更新日時 2024年05月13日

未成線探索 名羽線
 名羽線は羽幌駅と、宗谷本線名寄駅間には、苫前炭田が産出する石炭の輸送や、沿線の森林開発などを目的として企図された名羽線計画があったが、結局開通することはなかった。改正鉄道敷設法別表第143号のうち、名雨線として開業した区間をのぞく朱鞠内 - 羽幌間については、名羽線(めいうせん)として1962年に着工された。なお、着工に先立つ1941年に羽幌炭礦鉄道羽幌線に接続して開業した築別 - 曙 - 築別炭礦間のうち、築別 - 曙間が予定線に並行しており、残りの朱鞠内 - 曙間が工事区間である。日本鉄道建設公団により工事が進められたが、建設工事の可能な季節が限られることや、たびたび予算を削られたことで、思うようには進まなかった。なお、工事線のうち曙 - 三毛別間については、羽幌炭礦鉄道による石炭輸送のため先行して完成し、羽幌炭礦鉄道が借り受けた上で石炭輸送と資材輸送に使用されていた。羽幌炭礦鉄道は築別炭鉱の閉山により1970年に廃止され、この区間の営業輸送は中止された。路線両端をのぞけば沿線人口はほとんど無いため、乗車密度の基準を満たすことは困難で、国鉄再建法の施行により1980年に工事凍結。沿線の産業も衰え、接続する両端の路線が特定地方交通線に指定されることを踏まえると開業しても輸送はほとんど見込めないため、北海道や沿線自治体を含め、引き受ける事業者がなく、完成していた鉄道施設は放置され、深名線の車内からも放置されたトンネルや橋桁を見ることが出来た。その後、一部の高架橋が民間会社のトラック輸送路などに使用されている。
名羽線(未成線)
三毛別駅 - 上流駅 - 白地畝信号場 - 下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅
@羽幌本坑のワインディング・タワー(塔櫓捲式)と呼ばれるタイプの櫓。YouTube動画リンク
@羽幌炭礦鉄道の三毛別駅跡。
A名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。路盤跡が残る。
B名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。路盤跡が残る。
C名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。路盤跡が残る。
D名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。路盤跡が残る。
E旧国鉄の境界杭。 E最初は鉄道関連の廃墟かと思ったが・・・
E鉱山の排水処理設備と思われる。
E鉱山の排水処理設備の制御盤類。
E鉱山の排水処理設備。
E名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。三毛別陸橋の橋台跡が残る。
F名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。築堤が残る。
G名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。路盤が残る。
H名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。三毛別隧道の羽幌側坑口。
I名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。三毛別隧道の朱鞠内側坑口。
J名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。路盤が残る。
K名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。上羽幌隧道の羽幌側坑口。
L名羽線の三毛別駅 - 上流駅間の未成線跡。上羽幌隧道の朱鞠内側坑口。
M名羽線(未成線)の上流駅予定地跡。
N名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。路盤が残る。
O名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。デトニ股川を渡る橋台及び橋脚が3本残る。
P名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。築堤が残る。
Q名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。この先羽幌二股ダムの付け替え林道に転用。
R名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。残雪が残る。
S名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第2二股隧道の羽幌側坑口。
@名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第2二股隧道内は流水が凄く長ぐつが必要だ。
A名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第2二股隧道の朱鞠内側坑口。
A名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第1二股隧道内の流水は此れが原因の様だ。
A名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第3二股隧道の羽幌側側坑口。
型式:単線2号。延長91m。設計:日本鉄道建設公団札幌支社。施工:(株)間組。竣工:昭和47年11月19日。
B名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第3二股隧道の朱鞠内側坑口。
B名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第4二股隧道の羽幌側坑口。
型式:単線2号。延長312m。設計:日本鉄道建設公団札幌支社。施工:(株)間組。竣工:昭和47年11月19日。
B名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第4二股隧道内の崩壊が進んでいる。
C名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第4二股隧道の朱鞠内側坑口。
C名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第5二股隧道の羽幌側坑口。
型式:単線2号。延長239m。設計:日本鉄道建設公団札幌支社。施工:(株)間組。竣工:昭和47年11月19日。
C名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。隧道内に凍りの塊が残る。
D名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第5二股隧道の朱鞠内側坑口。
D名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第6二股隧道の羽幌側坑口。
型式:単線2号。延長60m。設計:日本鉄道建設公団札幌支社。施工:三井建設。竣工:昭和49年9月4日。
E名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第6二股隧道の朱鞠内側坑口。
F名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。
G名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第2二股川橋梁。
H名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第7二股隧道の羽幌側坑口。
型式:単線2号。延長380m。設計:日本鉄道建設公団札幌支社。施工:三井建設。竣工:昭和49年9月4日。
I名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第7二股隧道の朱鞠内側坑口。
I名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第8二股隧道の羽幌側坑口。
J名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第8二股隧道の朱鞠内側坑口。
J名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第3二股川橋梁。
K名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第4二股川橋梁。
L名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。小川で廃線跡及び林道が分断されている。
M名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。排水用のカルバートが残る。
I名羽線の上流駅 - 白地畝信号場間の未成線跡。第9二股隧道の羽幌側坑口。
@名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。第2朱鞠内川橋梁の橋台が残る。
A名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。築堤が残る。
B名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
C名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。カルバートが残る。
D名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
E名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
F名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
G名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。カルバートが残る。
H名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
I名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
J名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
K名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。橋梁が残る。
L名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。カルバートが残る。
M名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
N名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
O名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
P名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。路盤が残る。
Q名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。第1朱鞠内隧道の羽幌側。
R名羽線の下朱鞠内信号場 - 朱鞠内駅間の未成線跡。第1朱鞠内隧道の朱鞠内側。
 S朱鞠内駅(しゅまりないえき)は、北海道(空知支庁)雨竜郡幌加内町字朱鞠内にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)深名線の駅(廃駅)である。電報略号はマリ。深名線の廃線に伴い1995年(平成7年)9月4日に廃駅となった。駅名の由来は当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「シュマリ・ナイ」(狐の川)、或いは「シュマ・リ・ナイ」(石が高い川)など、由来には諸説ある。
 S朱鞠内駅構造は廃止時点で、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した。駅舎側ホーム(西側)、対向側ホーム(東側)共に上下線共用となっていた。対向側ホームの外側1線が側線となっており、そのほか駅舎側本線の名寄方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた。1983年(昭和58年)時点では構内外側にさらに3線の側線を有し、最も外側の側線からは名寄方に分岐して転車台を有し、その先で更に3線に分岐し車庫に至る行き止まりの側線を有した。その後1993年(平成5年)までには撤去された。職員配置駅で、駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接していた。駅舎は1964年(昭和39年)の大火の後に建て替えられた耐火ブロック造の平屋の建物であった。1983年(昭和58年)時点では駅舎内にキクの造花や木の根の大株が飾られていた。また、「わたしの旅スタンプ」が設置されていた。ちなみに焼失した旧駅舎は一部二階建ての木造で、面積は旧駅舎の方が1.5倍程広かった。 また、旧駅舎も開設当初は北母子里駅より若干大きい程度の平屋であったが、1956年(昭和31年)まで(時期不詳)に増改築されている。 名羽線が開業すれば、当駅は名羽線と深名線とをスイッチバックで接続する乗換駅になる予定だった。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『羽幌町・幌加内町』を掲載」