更新日時 2016年10月14日
京都鉄道博物館(きょうとてつどうはくぶつかん、英語:Kyoto Railway Museum)は、京都府京都市下京区観喜寺町に、2016年4月29日に開館した鉄道博物館である。西日本旅客鉄道(JR西日本)および公益財団法人交通文化振興財団が運営する。2014年(平成26年)4月6日に閉館した交通科学博物館の収蔵物の一部と、2015年(平成27年)8月30日に閉館した梅小路蒸気機関車館の収蔵物を展示し、梅小路蒸気機関車館を拡張・リニューアルを行い、2016年(平成28年)4月29日にグランドオープンした。京都鉄道博物館の開館工事にあたり、蒸気機関車の解体検査や修理に特化した専用検修庫を新設する。SL検修庫では、蒸気機関車を吊り上げることができるクレーンを設置し、検修庫を修理風景を見学できるよう、施設の一部をガラス張りにすることも発表している。全体で展示面積は約31,000uで、開館時点においては、JR東日本の鉄道博物館(埼玉県さいたま市大宮区、2017年に拡張予定)やJR東海のリニア・鉄道館(愛知県名古屋市港区)を面積・展示車両数で上回り、日本最大の鉄道博物館である。また、梅小路蒸気機関車館時代から引き続き、構内施設の一部は車両基地(梅小路運転区)としての機能を保持している。また、営業線扱いの展示引き込み線には標識類も設置されている。 | |
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京都鉄道博物館入口。 | |
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国鉄80系電車は、日本国有鉄道(国鉄)が1949年に開発した長距離列車用電車形式群の総称である。「湘南電車」と呼ばれる車両の初代に該当する。太平洋戦争後、東海道本線東京地区普通列車のラッシュ輸送対策として電気機関車牽引客車列車からの運用置換えを目的に、当初から長大編成組成を前提として開発・設計された。これ以前は客車列車を輸送の本流として扱い、電車は大都市圏の短距離輸送に重点を置く補助的な存在と捉えていた国鉄が、100kmを越える長距離輸送に本格投入した最初の電車であり、走行性能で電気機関車牽引客車列車を大きく凌駕し、居住性でも初めて肩を並べた。電車が長距離大量輸送に耐えることを国鉄において実証し、その基本構想は後年の東海道新幹線の実現にまで影響を及ぼした。メカニズム面では基本的に国鉄が大正時代から蓄積してきた伝統的設計の流れを継承するが、内容は大幅な強化・刷新が図られ、1950年代に続いて開発された70系・72系全金属車体車とともに「国鉄における吊り掛け駆動方式旧形電車の集大成」と評すべき存在となった。1950年から1957年までの8年間にわたり、大小の改良を重ねつつ合計652両が製造され、普通列車・準急列車用として本州各地の直流電化区間で広く運用されたが、1983年までに営業運転を終了し形式消滅した。 | |
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国鉄C62形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の旅客用テンダー式蒸気機関車である。1948年から翌年にかけてD52形蒸気機関車の改造名義で49両(日立製作所21両・川崎車輛(現在の川崎重工業車両カンパニー)15両・汽車製造13両)が製造され、その牽引力や重量から、輸送量を要求される、主に平坦地や、軟弱地盤の少ない東海道本線、山陽本線など主要幹線の優等列車牽引に使用された。通称シロクニ。 | |
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0系16形1号車。 | シナ20形24号車。 |
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スシ28形食堂車301号車 - 1933年、日本車輌製造製。現役時代はスハシ38形3等食堂合造車102号車であったが、廃車後すぐに当時の交通科学館で食堂として使用する際に3等客室部分も食堂スペースとして改造の上、形式もスシ28形に変更され車番は架空の301号車とされた。交通科学館の開館から後述のナシ20形が搬入保存されるまで食堂として利用されていた。 | |
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マロネフ59形2等A・B寝台緩急車1号車 - 1938年、鷹取工場製。元はマイロネフ38形1等2等寝台緩急車1号車で1955年7月の級制改正によりマロネフ59形となった。1938年にマイロネフ37290形として製造されたのちの14号御料車と同形式車(マイロネフ37292)で、皇族専用車両として製造されたが複数の形式変更を経てマイロネフ38形1号車となる。 | |
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車体のデザインと構造。 | |
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台車構造。0系新幹線DT200形台車。 | 0系新幹線PS200型パンタグラフ。 |
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社内構造と座席の工夫。 | 0系運転台。 |
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DD54形ディーゼル機関車33号機 - 1971年、三菱重工業製。交通科学博物館から移転してきた機関車で、移転前は交通科学博物館第2展示場で保存されていた。1966年に試作車としてDD54 1 - DD54 3の3両が製造され、各種試験に供された後、1968年から1971年までの4年間にDD54 4 - DD54 40の37両が量産車として製造。西ドイツ側メーカーと三菱重工業がライセンス契約を結び、国内で製造を行った。その開発経緯から、全車とも三菱重工業が製造を担当しており、製番は順に1389 - 1391・1485 - 1489・1631 - 1640・1738 - 1744・1750・1751・1753・1765 - 1776となる。なお、わずか4年間に集中して37両が製造されたにもかかわらず製番が連続せず、かなり細かく細分化されている。これは当時の三菱重工業三原製作所が国鉄向けの他形式の機関車も国鉄から受注・生産していたためであり、欠落部分の番号の大半はそれらに割り当てられている。ライセンス生産となったエンジンや変速機については契約上、日本側での設計変更や改造は認められておらず、あくまで製造のみが認められていた。この事項が同機関車の運命を決定づける要因になった。 | |
