更新日時 2016年01月10日

廃線探索 熊本電気鉄道菊池線
 熊本電気鉄道菊池線(きくちせん)は、熊本県熊本市の上熊本駅から熊本県合志市の御代志駅までを結ぶ熊本電気鉄道の鉄道路線である。以前は、温泉地である菊池市の菊池駅まで路線が延びていたが、並行する国道387号線を通るバスやマイカーに押され、1986年に御代志 - 菊池間を廃止して現在の営業区間となった。合志市(旧・菊池郡西合志町)の御代志駅から、菊池市隈府の菊池駅までの13.5kmは、モータリゼーションの進展による乗客減などを背景に、1986年2月15日の運行をもって廃止された。運行最終日は全線で無料乗車が実施され、名残を惜しむ多くの乗客でにぎわった。
廃止区間
御代志駅 - 大池駅 - 辻久保駅 - 高江駅 - 泗水駅 - 富の原駅 - 広瀬駅 - 深川駅 - 菊池駅
現存区間(上熊本 - 御代志)
路線距離(営業キロ):10.8km
軌間:1067mm
駅数:16駅(起終点駅含む)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:全線(直流600V)
閉塞方式:特殊自動閉塞式
廃止区間(御代志 - 菊池)
路線距離(営業キロ):13.5km
軌間:1067mm
駅数:9駅(御代志駅含む)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:全線(直流600V)
閉塞方式:タブレット閉塞式
 @御代志駅(みよしえき)は、熊本県合志市御代志にある熊本電気鉄道菊池線の終点駅である。かつては、路線が先の菊池駅まで続いていた。
 @駅構造は単式ホーム1面1線(部分廃線よりかなり以前は島式ホーム1面2線)の地上駅である。無人駅。バス停留所と一体化されている。菊池方面からのバスはホームでの対面乗換が可能。菊池方面へ向かう路線バスも国道から外れて駅前広場へ乗り入れ、ホームの向かい側の乗り場で乗降扱いを行う。
 @熊本電気鉄道6000系電車(くまもとでんきてつどう6000けいでんしゃ)は熊本電気鉄道(熊本電鉄)が所有している電車の一形式である。老朽化した在来車両の取替えを目的として、東京都交通局三田線で使用していた6000形を1995年から2001年にかけて5編成譲り受けた。編成両端部の先頭車のみ譲り受けて2両固定編成とし、目黒側の先頭車(末尾1)を御代志側に、西高島平側の先頭車(末尾8)を上熊本/藤崎宮前側に連結している。
A熊本電気鉄道。御代志駅 - 大池駅間の廃線跡。
A熊本電気鉄道菊池線。御代志駅 - 大池駅間の廃線跡。
A熊本電気鉄道菊池線。御代志駅 - 大池駅間の廃線跡。
A熊本電気鉄道菊池線。御代志駅 - 大池駅間の廃線跡。
B熊本電気鉄道菊池線。御代志駅 - 大池駅間の廃線跡。踏切跡にレールが残る。
 B大池駅(おおいけえき)は熊本県合志市大池に位置していた熊本電気鉄道菊池線の駅(廃駅)である。1面1線の無人駅であり、地上駅でもある。かつては待合室もあった。鉄道線廃止後は国道387号線の歩道部分となった。 開業時は現在の国道387号線の西側に駅があった。
C熊本電気鉄道菊池線。 大池駅−辻久保駅間の廃線跡。
 D辻久保駅(つじくぼえき)は、熊本県合志市辻久保にかつてあった熊本電気鉄道菊池線の駅である。
当時のホームの周辺はバス利用者のための自転車駐輪場となっている。またかつての敷地の一部が熊本電気鉄道バス辻久保営業所として使用されている。
E熊本電気鉄道菊池線。 辻久保駅−高江駅間の廃線跡。
F熊本電気鉄道菊池線の廃線跡 F江良側道橋(旧菊池線の橋梁)
F熊本電気鉄道菊池線の塩浸川に架かる江良側道橋(旧菊池線の橋梁)
G江良バス停付近から右側へ入る。 H江良バス停付近からこの辺へ続く。
H熊本電気鉄道菊池線。 辻久保駅−高江駅間の廃線跡。
H熊本電気鉄道菊池線。 辻久保駅−高江駅間の廃線跡。
I熊本電気鉄道菊池線。 辻久保駅−高江駅間の廃線跡。
I熊本電気鉄道菊池線。 辻久保駅−高江駅間の廃線跡。
 I高江駅(たかええき)は、熊本県菊池郡泗水町(現菊池市)にあった熊本電気鉄道菊池線の駅。駅構造はかつては相対式ホームと貨物専用ホームを有していたが、晩年は菊池方面へ向かって左側のホームが使われるのみだった。 高江駅駐輪場がかつての本線上に設置されている。 駅舎は同社のバス待合室として使われていたが、2002年9月,新築に伴い撤去された。
