更新日時 2015年03月22日

廃線探索 北沢産業網干鉄道
 北沢産業網干鉄道(きたざわさんぎょう あぼしてつどう)は、兵庫県姫路市の網干駅から同市の浜田港駅までを結んでいた、北沢産業(厨房機器メーカーの北沢産業とは別会社)が運営していた鉄道路線の通称である。なお正式な路線名はない。国鉄山陽本線と、姫路木材港(姫路港浜田地区)を結んでいた貨物線である。沿線にあった東芝の工場(姫路工場・網干工場)に物資を輸送するため建設された専用線が発祥である。戦時中には貨車で通勤客を輸送していたこともあったという。戦後東芝が過度経済力集中排除法の適用を受け、網干工場が西芝電機として独立したことに伴い、専用線は北沢産業に譲渡された。北沢産業の運営となったあと専用線は1966年に地方鉄道に転換されたが、実態は従前とほとんど変わらなかった。工場への物資輸送がトラックへと切り換えられ、末期は輸送量が激減していたが、国鉄の貨物合理化の流れもあり最終的に廃止された。当線で使用されていたディーゼル機関車のうち、DB1が高砂市内に、DB2が北沢産業の北沢網干パーキングに保存されている。また太子町米田地区ではレール未撤去の廃線跡が存在する。1960年代までは蒸気機関車を保有・使用しており、廃車後そのうち2両が三重県のナガシマスパーランドにあった「長島温泉SLランド」に保存されたが、すでに解体されている。
北沢産業網干鉄道
網干駅 (0.0) - 上余部駅 (1.7) - 中浜田駅 (5.2) - 浜田港駅 (5.9)
 @網干駅(あぼしえき)は、兵庫県姫路市網干区和久にある西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。
 @網干駅構造は12両編成対応の単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ橋上駅。1番線が上り本線、2番線が下り本線、3番線が上下副本線である。この他、3番線の南側にもホームのない待避線が敷設されており、主に姫路駅から回送されてきた入庫列車が使用している。この他、北側のホームには工事用車両のための切り欠き線がある。駅北側の構内は空き地である。
@網干駅前の北沢産業網干鉄道事務所前にDB2が保存されている。
A北沢産業網干鉄道の網干駅 - 上余部駅 間の廃線跡。
B北沢産業網干鉄道の網干駅 - 上余部駅 間の廃線跡。
C北沢産業網干鉄道の網干駅 - 上余部駅 間の廃線跡。ここから先はレールが残る。
D北沢産業網干鉄道の網干駅 - 上余部駅 間の廃線跡。レールが残る。
E北沢産業網干鉄道の網干駅 - 上余部駅 間の廃線跡。レールが残る。
F北沢産業網干鉄道の網干駅 - 上余部駅 間の廃線跡。レールが残る。
G北沢産業網干鉄道の網干駅 - 上余部駅 間の廃線跡。レールはここで途切れる。。
 H北沢産業網干鉄道の上余部駅跡。上余部駅は東芝姫路工場の西端に位置し、同工場からの専用線が接続していた。
I北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。レールは撤去され駐車場になっている。
J北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。レールは撤去され駐車場になっている。
K北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。レールが残る。
L北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。この先は線路跡の痕跡が無くなる。
 M北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。築堤上にレールが残る。上余部駅 - 中浜田駅間に揖保川を渡る延長213mのトラス橋が存在していた。
N北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。レールが残る。
O北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。廃線跡は道路と住宅になっている。
P北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。廃線跡は道路と住宅になっている。
Q北沢産業網干鉄道の余部駅 - 中浜田駅間の廃線跡。駐車場に転用されている。
 R北沢産業網干鉄道の中浜田駅跡。浜田駅は西芝電機工場の西端に位置し、同工場からの専用線が接続していた。
S北沢産業網干鉄道の中浜田駅 - 浜田港駅間の廃線跡。
@北沢産業網干鉄道の浜田港駅跡。
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出典: 「国土地理院の電子国土Web(地図画像)『姫路市』を掲載」