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クハ103形制御車1号車 - 1964年、日本車輌製造製。103系通勤形電車の先頭車で、103系のトップナンバーのひとつである。2011年3月30日に廃車となった車両で廃車後は吹田総合車両所に保管されていた。京都鉄道博物館へ回送される際に阪和線のスカイブルーから大阪環状線のオレンジバーミリオンに塗装が変更された。前面と側面の方向幕は黒地に白文字で「大阪環状線」と表示されている。しかし、JR表記と前面窓下に書かれていた製造番号表記がないため、現役時代とは若干異なる。 | |
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230形蒸気機関車233号機 - 1903年、汽車製造製。国鉄230形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である逓信省鉄道作業局(官設鉄道)が発注したタンク式蒸気機関車である。本格的に量産が行われた初の国産蒸気機関車であり、日本で2番目の民間機関車メーカーである汽車製造会社が初めて官設鉄道に納入した機関車である。最も初期の国産機関車であるだけに、全くのオリジナル設計というわけにはいかず、イギリス製のA8形を基にしている。 | |
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クハ489形制御車1号車 - 1971年、東急車輛製造製。489系特急形電車の先頭車。JR西日本金沢総合車両所に所属していたが、2015年2月13日付で車籍抹消し、収蔵。ヘッドマークは「雷鳥」(文字のみ)を表示。側面方向幕は「雷鳥 金沢」と表示されている。 | |
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クハネ581形制御寝台車35号車 - 1968年、日立製作所製。583系特急形寝台電車の先頭車。JR西日本吹田総合車両所京都支所に所属していたが、2015年2月17日付で車籍抹消となり、収蔵。収蔵直後は「雷鳥」(イラスト入り)のヘッドマークを表示していたが、4月1日の報道関係者内覧会以降は「月光」(文字のみ)のヘッドマークとなっている。側面方向幕は「月光 博多 - 新大阪」と表示されている。 | |
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新幹線500系電車は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が保有する新幹線電車である。521形制御電動車1号車 1996年、川崎重工業製。500系新幹線電車W1編成の博多方先頭車。廃車後、博多総合車両所で保管されていた車両で、後述の100系とともに博多総合車両所からこの博物館に収蔵された。 | |
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イギリスから世界へ渡った車輌。 | 蒸気船。 |
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EF52形電気機関車1号機 - 1928年、日立製作所製。1973年に廃車後、奈良運転所の扇形庫で保管された後、当時の 交通科学館 にて静態保存された。1978年、準鉄道記念物に指定、その後、2004年、鉄道記念物に昇格。 | |
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開業当初の鉄道。 | |
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関西で建設された日本初のトンネル。 | 開業当初の鉄道。 |
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鉄道会社の社章が入った鬼瓦。 | |
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鉄道会社の社章が入った鬼瓦。 | |
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鉄道会社の社章が入った鬼瓦。 | |
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ヘッドマーク。 | |
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1800形蒸気機関車1801号機 - 1881年、英国キットソン社製(旧番の40号に復元、鉄道記念物)。1965年、準鉄道記念物に指定、その後、2004年、鉄道記念物に昇格。1800形は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である工部省鉄道局が輸入したタンク式蒸気機関車である。東海道線京都 - 大津間の開業にともない、同区間に介在する急勾配に対応するため、1881年(明治14年)にイギリスのキットソン社(Kitson & Co., Airedale Foundry)から輸入されたものである。その性能の優秀さから、官設鉄道のほか私設鉄道(日本鉄道、甲武鉄道、岩越鉄道、北越鉄道、北海道鉄道)でも同形機が多数輸入され、オリジナルのキットソン社のほかイギリスのダブス社、ベイヤー・ピーコック社、ナスミス・ウィルソン社、ニールソン社、ドイツのクラウス社も製造に携わっている。 | |
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0qポスト。 | つばめのヘッドマーク。 |
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鉄道連絡船と国鉄バス。 | 夢の超特急誕生と特急網。 |
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ヘッドマーク。 | JRのあゆみ。 |