J熊本電気鉄道菊池線の合志川に架かる旧菊池線の橋梁。
J熊本電気鉄道菊池線の合志川に架かる旧菊池線の橋梁。
K孔子公園は熊本電気鉄道菊池線の廃線跡。
K孔子公園は熊本電気鉄道菊池線の廃線跡。
K孔子公園は熊本電気鉄道菊池線の廃線跡。
K孔子公園は熊本電気鉄道菊池線の廃線跡。
 K上記写真は、はーさんの鉄道・旅・よしなし草 熊本電鉄(1964年)より転載。  泗水駅で列車交換のモハ303  1964年4月30日撮影。
 K泗水駅(しすいえき)は熊本県菊池郡泗水町(現菊池市)に位置していた熊本電気鉄道菊池線の駅(廃駅)である。3面4線(1面は貨物ホーム)の地上駅で以前は木造の駅舎が利用されていたが、末期にはショッピングセンターの施設と合併していた。 また、貨物ホームもあり、全盛期には貨車が留置されていた。 廃止後にはモハ102とモハ121、モハ201が留置されていたが状態は良くなかった。かつては富バス停付近に富駅があった。
 K廃止後、泗水駅跡地は町立「孔子公園」となっている。また、モハ102とモハ203は、売店と厨房として使用されていたが現在は撤去。
K熊本電気鉄道。泗水駅 - 富の原駅間の廃線跡。孔子公園近く。
L熊本電気鉄道。泗水駅 - 富の原駅間の廃線跡。泗水郵便局近く。
L熊本電気鉄道。泗水駅 - 富の原駅間の廃線跡。
M熊本電気鉄道。泗水駅 - 富の原駅間の廃線跡。
 N富の原駅(とみのはらえき)は熊本県菊池市富の原に位置していた熊本電気鉄道菊池線の駅(廃駅)である。1面1線の地上駅であり、かつては木造の駅舎があった。鉄道廃止後は駐輪所つきのバス停となっている。 富〜広瀬間にはかつて黒木、花房駅が存在した。
O熊本電気鉄道。富の原駅 - 広瀬駅間の廃線跡。
O熊本電気鉄道。富の原駅 - 広瀬駅間の廃線跡。
O熊本電気鉄道。富の原駅 - 広瀬駅間の廃線跡。
P熊本電気鉄道。富の原駅 - 広瀬駅間の廃線跡。
P熊本電気鉄道。富の原駅 - 広瀬駅間の廃線跡。
P熊本電気鉄道。富の原駅 - 広瀬駅間の廃線跡。
P熊本電気鉄道。富の原駅 - 広瀬駅間の廃線跡。
P熊本電気鉄道。富の原駅 - 広瀬駅間の廃線跡。
 Q広瀬駅(ひろせえき)は熊本県菊池市広瀬(花房〔はなぶさ〕)に位置していた熊本電気鉄道菊池線の駅(廃駅)である。2面2線(後に1面1線となる)の地上駅で、交換可能駅であった。かつては木造の駅舎があった。
Q熊本電気鉄道。広瀬駅 - 深川駅間の廃線跡。菊池川橋の脇に橋台跡が残る。
Q熊本電気鉄道。広瀬駅 - 深川駅間の廃線跡。菊池川橋(道路橋)
R熊本電気鉄道。広瀬駅 - 深川駅間の廃線跡。
R熊本電気鉄道。広瀬駅 - 深川駅間の廃線跡。
R熊本電気鉄道。広瀬駅 - 深川駅間の廃線跡。
R熊本電気鉄道。広瀬駅 - 深川駅間の廃線跡。村田側道橋。
R熊本電気鉄道。広瀬駅 - 深川駅間の廃線跡。第一深川側道橋。
 S深川駅(ふかがわえき)は熊本県菊池市深川に位置していた熊本電気鉄道菊池線の駅(廃駅)である。1面1線の地上駅で、簡易待合室があった。菊池線(御代志 - 菊池間)廃止後は、駐輪所つきのバス停となった。
@熊本電気鉄道。深川駅 - 菊池駅間の廃線跡。
A熊本電気鉄道。深川駅 - 菊池駅間の廃線跡。
B熊本電気鉄道。深川駅 - 菊池駅間の廃線跡。
C熊本電気鉄道。深川駅 - 菊池駅間の廃線跡。
 D菊池駅(きくちえき)は、かつて熊本県菊池市に存在した、熊本電気鉄道菊池線の駅。菊池線の区間廃止に伴い廃駅となった。国鉄宮原線が肥後小国駅から当駅まで延長する計画があった。当駅から山鹿温泉鉄道の来民駅付近まで路線延長する計画(大正8年12月13日免許)があった。かつては貨物ホームや多数の側線があったが、廃止直前は島式ホーム1面2線を有する地上駅であった。ホーム先端に駅舎兼バスターミナルである菊池プラザがあり、現在もその姿をとどめている。
 D上記写真は、はーさんの鉄道・旅・よしなし草 熊本電鉄(1964年)より転載。  菊池駅ホームと発車を待つ藤崎宮前行デハ303。  1964年4月30日撮影。
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