更新日時 2014年09月17日

 室蘭本線旧線(大岸駅 - 豊泉駅 - 豊浦駅):1928年(昭和3年)9月10日:静狩駅 - 伊達紋別駅間が延伸開業し、長輪西線・長輪東線を併せて長輪線とする。延伸開業区間に礼文駅、小鉾岸駅(現在の大岸駅)、弁辺駅(現在の豊浦駅)、虻田駅(現在の洞爺駅)、有珠駅、長流駅(現在の長和駅)を新設。1931年(昭和6年)4月1日長万部駅 - 岩見沢駅間と東輪西駅(現在の東室蘭駅) - 室蘭駅間を区間統合し、室蘭本線とする(長輪線を室蘭本線に編入し、東輪西駅 - 室蘭駅間を支線とする)。1968年(昭和43年)9月25日室蘭本線の大岸駅 - 豊浦駅間複線化に伴う経路変更により廃止。
室蘭本線旧線
大岸駅 - 豊泉駅 - 豊浦駅
室蘭本線旧線(礼文駅-大岸駅)リンク
 @大岸駅(おおきしえき)は、北海道虻田郡豊浦町字大岸にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はH43。電報略号はキシ。駅名の由来は当駅の所在する地名より。当地は以前、アイヌ語の「オプケウシペッ」(槍の柄を削るところ)に由来する「小鉾岸」(おふけし)の名で、駅名も同名であったが、1935年(昭和10年)、大字名が音は似ているが漢字が簡単な「大岸」に改称され、駅名も合わせて改称された。
 @大岸駅構造は単式・島式(片側使用)の2面2線を有する地上駅。互いのホームはホーム中央の構内踏切で連絡している。島式ホームの踏切階段付近にパラソル型の上屋を有する。かつては単式・島式複合型の2面3線を有しており(1983年時点ではこの配線)、現配線は駅舎側の中線(旧2番線)を撤去した形となる。また1番線(下りホーム・駅舎側)に岩見沢方から分岐した側線を1本有していた。無人駅となっている。駅舎は線路の北側(陸側・岩見沢方面に向かって左側)に位置し、開業当初の駅舎は改築されている。駅舎内にトイレを有する。
A室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。
B室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。廃線跡の痕跡が残る。
C室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。廃線跡の痕跡が残る。
D室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。廃線跡の痕跡が残る。
E室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。築堤が残る。
F室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。廃線跡の痕跡が残る。
G室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。道路は左へ廃線跡は真っ直ぐの藪の中。
H室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。廃線跡はここから道路に転用されている。
I室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用されている。
J室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用されている。
K室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。廃線跡は道路に転用されている。
L室蘭本線旧線の大岸駅 - 豊泉駅間の廃線跡。二股に分かれている部分がホーム跡。
 L豊泉駅(とよいずみえき)は、北海道虻田郡豊浦町にあった日本国有鉄道室蘭本線の駅(廃駅)である。大岸駅と豊浦駅との間に位置した。1968年(昭和43年)、室蘭本線の複線化に伴う経路変更により廃駅となった。駅構造は信号場時代は、1線スルーのスイッチバック式交換型信号場として、同時期に設置された鳥伏信号場をほぼひっくり返したような形であった。東室蘭方の辨邊トンネルに向かって10パーミルの上り勾配途中に設けられ、トンネル手前海側に並行して敷かれた待機側線へ乗り入れて待機した後、後退してほぼ水平のやはり海側に山を巻くように敷かれた加速線へ入り、その後前進して本線へ乗り入れてトンネルへ向かう形であった。駅名の由来は当駅の所在する地名より。
L豊泉駅ホームの階段と確認の文字が残る。
L室蘭本線旧線の豊泉駅 - 豊浦駅間の廃線跡。この先は再び藪の中へ。
 M豊浦駅(とようらえき)は、北海道虻田郡豊浦町字旭町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はH42。電報略号はヨラ。かつては急行「ちとせ」が発着していた。豊浦町の代表駅で中心にも近い。駅名の由来は当駅の所在する地名より。旧駅名及び地名の「辨辺(弁辺)」はアイヌ語の「ペッペッ」(小さい川が集まるところ)に由来するが、語呂が悪い為改称されたという。実際にはこの発音が北海道弁で性行為を意味する言葉と同じであった為改称されたという説がある。尚、富良野線の西神楽駅も同じ理由で1942年(昭和17年)に辺別から改称されている。
 M豊浦駅構造は単式ホーム・島式ホーム複合型の2面3線を有する地上駅。駅舎側から1、2、3番線で、1、2番線が島式ホームとなっている。互いのホーム及び駅舎は跨線橋で連絡している。1番線が長万部方面、3番線が東室蘭方面、2番線は当駅折り返しの列車、又は列車の待避に使われる。3番線の単式ホームもかつては島式であったが、外側の線は1983年(昭和58年)時点で側線扱いで、のち1993年(平成5年)時点で既に長万部方の転轍機及び線路が途中まで撤去され完全な側線となっていた。ほかに1番線側に長万部方から分岐した側線を1本有していた。簡易委託駅となっている。駅舎は線路の西側(海側、東室蘭・岩見沢方面に向かって右側)に位置し、開業当初の駅舎は改築され円形状カーテンウォールの外壁を有する個性的で近代的な駅舎となっている。地区の集会所との合築となっており、1階には手造りパンも販売する喫茶・軽食堂が入居している。また駅舎内にトイレを有する。この駅舎はホームに接していないため、島式ホームが2本並んでいるように見える。跨線橋兼東西自由通路は駅の東室蘭・岩見沢方に位置する。西側の駅舎、1・2番線ホーム、3番線ホーム、駅東側を繋げる。駅東側から直接(駅舎経由せず)ホームへ行ける。なお、長万部行の列車の一部に、後ろの車両を切り離す列車がある。切り離した車両は東室蘭駅方面に折り返す形の運行となっている。
M同一線路上の駅ホームに2台が直線上に並んで停止して別々の方面へ向かう。
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廃線探索 室蘭本線旧線(大岸駅-豊浦駅)