更新日時 2016年02月12日
南方貨物線(なんぽうかもつせん)は、日本国有鉄道(国鉄)が名古屋貨物ターミナル駅(1980年開設)から笠寺駅・大府駅を結ぶことを目的に建設を行い、途中でそれが中断された。東海道本線の貨物支線(未成線)である。建設は輸送力の増強が目的であったため、日本鉄道建設公団でなく国鉄自身の手で行われた。国鉄が貨物輸送においてまだシェアを多く持っていた昭和40年代、東海道本線の名古屋駅周辺において速度の遅い貨物列車が旅客列車の妨げになっていたため、別線敷設による複々線化を行って、これを解消することを目論むようになった。また、名古屋における貨物駅は名古屋駅南方の都心部近くに設けられていた笹島駅であったが、これが手狭になっていたことから、南へ移転する形で「八田貨物駅(仮称)」という新駅を開設することにもなった。この両者の目的により、東海道本線のバイパスとして建設されることになったのが「南方貨物線」である。計画は、当時貨物の操車場が設けられていた稲沢駅の手前より笹島駅まで完成していた東海道本線の貨物用別線(事実上は同線の複々線化、通称稲沢線)と、笹島駅から南に伸びて西名古屋港駅までの間を結んでいた貨物支線(西名古屋港線)を活用する形で、西名古屋港支線の途中に設けられる名古屋貨物ターミナル駅の予定地より分岐し、名古屋港駅へ向かう貨物支線(名古屋港線)と立体交差(連絡線も設置する)、そして東海道新幹線としばらく並行して名鉄常滑線を跨ぎ、さらに東海道新幹線をアンダークロスし、笠寺駅の手前で東海道本線に合流。そこから先は東海道本線を複々線化(完全に並行)する形で大府駅に至るものであった。1967年(昭和42年)3月に建設を開始。1975年(昭和50年)までにほとんどの工事(約90%)は約345億円の工費をかけて完成し、あとは線路を引くだけといった状況になっていた。だが、国鉄における貨物シェアがトラックの普及や労使紛争の影響で激減したこともあり、路線の建設意義がなくなってしまったこと、それに地元から騒音・振動の公害を懸念して建設反対運動が起こったことから、1975年(昭和50年)に工事は事実上凍結され、1979年(昭和54年)には国鉄改革の一環で中止となってしまった。そして八田貨物駅(仮称)だけは「名古屋貨物ターミナル駅」として1980年(昭和55年)に開業したものの、このことから稲沢操車場まで折り返し運転を強いられることになった。2002年(平成14年)より、約300億円をかけて新規建設区間の高架橋を撤去し、土地を売却することにした。しかしバブル経済崩壊の影響もあって、回収できる金額は約40億円程度にとどまることになった。2008年現在、高架橋の撤去は貸借関係のない部分から先に行われている(高架下を事務所、駐車場等に賃貸している部分はそのまま残っている場合が多い)。 | |
南方貨物線 名古屋貨物ターミナル駅 - (名古屋港線交点) - 笠寺駅 - 大府駅 |
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@笠寺駅より名古屋駅方面を見る | @笠寺駅跨線橋より大府方面を見る |
@笠寺駅跨線橋より名古屋駅方面を見る | A踏切より笠寺駅方面を見る |
A踏切より名古屋方面を見る | B貨物線のレールエンド |
C南方貨物線は新幹線の高架と交差する辺りから登りはじめる | |
D新幹線の高架を交差し南方貨物線の高架は登り続ける | |
E南方貨物線の高架は交差点で分断されている 荒浜高架橋No.2 昭和48年3月30日竣工 |
F山崎川に掛かる鉄橋は現在は有りません |
F高架橋は運送会社が利用している | G民家の境界杭に旧国鉄の境界杭が・・・ |
G高架橋が一部撤去されて住宅に・・・ | H道路交差部は高架橋が撤去されている |
H撤去面は鉄筋が錆びないように塗装されている | H高架橋はゴルフ練習場?に利用・・・ |
I道路交差部は高架が鉄橋されている | I未成線の高架橋は階段がつけられている |
I再度、新幹線の高架橋と交差する | J未成線の高架は新幹線高架の反対側へ |
K新築の住宅の脇に未成線の高架橋が・・・ | K建設資材置き場に利用されている |
K未成線の高架橋はそのまま利用されている | |
K未成線の高架橋はそのまま利用されている | |
Lトラックの駐車場に・・・ | L建設資材置き場に・・・ |
