に転用されている。 | |
K殿賀駅(とのがえき)は、広島県山県郡加計町(現在の安芸太田町)下殿河内(しもとのごうち)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い、2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は1面1線の単式ホームのみを持ち、高い築堤上にあった高架駅。無人駅で駅舎はなく、線路の南側にあるホームの上に待合所があるだけであった。待合所の裏側(南側)の壁には「とのがえき」と書かれていた。駅名の由来は1954年(昭和29年)8月1日に加計町の一部になった駅付近の村の名称から。村名は村内にある2つの大字である下筒賀と下殿河内から一文字ずつ採って命名された。 | |
L可部線の殿賀駅 - 上殿駅間の廃線跡。堀隧道の殿賀駅側。 | |
L可部線の殿賀駅 - 上殿駅間の廃線跡。堀隧道の上殿駅側。 | |
M可部線の殿賀駅 - 上殿駅間の廃線跡。 | |
N上殿駅(かみとのえき)は広島県山県郡戸河内町中央(現在の山県郡安芸太田町上殿)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。上殿駅と土居駅の間は国道191号と太田川に並行して線路を敷設することは容易な地形だったにもかかわらず、筒賀村民の強い要望もあって線路は南側に曲げられて山県郡筒賀村域を通過するように敷設されていた。駅構造は単式ホーム1面1線のみを持つ地上駅。無人駅で駅舎はなく、線路の北側にあるホームの上に待合所があるだけであった。待合所の裏側(北側)の壁には「かみとのえき」と書かれていた。 | |
O可部線の上殿駅 - 筒駅賀間の廃線跡。太田川を渡るコンクリート橋梁。 | |
Q土居駅(どいえき)は、広島県山県郡戸河内町(現在は安芸太田町)土居に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は単式ホーム1面1線のみを持ち、築堤上にあった高架駅。線路の南側にホームがあった。無人駅で駅舎はなく、ホーム上に待合所があるだけであった。 | |
R戸河内駅(とごうちえき)は、広島県山県郡戸河内町上本郷字中坪780(現在は安芸太田町戸河内字中坪780)に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。可部線非電化区間(可部 - 三段峡間)の廃線に伴い、2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は1面2線の島式ホームを持つ地上駅。当初は交換設備を使用していたが、晩年は加計 - 三段峡間のスタフ閉塞化により実質棒線化され(島式ホームの南側はレールは残されていたがポイントが固定され、構内の信号機はすべて使用停止・消灯)、島式ホームの北側のみ使用されていた。駅舎があり、簡易委託駅であった。駅舎とホームは下り線路と平面交差する通路で結ばれ、東側からホームに上がっていた。 | |
S可部線の戸河内駅 - 三段峡駅間の廃線跡。太田川を渡る橋梁。 | |
@可部線の戸河内駅 - 三段峡駅間の廃線跡。コンクリートの跨道橋。 | |
A可部線の戸河内駅 - 三段峡駅間の廃線跡。 | |
B三段峡駅(さんだんきょうえき)は、広島県山県郡戸河内町(現在の安芸太田町)滝川1738にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。同線の終着駅であったが、可部線の非電化区間の廃線に伴い2003年(平成15年)12月1日に廃止された。駅構造は単式ホーム1面1線を持つ地上駅であった。駅北端の線路終端部分には第4種車止めが設置されていた。また、本線の外側に側線を1本有していたが、両端とも本線から分岐するポイントを含む数メートルの線路が残るのみで、中間の大部分が撤去されており機能していなかった。駅舎は観光地三段峡への入り口駅らしくコンクリート造り二階建てで斜めになった屋根を持つ大きなものであった。この駅は廃止まで簡易委託駅であり、委託駅員がピンク色の常備軟券を販売する出札窓口があった。 | |
Bこの先は未成線の広浜線(今福線)の探索を見てください。 | |
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