更新日時 2010年08月07日

 太平洋石炭販売輸送臨港線(りんこうせん)は、太平洋石炭販売輸送が運営する北海道釧路市の春採駅と同市知人駅を結ぶ貨物専業の鉄道路線である。元々は1925年2月に釧路臨港鉄道により知人 - 春採間で開業した路線で、一時は循環線にする構想もあった。結局循環線にされることはなく、1979年に太平洋石炭販売輸送が引き継ぎ、1966年までは旅客営業も行っていた。1923年(大正12年)12月12日 釧路臨港鉄道(株)が太平洋炭礦(株)の石炭輸送部門を受け持つ子会社として設立。1925年(大正14年)2月11日 春採 - 知人間 (4.1km) 開業 1979年(昭和54年)4月30日 太平洋石炭販売輸送(株)に釧路臨港鉄道(株)が吸収合併されて、同社の臨港線となる。1985年(昭和60年)6月1日 城山 - 東釧路間廃止。1986年(昭和61年)11月1日 東釧路 - 春採間、知人 - 臨港間廃止。開業当時の路線のみ残存。
駅一覧 *印の駅は、廃止された駅。
城山駅* - 材木町駅* - 東釧路駅* - 緑ヶ岡駅* - 永住町駅* - 春採駅 - 観月園駅* - 沼尻駅* - 米町駅* - 知人駅 - 真砂町駅* - 臨港駅* - 入舟町駅*
@太平洋石炭販売輸送臨港線の城山駅が有った周辺。。
A太平洋石炭販売輸送臨港線の廃線跡。
B太平洋石炭販売輸送臨港線の材木町駅が有った周辺。
B根室本線の釧路川を渡る橋梁。
C根室本線の材木町踏切より撮影。
D根室本線東釧路駅構内。
 D東釧路駅(ひがしくしろえき)は、北海道釧路市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅。駅番号はB54が釧網本線の駅として付番される(花咲線は駅番号なし)。電報略号はヒク。かつては釧路臨港鉄道の接続駅としての役割があった。
 D東釧路駅構造は1面2線の島式ホームを持つ地上駅。駅舎とホームは構内踏切で結ばれている。主に1番のりばを釧網本線、2番のりばを根室本線(花咲線)が使用している。釧路駅管理下の無人駅となっている。ウグイス色の屋根の駅舎は、戦後に形成された住宅街とは反対の北側にあり、連絡用の歩行者用陸橋が釧路側に設けられているが、アクセスが不便である。またホームは島式で、駅舎から構内踏切で渡らなければならない程離れた位置にある。
 D現在では構内南の臨港鉄道側敷地は全て撤去されて宅地化され、北のJR側敷地も貨物線が全て撤去されて島式ホーム1面2線だけになっている。また、天寧貨物線跡や土場跡も殆んど痕跡が判らない程に草生している。この0キロポストは釧網本線の0キロポスト。左釧網本線。右根室本線。
E根室本線貝塚踏切より撮影。
F太平洋石炭販売輸送臨港線廃線跡。
G太平洋石炭販売輸送臨港線廃線跡。
H太平洋石炭販売輸送臨港線廃線跡。
I太平洋石炭販売輸送臨港線廃線跡。
J太平洋石炭販売輸送臨港線廃線跡。
K太平洋石炭販売輸送臨港線廃線跡。
L太平洋石炭販売輸送臨港線廃線跡。
M釧路コールマイン(太平洋石炭販売輸送)の現役線へ続く
N釧路コールマイン(太平洋石炭販売輸送)知人駅より先の廃線跡。
O釧路コールマイン(太平洋石炭販売輸送)知人駅より先の廃線跡。
P釧路コールマイン(太平洋石炭販売輸送)知人駅より先の廃線跡。
Q釧路コールマイン(太平洋石炭販売輸送)知人駅より先の廃線跡。
R太平洋石炭販売輸送臨港線の臨港駅が有った周辺。
R太平洋石炭販売輸送臨港線の臨港駅が有った周辺。
R太平洋石炭販売輸送臨港線の臨港駅が有った周辺。
S太平洋石炭販売輸送臨港線の廃線跡。
S太平洋石炭販売輸送臨港線の入船町駅が有った周辺。
S太平洋石炭販売輸送臨港線の入船町駅が有った周辺。
 S港文館:この建物は、明治41年(1908年)に建設された旧釧路新聞社の社屋をを復元したものです。詩人「石川啄木」が、76日間の釧路市滞在中に記者として敏腕を振るった旧釧路新聞社はこの付近にあり、当時の釧路を代表する近代的な建物でした。この歴史的建造物の復元は、釧路新聞社創刊45周年記念事業として協力を頂き実現しました。また、、今日の釧路市の発展の基礎となった釧路港は、明治42年の日本帝国議会での「釧路港修築予算」によって着港されました。この時、旧釧路新聞社社長「白石義郎氏」が衆議院議員として尽力し、以来、釧路市は港の町として大きく歩みを始めることとなりました。
S港文館2階の石川啄木関連の展示品。
S釧路市街明細図(明治39年作成)
S旧釧路駅が記載されている。
 釧路臨港鉄道(株)で昭和18年11月に導入した貨物輸送の専用機関車。昭和40年2月に廃車されるまで、石炭軍需物資の輸送に活躍する。
(釧路臨港鉄道(株)「臨鉄 60年の軌跡」)
 市内の大正堂から発行された「釧路名所」を紹介した絵ハガキにあった一枚です。絵ハガキには「根室網走臨港三線集中駅」という解説がつけられています。
(釧路市地域資料室所蔵)
 東釧路駅を高台から見下ろし、根室本線、釧網本線、さらには釧路臨港鉄道線が集中しているところの写真。一番手前に、臨港鉄道線の乗客専用ガソリンカーが走っている姿が見えます。
(釧路市地域資料室所蔵)
 臨港鉄道(株)は、昭和14年1月10日に城山駅を開業しました。久寿里橋から少し上流のところに駅を作り、城山駅〜東釧路駅間に鉄道を開設しました。この駅の構内に乗客専用のガソリンカーが停車しています。城山駅〜春採駅〜米町駅を経て、幣舞橋の南橋詰に設けられた入舟駅まで走ります。城山駅の役目は、釧路川にあつまる木材(坑木)を山元に運ぶ役割があり、写真左手すみの線路横には坑木に使うのか小丸太が積まれています。(釧路市地域資料室所蔵)
 駅の引込み線も複線になっています。中央の高い塔は大正14年に完成した春採坑火力発電所の煙筒。その左手、丘の中腹に見える建物が当時の湖畔尋常高等小学校(旧木村学校)校舎です。
(太平洋炭礦(株)資料室所蔵)
 幣舞橋の下流、南河畔の魚揚場(魚菜市場)近くに鉄道省で認可された臨港鉄道の入舟駅が新開設され、同鉄道で導入した旅客専用のガソリンカーが停車しています。
(釧路市地域資料室所蔵)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
廃線探索 太平洋石炭販売輸送臨港線