更新日時 2012年02月04日
東急車輛製造横浜製作所&三線軌条:東急車輛製造株式会社は、鉄道車両や特装車、立体駐車場機器などの製造企業。東京急行電鉄が全株式を保有しており、同社の完全子会社である。第二次世界大戦終戦後、東京急行電鉄は横浜市金沢区の旧海軍工廠跡地に「東急横浜製作所」を開設し、鉄道車両の製造・修理改造事業を開始した。東京急行電鉄向けだけではなく、日本国有鉄道・JR各社、私鉄・公営企業向けに新幹線電車、在来線電車・ディーゼルカー・客車などを製造、供給しており、日本国外への輸出実績もある。横浜製作所の敷地面積は296,000u、建屋面積113,000u、鉄道車両生産能力は年間720両(通勤形車両換算)である。2011年10月27日、2012年4月2日付けで鉄道車両事業、特装自動車事業、立体駐車装置事業の経営権及び全株式を譲渡する予定であることが発表された。鉄道車両事業はJR東日本に全株式と東急車輛が培ってきた技術やノウハウを含めて約65億円で売却、特装自動車事業、立体駐車装置事業については新明和工業に約25億円で売却する。約1000人の従業員は新会社に移ることになっている。京浜急行電鉄金沢八景駅付近にある東急車輛製造横浜製作所へ続く全長6.4kmの専用鉄道がある。JR逗子駅を分岐後、横須賀線に並走し東進し、京急逗子線との交差点付近で方向を変え北上、神武寺駅の六浦寄りで同線に合流している。ここから先は1435mm(標準軌)と1067mm(狭軌)の三線軌条で金沢八景駅まで続いている。この専用線は横浜製作所で製造された車両を搬出するために使用される他、京浜急行電鉄やその乗り入れ先である東京都交通局(都営地下鉄浅草線)、京成電鉄向けの甲種車両輸送で使用される。 | |
京浜急行電鉄 逗子線 金沢八景駅 - 六浦駅 - 神武寺駅 - 新逗子駅 |
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@東急車輛製造横浜製作所。 | |
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@東急車輛製造株式会社(本社:横浜市金沢区、社長:金田 一朗)は、2010年8月に創立62周年を迎えることを記念して、日本の高度成長期を支えた高速車両である0系新幹線電車の先頭部を東急車輛産業遺産第3号として指定し、東急車輛製造の横浜製作所内に保存。0系新幹線電車は1964年(昭和39年)10月東海道新幹線開業時から使用された国内最初の高速鉄道専用車両です。東京-新大阪間の「ひかり」「こだま」号に使用され、最高運転速度は210km/hで、営業列車では当時の世界最速を誇りました。開業当初は12両編成でしたが、需要増加に伴い16両編成に増強され、名実共に日本の鉄道輸送の大動脈を担った車両です。1964年から1987年(昭和62年)まで38次に亘って合計3216両が新製され、東急車輛製造は1967年(昭和42年)6次車から製作に参入、492両を製作し国鉄に納入。保存する車両は36次車の博多方先頭車であり、1985年(昭和60年)1月に製作された。JR東海に継承後1998年(平成10年)6月まで東海道・山陽新幹線で「こだま」号を中心に使用され、廃車後は静岡県の佐久間レールパークでシンボル的な前頭部が保存されていました。2009年11月同所の閉園に伴い2010年7月にこれを譲り受け、日本の高度成長期を支えた高速鉄道専用車両としての活躍を永く伝えていくため、東急車輛産業遺産3号として指定し、誕生したこの地に永久保存することとしました。(※一般公開はしておりません) | |
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A東急車輛製造横浜製作所から京浜急行電鉄への専用線。 | |
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B三線軌条(さんせんきじょう)とは、通常1対2本の軌条(レール)を規定の間隔で敷設した線路上を車両が走行する鉄道において、その軌条の間隔(軌間)の異なる鉄道用の車両を同一区間に運転する為に、片側の軌条を共通として残り2本の軌条をそれぞれの軌間に応じて敷設したもののこと。三線軌道あるいは2階建て軌道ともいう。英語ではDual gauge(デュアルゲージ)と呼ぶ。欠点として、各々の線路中心が異なり、建築限界もそれにあわせて変位するため、特にプラットフォームの設置位置に注意が必要な点(車両により乗降口とホーム縁端との距離が異なってしまう)や、分岐器(ポイント)の構造が複雑になる点、降雪地帯などでは並列する軌条の間に雪が詰まる、レールの摩耗が不均衡になる、レールの取得や保守のコストが上がるなどの問題がある。京浜急行電鉄 逗子線:金沢八景駅 - 神武寺駅:東急車輛製造入出場車両(複線の一方が狭軌と併用) 京急線車両=標準軌、その他の車両=狭軌(1067mm軌間・三六軌間) | |
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B東急車輛製造横浜製作所から京浜急行電鉄への専用線。 | |
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C京浜急行電鉄 逗子線の金沢文庫駅 - 金沢八景駅間の金沢文庫第2踏切より撮影。 | |
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D金沢八景駅構内品川方面にある東急車輛製造横浜製作所まで伸びる三線軌条。 | D京浜急行電鉄 逗子線の0qポスト。 |
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D金沢八景駅(かなざわはっけいえき)は、神奈川県横浜市金沢区瀬戸にある、京浜急行電鉄・横浜新都市交通の駅である。駅名は近隣の景勝地金沢八景に因む。京急の関係者や地元住民の間では、「八景」とも呼ばれている。 | |
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D金沢八景駅構造は島式ホーム2面4線を有する地上駅である。駅番号はKK50。傾斜地に立地するため、改札口はホームの下にある。隣の金沢文庫駅までは京急で唯一の複々線区間となっている。追浜方では本線と逗子線が平面交差の形で分岐する。4番線には東急車輛製造横浜製作所から横須賀線逗子駅までの狭軌回送線を併設しており、三線軌条となっている。 | |
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E三線軌条の内側のみが反向曲線となり、外側の軌道と共有する線路を前後で切り換える分岐器(逗子線六浦駅) | |
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E六浦駅(むつうらえき)は、神奈川県横浜市金沢区六浦五丁目にある京浜急行電鉄逗子線の駅。横浜市で最も南に位置する駅である。駅番号はKK51。 | |
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E六浦駅構造は8両編成対応の相対式ホーム2面2線を有する地上駅。上り線は東急車輛製造横浜製作所からJR横須賀線逗子駅までの回送列車を通すため、三線軌条となっている。このため、2011年10月まではホームは直線ながら停車車両との間に30cmほど隙間ができていた。これに伴い、下りホームの下には、上りホームで列車を待つ乗客に対する注意喚起の表示がされており、列車内でも、車掌が注意喚起を行っていた。2011年にホーム改良工事が行われており、この隙間は解消されている。 | |