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122形制御電動車5003号車 - 1989年、日立製作所製。100系新幹線電車の東京方先頭車。元はJR西日本のV編成「グランドひかり」に使用されていた100系3000番台の122形3003号車だったが、短編成化改造された際に元番号に2000が加算され5003号車となり、K54編成として100系完全退役まで使用された。廃車後に博多総合車両所で保管されていた車両で、前述の500系とともに博多総合車両所からこの博物館に収蔵された。 | |
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ダイハツミゼットMPA。 | なつかしの商店。 |
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昭和の駅。 | 車輪の動きテスト。 |
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DD51形ディーゼル機関車756号機 - 1972年、日立製作所製。JR貨物から譲渡された車両で、前述のEF66とともに京都鉄道博物館では床下を見られるようにした嵩上げ展示となる。2016年10月8日から2017年1月31日までの予定で「出雲」のヘッドマークが取り付けられている。 | |
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ヨ5000形車掌車5008号車 - 1959年、川崎車輛製。当初は宇都宮貨物ターミナルにて保存されていたが、2015年3月1日に京都に移設された。移設に際して塗装はコンテナ特急「たから」号時代に戻され、電照式の「たから」号のテールマークが設置されている。 | |
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ワム3500形有蓋車7055号車 - 1917年、日本車輌製造製。当初はJR西日本社員研修センターに保管されていた。京都鉄道博物館ではヨ5000形ヨ5008号車と連結した状態で展示されている。 | |
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こだま。 | 通勤形電車。 |
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EF66形電気機関車35号機 - 1974年、川崎重工業・東洋電機製造製。さいたま市の鉄道博物館に保存展示されている11号機と同じく、JR貨物で活躍したのちに展示用として後述のDD51とともにJR西日本に譲渡された機関車で、その後の譲渡回送後の整備で冷房装置を撤去し、国鉄塗装に変更されている。京都鉄道博物館では床下を見られるようにした嵩上げ展示となる。2015年1月4日・5日限定でDD51とともに扇形庫で展示された。2016年10月8日から2017年1月31日までの予定で「富士」のヘッドマークが取り付けられている。 | |
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先頭だけ切られた車輌。 | 回転変流器。 |
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保線車両。 | ソ84形操重車。 |
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新幹線レール研削車。 | 道床バラストふるい機。 |
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922形電気試験車。 | レール保線機械。 |
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信号類。 | 枕木。 |
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レール類。 | 架線。 |
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電気機関車の駆動装置。 | |
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連結器類。 | |
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オハ25形客車551号車 - 1977年、富士重工業製。トワイライトエクスプレス第1編成のサロンカー。4月7日に網干総合車両所を出場して網干総合車両所宮原支所まで輸送され、4月13日深夜に京都鉄道博物館に向けて回送された。カニ24形電源車12号車 - 1975年、新潟鐵工所製。トワイライトエクスプレス用の電源車。前述のオハ25とともに網干で整備を受けた後に京都鉄道博物館に向けて回送された。 | |
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クランクラスのシート。 | 空気バネの椅子。 |
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板バネの椅子。 | コイルバネの椅子。 |
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EF81形電気機関車103号機 - 1974年、日立製作所製。トワイライトエクスプレス牽引車専用塗装。2015年4月30日付で廃車。2016年10月8日から2017年1月31日までの予定で「トワイライトエクスプレス」のヘッドマークが取り付けられている。 | |
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EF58形電気機関車150号機 - 1958年、東京芝浦電気製。1985年に運用を離脱、廃車になったが翌1986年に車籍が復活し、そのままJR西日本へ承継され、様々なイベント列車を牽引してきたが、2009年を最後に本線での自力走行実績がないまま2011年10月31日付で車籍抹消となった。その後当館への保存が決まり、後述のオロネ24とEF65とともに2015年3月20日の深夜に京都鉄道博物館へ回送された。当館での展示に際し、ぶどう色から一般色に塗装が戻されている。2016年10月8日から2017年1月31日までの予定で「あさかぜ」のヘッドマークが取り付けられている。 | |