M建設資材置き場に・・・ | M高架橋の下に住宅が・・・ |
N高架橋が撤去されている所に住宅が・・・ | N高架の下は色々な使われ方がしている |
O高架橋側壁の鉄筋がむき出しに成っているところが、未成線を伺わせる・・・ | |
P名鉄常滑線と交差する | Q名鉄常滑線を過ぎても高架が続く |
Q未成線・・・無駄なお金が・・・ | Rここだけ単独の高架が・・・ |
S明治小学校脇。 | |
@・・・ | |
A未成線・・・無駄な・・・ | A一部は利用されている |
B堀川を渡る基礎は見えない・・・ | C撤去されたのか・・・未成か・・・ |
Dまだ続く・・・ | Dここにも・・・ |
Eまだまだ・・・ | Eふ〜 |
F千年歩道橋 | F側壁が鉄筋むき出しが未成線を伺わせる |
G地元の人に聞いたら高架橋は撤去の話があるようだ・・・ | |
H南方貨物線の名古屋港線交点 - 笠寺駅間の廃線跡。この辺で東海道線と分かれて行く。 | |
I南方貨物線の名古屋港線交点 - 笠寺駅間の廃線跡。斜めの土地から西友方面が廃線跡。 | |
J南方貨物線の名古屋港線交点 - 笠寺駅間の廃線跡。駐車場が廃線跡。 | |
K南方貨物線の名古屋港線交点 - 笠寺駅間の廃線跡。ここから再び高架の廃線跡が現れる。 | |
L南方貨物線の名古屋港線交点 - 笠寺駅間の廃線跡。ここで一端高架が途切れる。 | |
M南方貨物線の名古屋港線交点 - 笠寺駅間の廃線跡。高速道路を越えたところから再び高架が現れる。 | |
N南方貨物線の名古屋港線交点 - 笠寺駅間の廃線跡。 | |
O南方貨物線の名古屋港線との交点。名古屋港線とはオーバークロスする予定だった。 | |
P南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
Q南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
R南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
S南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
S南郊公園の看板に南方貨物線が描かれている。名古屋港線への分岐も計画されていたようだ。 | |
@南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
A南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
A南郊公園は元小碓運河を埋め立てて出来たようだ。当時の絵にも南方貨物線の高架が描かれている。 | |
B南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
C南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
D南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
E中部鋼鈑工場への引き込み線跡。プラットホーム?みたいなのがある。 | |
F第2中部鋼鈑乗越橋梁の銘板が設置されている。 | |
F南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。第2中部鋼鈑乗越橋梁。 | |
G中部鋼鈑工場への引き込み線跡。 | |
H南方貨物線の名古屋貨物ターミナル駅 - 名古屋港線交点間の廃線跡。 | |
I中島駅(なかじまえき)は、愛知県名古屋市中川区掛入町三丁目にある、名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(あおなみ線)の駅である。駅番号はAN06。 | |
I中島駅構造は相対式ホーム2面2線を有する高架駅。上下線のホームに安全対策として可動式ホーム柵を設置。バリアフリーの対応として上下線ともにエレベーターを各1基配置。自動精算機はスペースは確保されているものの設置されていない。また、ゴミ箱は2番線 名古屋方面ホームにのみ設置されている。終日駅員のいる管理駅で、巡回駅である名古屋競馬場前駅を管理している。 | |
西名古屋港線の貨物列車。DD51857とタキ。 | |
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