更新日時 2012年02月08日

廃線探索 小湊鉄道砂利採取線
 小湊鉄道里見砂利採取線:小湊鉄道里見砂利採取線は小湊鉄道の里見駅から1962年(昭和37年)まで万田野まで1kmの砂利採取線が延びていた。事業者は小湊鉄道が自ら行っており、万田野の積み込み場までは五井駅に保存してある機関車で貨車を牽引し貨車1、2両に積み込み、里見駅を経由して運んでいた。砕石の事務所は万田野の積み込み場から山の上の方にあり階段で登って行った。砕石の採取は手堀のツルハシで行っており、砕石層に合わせて掘り進んで行った。採掘のトンネルは砕石層に沿って掘り進んでいたため、何段かのトンネルが掘られていた。採掘のトンネル内では、手押しのトロッコに積み込み、万田野の砕石置き場迄運んでいた。手堀のため1日の採掘量は貨車1、2両分であった。貨車への積み込みはホッパー(シュート)で行い、ゲートを開き一気に積み込んでいた。当時は砂利道が普通でかなりの需要があった。(地元の元作業員のご老人の証言)
小湊鐵道本社(市原市五井)五井機関区に保存されている蒸気機関車と貨車。
@里見駅(さとみえき)は、千葉県市原市平野にある、小湊鉄道線の駅である。
 @里見駅構造は単式ホーム1面1線を使用している地上駅。駅舎側に単式ホーム1面1線があり、反対側に今は使われていない島式ホーム1面2線がある。有人時代は数少ない票券閉塞による列車交換を行っていた。
 @かつては単式ホームに下り列車が、島式ホームに上り列車が発着していたが1998年(平成10年)に島式ホームの使用を停止し現在のように単式ホームのみを使用するようになった。その後2002年(平成14年)にこの駅は無人駅となった。区間列車が五井駅〜当駅止まりが1本、当駅〜五井駅に2本運行されている。小学校統合により再び島式ホームで列車交換が行われる予定。
@里見駅にトロッコ台車が残る。
 @駅舎は木造平屋の瓦葺で古くからのものである。駅舎の中には駅事務室と待合所があり、無人駅となった後も窓口などはふさがれていない。その後、里見駅喫茶(喜動房倶楽部)が地元の有志で運営されている。
A小湊鉄道の高滝駅 - 里見駅間の平野踏切より撮影。
A小湊鉄道の高滝駅 - 里見駅間の平野踏切より撮影。踏切手前より分岐していたと思われる。
B踏切より先は民家があるが、民家の部分に線路があったと思われる。
C民家から先は大きく右にカーブして、道路沿いの方向へ進んでいた。
D道路を横断しその先は割堀に成っている。道路部分は踏切があったと思われる。
E小湊鉄道里見砂利採取線のレールの片側が露出しているが、もう片方は埋もれている様だ。
F小湊鉄道里見砂利採取線の2本のレールが見える。
G小湊鉄道里見砂利採取線の2本のレールが見える。
H雑草に覆われている。
I小湊鉄道里見砂利採取線の2本のレールが見える。
Jこの先雑草でレールが解らなくなっている。
K小湊鉄道里見砂利採取線はここから先道路と平行に進む。
Kこの先廃線跡が水源のルートになっているため、竹藪を切り開いて通りやすくなっている。
L小湊鉄道里見砂利採取線の廃線跡。道路より5mほど上に位置する。
M小湊鉄道里見砂利採取線の廃線跡。
N小湊鉄道里見砂利採取線の廃線跡。水源からの配管が埋設されている。
O小湊鉄道里見砂利採取線の廃線跡。水源からの配管が埋設されている。
P小湊鉄道里見砂利採取線の廃線跡。水源からの配管が埋設されている。
Qこの穴は何だ?四角く掘られているので人工のようだ。
Rこの辺が、万田野の積み込み場の様だ。それにしても昔の廃線跡には酒瓶が多く残っている。
R万田野の積み込み場に擁壁が残っている。
R万田野の積み込み場にレールクランプの金物が残っていた。
S万田野の積み込み場の設備と思われる。
Sナベトロの残骸が残る。
Sナベトロの車輪が残っている。
S万田野の積み込み場脇の道路。左写真右側が万田野の積み込み場跡。
先ほどの穴はこの水源からのパイプを埋設している穴のようだ。
三盟産業の砂利採取場。
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