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EF65形電気機関車1号機 - 1965年、川崎車輛製。長らく宮原総合運転所(現・網干総合車両所宮原支所)で保存されていた機関車で、2015年3月20日の深夜に京都鉄道博物館へ回送された。 | |
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連結器類。 | |
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関西鉄道の社章。交通科学館 にて屋外展示されていた。煉瓦の刻印は見つからなかった。 | |
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7100形蒸気機関車7105号機 - 1880年、米国H.K.ポーター製。「義経」号の通称で知られる。1923年、車籍抹消。1963年10月、準鉄道記念物に指定、その後2004年に鉄道記念物に昇格。2014年4月に閉館した交通科学館から梅小路蒸気機関車館へ移設。2014年10月10日、17年ぶりに動態復元された。 | |
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1080。 | B2010。 |
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C62形蒸気機関車2号機 - 1948年、日立製作所製。1972年9月、小樽築港機関区より転入。SL白鷺号の牽引など本線運転も担当した。1979年3月に車籍抹消(有火保存)されたものの、1987年3月に車籍復活した。以後、梅小路運転区に車籍を有するものの、本線運転に必要な全般検査等を受けていないため構内運転用として動態保存されている。 | |
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SLスチーム号。梅小路機関車庫と接続する片道500mの展示運転線を用いたSL列車で蒸気機関車が専用の客車2両(オハテ321 1・オハテフ310 1。今回の京都鉄道博物館開業に合わせて専用客車や展示運転線の改修(18m車対応工事)が実施された。 | |
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C62形蒸気機関車2号機。 | C56形蒸気機関車160号機。 |
以下は2009年03月11日撮影の梅小路蒸気機関車館時代の写真。 | |
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梅小路蒸気機関車館は、京都府京都市下京区観喜寺町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)が運営する蒸気機関車の保存展示施設であった。施設は、旧梅小路機関区の扇形庫及び転車台を活用した『蒸気機関車展示館』と、旧二条駅舎を移築・復元した『資料展示館』からなる。扇形庫は、1914年に建設された鉄筋コンクリート製のもので、2004年12月10日に5t電動天井クレーン(1915年完成)、引き込み線とともに国の重要文化財に指定された。同じ2004年に、土木学会選奨土木遺産に選奨された。2006年にはJR西日本より旧二条駅舎(展示館)と扇形車庫・保存されている蒸気機関車一式・点検修理の工具一式などが、準鉄道記念物に指定された。旧二条駅舎は、1904年に京都鉄道が本社社屋を兼ねて建設した日本現存最古の木造2階建和風駅舎で、景観に配慮しながら平安神宮を模して造られた。京都鉄道は1907年に国有化され、以後国鉄、次いでJR西日本の駅舎として利用されたが、1996年の山陰本線(嵯峨野線)二条〜花園間高架化にともなって駅舎としての役目を終え、1997年に本館敷地内に移築・復元して玄関口として使用、内部は昔の切符売り場などを残し、資料展示館として活用している。1996年4月に京都市の有形文化財に指定されている。 | |
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梅小路公園 案内図 | 梅小路蒸気機関車館 |
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ちんちん電車のりば | ちんちん電車の線路 |
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開館時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで) 休館日 毎週月曜日 (祝日の場合は開館、翌火曜日(平日)が休館) (学校の春・夏休みは開館)及び年末年始(12月29日〜1月3日) |
JR西日本旅客鉄道株式会社 梅小路運転区が隣にある |
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旧二条駅舎は、1904年に京都鉄道が本社社屋を兼ねて建設した日本現存最古の木造2階建和風駅舎で、景観に配慮しながら平安神宮を模して造られた。 | 鉄道100年にわたる蒸気機関車の栄光をたたえここにその雄姿を永く保存する。 昭和47年10月10日 日本国有鉄道 |
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扇形庫には、大正から昭和にかけて製造された国産蒸気機関車16形式18両(開館当初は16形式17両)が収容・展示されている。開館当初は動態保存が原則であり、C53 45とC51 239の2両を除き15両に車籍があったが、その後保存対象車両の見直しが何度か行われ2008年現在、動態保存機は7形式7両となっている。うち、5形式5両は現在も車籍を有し、2両(C57 1、C56 160)は、山口線「やまぐち号」や北陸本線「SL北びわこ号」など、本線上での列車牽引に供されている。この2両以外の動態保存機は車籍こそあるものの、全般検査を受けていないため、本線上での走行はできない。また、館内展示用の動態保存機の牽引による「スチーム号」を館内の線路で運転している。 | |
