更新日時 2019年05月12日

廃線探索 東沢軌道
 東沢森林軌道:三富村と塩山駅を結ぶ三塩軌道と称し、昭和8年から昭和43年まで、主に西沢・東沢一帯の県有林の木材搬出に活躍したものです。全長は36kmで、自然勾配をせび(ブレーキ)だけで塩山駅まで下り、登りは馬で2台づつ引き上げていましたが、昭和20年頃からはディーゼル機関車で、6〜8台を現在地の対岸にあった中土場まで運び、ここから奥16kmは馬に頼っていました。木材搬出の工程は、伐採を専門とする者と、積子といって丸太をトロッコに積む者、及び運材夫といって中土場まで運びこれを塩山駅まで運ぶ業務をそれぞれ分業で行っていました。県有林から木材を搬出の合間に、民間の者も炭・薪・繭等の搬出、米を始め、あらゆる生活物資の搬入に、このトロッコを利用していました。かつては、戦前黒金山の銅鉱採掘による鉱石運搬・また鶏冠山から採掘された珪石の運搬は最後まで行われていましたが、昭和43年その歴史を閉じました。昭和41年中土場〜塩山駅間の軌道は撤去されました。
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