更新日時 2011年05月18日
大崎市三本木亜炭記念館(おおさきしさんぼんぎあたんきねんかん)は、宮城県大崎市にある亜炭の博物館である。仙台藩では幕末から亜炭の採掘が行われた。現在の宮城県大崎市三本木の大松沢丘陵などでは三本木亜炭が産出され、1920年代の仙台鉄道開通により、仙台市へ大量に供給された。当館は、道の駅三本木内にある三本木亜炭をテーマにした博物館であり、館内の中央に重さ10トンの亜炭塊を展示する他、亜炭資料展示室では、最盛期の坑道が再現されており、また亜炭の性質や利用法、地域における採炭の歴史などを解説し、関連する資料を展示している。館内には他に、写真展などが開かれる市民ギャラリーや、休憩室・トイレもあり、いずれも無料で利用できる。また建物の軒下には、亜炭の採炭が行われていた当時に使われていた、ダイハツ工業のオート三輪が展示されている。 | |
休館日無し 入館料無料 開館時間 9:00 〜 17:00 | |
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大崎市三本木亜炭記念館入口(道の駅とは反対側) | 亜炭採鉱当時に活躍した運搬車です。 |
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「亜炭」とは日本特有の呼び名で、50年程前までは広く利用されていましたが、今では忘れられようとしています。「亜炭」は国際的には「褐炭」と呼ばれる「石炭」の一種です。蒸気機関車に代表されるように、50年程前まで日本のエネルギーを支えていたのは石炭・亜炭でした。しかし現在では電気・石油・天然ガスなど使いやすく安価な燃料やエネルギーが豊富なため、石炭・亜炭の存在を忘れてしまっているようです。自動車が、その重量の約半分が石炭を使用して造られていることをご存じでしょうか。自動車の本体の鉄を作るには多くの石炭が使われているのです。また、石炭は化学工業の原料でもあります。ガソリンや日用品、医薬品や建材など石油化学工業製品は暮らしに欠かせませんが、この化学工業もかつて石炭利用技術として開発されたものです。現在でも世界各国では大量の石炭が使われています。石油の埋蔵量より石炭の埋蔵量が多いことから、あらためて石炭が見直されてきています。こうしてみると、石炭がどんなに重要な資源であるかご理解して頂けるでしょう。 | |
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石炭(北茨木市中郷)常磐炭鉱 | 石炭(インドネシア) |
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石炭(ソ連) | 亜炭(若柳町・舟形町) |
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亜炭(大衡村・矢本町) | 珪化木(樹木が地中でケイ酸分等を含んで石化) |
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亜炭採鉱時の坑内の様子。亜炭の採掘及び亜炭を運ぶトロッコ。 | |
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亜炭採鉱時の坑内の様子。坑木を運ぶトロッコ。 | |
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当時の亜炭炭礦の写真。 | |
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当時の亜炭炭礦の写真。 | |
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測量の道具。 | 鳴瀬炭礦株式会社看板。 |
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採掘の道具。 | |
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亜炭と暮らし。 | トロッコの車輪。 |
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地質学に見る地球の歴史。 | 亜炭・石炭のできるまで。 |
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エネルギーとしての石炭。 | 石炭化学工業の原料として。 |
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日本での亜炭・石炭の歴史。 | 宮城県の炭田。 |
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世界の中の三本木の位置。 | 三本木亜炭の歴史年表。 |
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ランドサットから見た三本木町。 | 西山炭礦坑内外関係。 |
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当時の炭礦地図。 | |
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三本木町の炭礦立体図。1本のラインの様なものは東北新幹線。 | |
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発見の歴史と由来。 | 採掘の法的手続き。 |
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製図用具・株式等。 | 露天掘りと坑内堀り。 |
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坑内堀りの作業。 | 残柱式、柱房式、長壁式。 |
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石炭産業のうつり変わり。 | 鉱害・鉱害復旧のしくみ。 |
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未来のエネルギー。 | エネルギーの移り変わり。 |
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農地を守る・赤水の浄化・鉱害復旧事業の記録。 | 1980年代の異常気象。 |
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