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この展示運転線は、かつては車庫から北、現在大型車駐車場になっている敷地(かつて館内の休憩施設と公園があった)の北端に掛け延びていたが、旧二条駅駅舎の移築に併せ、現在の梅小路公園南端を嵯峨野線を潜り併走する形に変更された。現在も車両基地としての機能を有しており、営業線とも接続されている。さらに鷹取工場閉鎖後は蒸気機関車の検査・整備も受け持っている。開館当初は検査担当工場として長野工場が指定されていたが、営業用蒸気機関車が全廃されたことによって保存機の保守継続が問題となったため、1979年になって動態保存機の両数を削減するとともに検査担当工場を鷹取工場へと変更した。 | |
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C51形蒸気機関車(C51がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道院(1920年、鉄道省に改組)が1919年に開発した、幹線旅客列車用の大型(のちには中型)テンダー式蒸気機関車である。当初18900形と称したが、1928年5月にC51形と改名された。1927年汽車製造製。1962年新潟機関区で廃車。新潟鉄道学園に教材として切開状態で保管されていたものを梅小路移設に際し長野工場で復元。 | |
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C53形蒸気機関車(C53がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省がアメリカから輸入したC52形を解析の上、国産化した3シリンダー型のテンダー式蒸気機関車である。1928年汽車製造製。1950年梅小路機関区で廃車。国鉄吹田教習所保管を経て1961年から交通科学館に保存されていたもの。 | |
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国鉄C59形蒸気機関車(こくてつC59がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計した、幹線旅客列車用テンダー式蒸気機関車である。1946年日立製作所製。奈良運転所より転入。1979年車籍抹消。 | |
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D52形蒸気機関車(D52がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄、製造時は鉄道省→運輸通信省)のテンダー式蒸気機関車である。 1943年(昭和18年)から1945年(昭和20年)までの間に285両が製造された。1946年三菱重工業製。五稜郭機関区より転入。1979年車籍抹消。 | |
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D50形は、日本国有鉄道(国鉄、製造時は鉄道省)の貨物用テンダー式蒸気機関車の1形式である。当初は9900形と称したが、1928年5月、D50形に形式変更された。鉄道の現場を中心に“デコマル”の愛称があった。1925年日立製作所製。直方機関区より転入。1979年車籍抹消。 | |
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C58形蒸気機関車(C58がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した蒸気機関車である。C58363 SLパレオエクスプレス号 (秩父鉄道) 総武本線を走るC58179ローカル線用の客貨兼用過熱式テンダー機関車で、8620形と9600形の共通の後継機として設計され、1938年(昭和13年)から1947年(昭和22年)にかけて、427両が製造された。1938年汽車製造製。北見機関区より転入。1987年車籍抹消。 | |
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C55形蒸気機関車(C55がたじょうきかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計した亜幹線旅客列車用中型テンダー式蒸気機関車である。1935年川崎車輌製。旭川機関区より転入。1979年車籍抹消。 | |
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D51形蒸気機関車(D51がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計したテンダー式蒸気機関車である。D51形三重連(1971年、伯備線布原信号場にて撮影)主に貨物輸送のために用いられ、戦時中に大量生産されたこともあってその生産両数は総数1,115両[1]に達しており、ディーゼル機関車や電気機関車などを含めた日本の機関車1形式の両数では最大を記録した。デゴイチの愛称は有名で、蒸気機関車の代名詞にもなった。1936年川崎車輌製。浜田機関区より転入。1987年車籍抹消。 | |
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9600形は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道院が1913年(大正2年)から製造した、日本で初めての本格的な国産貨物列車牽引用のテンダー式蒸気機関車である。「キューロク」、「クンロク」と愛称され、四国を除く日本全国で長く使用された。国鉄において最後まで稼動した蒸気機関車となった長命な形式である。 9600形という形式は、1912年(明治45年)度に12両が試作された2-8-0(1D)型過熱式テンダー機関車が最初に使用(9600〜9611)したが、本形式に形式を明け渡すため、落成後わずか3か月で9580形(9580〜9591)に改められた。従って、本形式は9600形の2代目である。1914年川崎造船所製。小樽築港機関区より転入。1979年車籍抹消(有火保存)。1987年静態保存。 | |
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国鉄C11形蒸気機関車(こくてつC11がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した過熱式のタンク式蒸気機関車である。Cのチョンチョンという愛称で呼ばれることもある。1940年川崎車輌製。会津若松機関区より転入。1987年車籍抹消。 | |
