更新日時 2011年12月25日

 氏家大橋の国鉄ヨ6000形貨車(緩急車)ヨ6000形は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した事業用貨車(車掌車)である。国鉄ローカル線の緩急車はワフ(有蓋緩急車)が使用されていたが、居住性が悪く不評だったためその改善を図るのと、慢性的な緩急車不足に対応するために1962年(昭和37年)から1969年(昭和44年)にかけて製造されたのが本形式である。製造は、東急車輛製造・協三工業・汽車製造・国鉄若松工場などで905両が製造された。基本的には戦前製のヨ2000形からヨ5000形まで続いてきた窓4枚の車掌車スタイルが元になっているが、ヨ5000形に比べると車体が約60cm、軸距が40cm短縮され、それに伴い窓数も3個となり、室内の執務用机や椅子、長椅子も3人分から2人分に減らされている。また、屋根も深いRのカンバス張り屋根を持ったヨ5000形に対し、ヨ6000形はゆるやかなRをもつ浅めの鋼板屋根となり、換気用ベンチレータも1個に減っている。なお、暖房用ストーブは当初石炭使用のダルマストーブであったが後に石油ストーブに改装された車両も多数存在し、塗色は黒である。走り装置はヨ5000形と同様の重ね板ばねを用いた2段リンク式軸箱支持となっており、軸距は短くなったものの、長く軟らかいばねを使用していることもあって、85km/hで走行可能である。北海道向けに製作された車両は、耐寒対策が施されて窓が二重窓になり、床材も塩化ビニルとなっている。
氏家大橋の近くに国鉄ヨ6000形貨車や有蓋車(ワム80000形)が大量に置かれている場所がある。
 全部で6両の国鉄ヨ6000形貨車(緩急車)が置かれている。ヨ6816。ヨ6817。ヨ6820。ヨ6821。ヨ6728。6000番台 (6000 - 6870) ヨ5000形の後継形式として、1962年から1969年にかけて871両が製造された。
有蓋車(ワム80000形)は事務所に改造され使われているようだ。
錆びてはいるが比較的良い状態。車輪も付いている。
ヨ6816。 ヨ6000形貨車(緩急車)の車内。
ヨ6000形貨車(緩急車)の車内。
ヨ6000形貨車(緩急車)の車内。
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氏家大橋の国鉄ヨ6000形貨車(緩急車)