更新日時 2010年02月01日

  東京大学演習林軌道(とうきょうだいがくえんしゅうりんきどう)は、埼玉県秩父郡大滝村(現秩父市)の荒川水系の滝川、入川上流域に存在していた森林鉄道である。その名が示すように、東京大学農学部秩父演習林内に存在した。東京大学はこの路線の維持管理と、保守用のモーターカーを1台所有するのみであり、実際の管理運行は民間業者に委託されており、民間業者の車両が多く運行されていた。また、この演習林からの木材、薪、炭などは、民間に払い下げられ、大学の収入源であった。入札制であったが、殆どは一部の会社により独占されていたという。
路線データ 軌間:762mm  動力:馬→内燃(ガソリン、ディーゼル)
入川線:川又八間橋 - 赤沢出合 5.6km
滝川線:川又八間橋 - 豆焼沢 5.3km
赤沢上部軌道:赤沢出合 - モミ谷 2.4km
入川線の赤沢出合とは簡易索道で結ばれていた。
@赤沢出合からモミ谷迄2.4kmの区間、赤沢上部軌道があった。
これより先の廃線探索は危険箇所がかなり有り、お勧めできない(探索される場合は自己責任で)
@簡易索道のワイヤーと思われるワイヤーが残っている。
@赤沢出合付近の赤沢はかなりの急勾配だ。さすがに直接の軌道接続は難しそうだ。
@簡易索道の基礎跡と思われる。
@赤沢吊り橋。9時4分赤沢出会を出発。
@赤沢出合で入川軌道と赤沢上部軌道は接続するが高低差が約80m程あり簡易索道で繋がれていた。
息子は軽々と登るが、私はかなりしんどかった。平坦な場所なら20q〜30qは歩くのだが・・・
今年の夏に息子と富士山に登りたいと考えているが、これくらいでへばっては無理かもしれない。
 @約80mの高低差を登ると平らな所に出た。そこには瓶が散乱していた。昔はエコやマナーなど無かったのであろう。
@赤沢上部軌道跡には枕木やレールが残る。
Aレールが残る。 A石垣も残っている。
A岩場の脇を赤沢上部軌道の軌道跡が残る。
B左十文字峠方面、真っ直ぐが山道。
こんな所に看板が有るとは意外だった。9時21分。
B真っ直ぐの山道方面に進む。
この先は危険が一杯だ。
B沢の部分に小さな橋梁の跡と枕木レールが残る。9時22分。
C軌道跡の路盤が崩壊している。 C赤沢上部軌道の軌道跡。
C小さな沢の部分に二本のレールが残る。
Cレールはかなりしっかりしていて息子が乗っても大丈夫。9時29分。
息子からはパパは体重が有るのでやめとけと言われました(笑)
Dこの沢は谷が深いので、橋台は残るが橋梁は流された様だ。
Dかなり路盤がしっかりしている。  D切り通しも素晴らしいですが、出来れば短い隧道にしてもらった方が廃線マニアには受けるのですが・・・
Eここはまだましな方だが、滑落すれば命はない。 E路盤がしっかりしている所は安心だ。
E枕木が軌道跡に残る。 E切り通し。
 Eかなりの急斜面だ滑落したらまず、命はないだろう。 E二本のレールが残る。
F川からの高さがかなりある。 Fしっかりした路盤は歩きやすい。
F石垣に枕木が立てかけられている。 F枕木とレールの軌道跡が残る。9時45分。
Fここも石垣に枕木が・・・ F赤沢の川岸が少し広くなっている。
G石垣で補強された軌道跡も崩壊していて、通れないので、一端川まで降りてさらに先に進む。9時50分。
G軌道跡沿いに川岸を進む。
G再び対岸の軌道跡へ。 G左岩の上は車両の交換所の様だ。
G息子は私を置いて、先に進む(笑)
H橋台跡とレールが残る。  Hここが一番怖かった。サラサラした砂のようなのは凍っていて滑る。滑落したら重傷間違いなしだ。
Hこんな山奥に大量の瓶が散乱している。当時の生活跡が伺える。10時6分。
Hここから水を取水していたのか?  H作業小屋がここに有ったが現在では解体されている。
H釜戸の跡だろうか? H古い瓶が積まれている。
H作業小屋より先も軌道跡は続く。
IGoogle Earthでも見える崩壊場所。 I崩壊場所脇にも軌道跡は続く。
I東京大学演習林軌道赤川上部軌道の終点は川が合流する所だ。
I終点付近にはレールの残骸等が残る。
I東京大学演習林軌道赤川上部軌道の探索は終了。10時13分。これから来た道を戻る。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
廃線探索 赤沢上部軌道