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1948年日立製作所製。小樽築港機関区より転入。1979年車籍抹消(有火保存)。1987年車籍復活。 | |
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1948年日立製作所製。1967年広島第二機関区で廃車。1986年準鉄道記念物指定、広島鉄道学園に保管。1994年梅小路に移設。 | B20 10 1946年立山重工業製。鹿児島機関区より転入。1979年車籍抹消。2002年に開館30周年を記念し、動態復元。動態 |
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1937年川崎車輌製。佐倉機関区より転入。 動態(車籍あり、本線運転可能) |
1938年鉄道省浜松工場製。中津川機関区より転入。1979年車籍抹消(有火保存)。1987年車籍復活。 動態(車籍あり) |
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8620形 1914年汽車製造製。弘前運転区より転入。1979年車籍抹消(有火保存)。動態 | C56 160型 1939年川崎車輌製。上諏訪機関区より転入。動態(車籍あり、本線運転可能) |
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DE10 1118 DE10形ディーゼル機関車(でぃーいー10がたでぃーぜるきかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が開発・設計した中型ディーゼル機関車である。 | 50系客車(50けいきゃくしゃ)とは、日本国有鉄道(国鉄)が主に地方都市圏の通勤・通学時間帯の普通列車に使用する目的で1977年より設計・製作した一般形客車の系列である。 |
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扇形庫に蒸気機関車が並ぶ | 蒸気機関車の煙を排出する設備 |
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展示の車輪群 | |
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展示の銘板類 | |
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展示の銘板類 | |
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展示の銘板類 | 鉄道部品の展示品 |
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鉄道部品の展示品 | |
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梅小路機関区の模型 | 機関士の携帯品 |
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蒸気機関車の修繕工具 | お召機関車のマーク |
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お召機関車のヘッドマーク | お召機関車のマーク |
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資料展 鉄道の足あとをたどる 〜鉄道構造物・建造物めぐり〜 会期2009年1月27日〜4月5日 | |
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滋賀・福井を結ぶ鉄道史 | 京都・滋賀を結ぶ鉄道史 |
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旧逢坂山ずいどう東口 | |
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仏生山トンネル跡 | |
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仏生山トンネル跡 | 京都大津間汽車時刻及び賃金表 明治13年 |
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登録有形文化財の駅舎をめぐる | 登録有形文化財の鉄道橋梁 |
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登録有形文化財の鉄道橋梁 | 京都。奈良の鉄道廃線跡めぐり |
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片町線・奈良線に残る天井川のトンネル | 大正時代の変電所をめぐる 京阪電気鉄道京阪本線 |
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日本で現存する唯一のインクライン | 土木学会選奨土木遺産の鉄道線路 |
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大阪西京間鉄道線平面概略図 | |
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京阪間鉄道草創期の鉄道橋梁 | 近江鉄道の駅をめぐる |
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草津線に残る明治のトンネル | 双頭レール |
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草津川トンネルに進入する特急「つばめ」 | 旧大谷駅付近 |
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蒸気機関車の点検 | 梅小路機関車館開設70周年記念の赤い記念品を買いました。7500円。 |
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