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F京浜急行電鉄 逗子線の六浦駅 - 神武寺駅間の六浦第2踏切より撮影。 | |
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G京浜急行電鉄 逗子線の六浦駅 - 神武寺駅間の跨線橋より撮影。 | |
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H京浜急行電鉄 逗子線の六浦駅 - 神武寺駅間。 | |
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I京浜急行電鉄 逗子線の六浦駅 - 神武寺駅間の隧道を抜けると神武寺駅手前で三線軌条は分岐する。 | |
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I神武寺駅(じんむじえき)は、神奈川県逗子市池子二丁目にある京浜急行電鉄逗子線の駅である。駅番号はKK52。 | |
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I神武寺駅構造は8両編成対応の相対式ホーム2面2線を有する地上駅。駅構内は緩やかなカーブを描き、上りホーム(2番線)では列車とホームとの間が開いている。ただし、六浦駅と異なり車掌による注意喚起の案内は行われない。 | |
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I神武寺駅舎は1番線ホームの六浦方に置かれ、2番ホームへは六浦方の端にある構内踏切(遮断機・警報機あり)で連絡している。古くからの木造駅舎が長らく残存していたが2006年(平成18年)7月ごろに撤去され、仮駅舎での営業を経て2007年(平成19年)3月24日に新駅舎が完成し、ホームにスロープが設置された。 | |
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I2008年(平成20年)10月1日には、アメリカ軍池子住宅敷地内に改札口(米海軍口)が、思いやり予算を財源として設置された。この改札口の利用はアメリカ軍の許可を受けた者に限定される。 | |
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I神武寺駅北側では金沢八景駅から横須賀線逗子駅へ続く東急車輛製造専用線(狭軌・1067mm)が上り線から分岐しており、東日本旅客鉄道(JR東日本)との会社線境界点も存在する。東急車輛製造横浜製作所で落成した車両はここを通って日本各地へ甲種輸送される。 | |
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J京浜急行電鉄 逗子線の神武寺駅 - 新逗子駅間の神武寺第1踏切より撮影。 | |
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J京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線の神武寺第1踏切より撮影。 | |
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K京浜急行電鉄 逗子線の神武寺駅 - 新逗子駅間の。柵の奥が渡り線。 | |
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L京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線。隧道は米国海軍管理区域。 | |
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L京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線、JR貨物の赤道より撮影。 | |
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L京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線、JR貨物山の根第2踏切より撮影。 | |
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M京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線、JR貨物の赤道より撮影。 | |
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M京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線。 | |
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M京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線。 | |
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N京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線。横須賀線24番やまのね踏切より撮影。 | |
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O米軍池子線の0qポスト。 | |
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O京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線。JR貨物管理。 | |
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P京浜急行電鉄 逗子線神武寺駅 - JR逗子駅間の渡り線。金沢新道踏切NO.23より撮影。 | |
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Q逗子駅(ずしえき)は、神奈川県逗子市逗子一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)横須賀線の駅である。横須賀線の列車は当駅始発・終着列車が多く、通勤ライナーも当駅始発・終着である。また、湘南新宿ライン(新宿駅経由の宇都宮線直通系統)の列車は当駅が起点・終点となっており、ここから久里浜方面は東京駅発着もしくは同駅経由の総武線直通系統のみの運転となる。 | |
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Q逗子駅構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。本屋側から単式ホーム(1番線)、島式ホーム(2番線・3番線)となっている。また、3番線の隣にはホームのない着発線も並行しているが、これは東急車輛製造専用鉄道を介して甲種車両輸送をする際に使用される。また、横須賀線の運行管理を行う逗子CTCセンターが当駅に併設されていたが、2009年11月1日のATOS導入に伴い同月15日限りで業務を終了した。 | |
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Q逗子駅から先は本線に合流する。 | |
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